2度もドラマ化された漫画「花ざかりの君たちへ」原作は読んだことある?
2022年3月12日 更新

2度もドラマ化された漫画「花ざかりの君たちへ」原作は読んだことある?

日本だけでも2度ドラマ化されて注目された「花ざかりの君たちへ」。ドラマを見たことあるという人も多いと思いますが、今回は原作漫画について振り返っていきます。

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「花ざかりの君たちへ」の連載時期

中条比紗也さんの代表作である「花ざかりの君たちへ」は「花とゆめ」で1996年から2004年まで連載されていました。コミックスは全23巻です。少女漫画としてはかなり長い方ですよね。実写ドラマ化された時に愛蔵版も発売され、愛蔵版は全12巻です。

連載終了後も番外編の読み切りなどが登場していて、読み切り版をまとめた「花ざかりの君たちへ After School」というコミックスも全2巻で発売されています。語られなかったエピソードや、最終回のその後のお話が収録されているので読んだことがない方はチェックしてみてください。

登場人物の名前は関西の地名!

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「花ざかりの君たちへ」の登場人物の苗字はほとんどが関西(大阪、兵庫、京都)の地名や駅名を使用しています。

主人公・芦屋瑞稀:兵庫県芦屋市・芦屋駅
佐野泉:大阪府佐野市、泉佐野駅
中津秀一:大阪府北区中津、中津駅
難波南:大阪府中央区難波、難波駅

瑞稀と佐野の名前は、当時ジャニーズジュニアで人気のあった佐野瑞樹さんからも取っているそうです。
また、難波南は、難波周辺をミナミと呼ぶことからつけられています。

桜咲(おうさか)学園の生徒はほとんどは大阪からとられていますね。まあ、学校名もおおさかですしね。瑞稀は転校生なのでちょっと違いを出して兵庫なのかもしれません。近くの女子高の生徒は兵庫の地名が多いですね。他にも桃郷(とうきょう)学院、菜吾八(なごや)高校などが登場し、それぞれ東京、愛知の地名の人物が登場しています。そのほかの登場人物の東京の地名などになっていますね。


登場人物の名前が何か統一されているという漫画は少なくないですが、ここまで地名を使われている作品も珍しいと思います。関西出身の方はもちろんそうですし、他の出身の方でもなんとなく聞いたことのある地名が多いので覚えやすいのではないでしょうか。物語の中心人物は関西、ちょっと離れていくと別の地名になるというのも面白いです。

「花ざかりの君たちへ」はクラスメイトに寮生にと、登場人物の多いマンガなので作者も名前を付けるのが大変ですよね。そして、全部バラバラな名前だったら読者も覚えにくいと思います。

中条比紗也さんは大阪出身なので、関西の地名が付けやすかったのでしょうね。

「花ざかりの君たちへ」のあらすじ

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主人公の芦屋瑞稀はアメリカ育ちの少女。ハイジャンパーの佐野泉に憧れて、彼に逢いたい一心で1人アメリカから帰国。佐野の通う桜咲学園は、男子校だったのですが、男装して入学、寮にも住むようになります。

寮は第一寮から第三寮まであり、瑞稀は第二寮に。ことあるごとに寮同士で対立しています。さ寮長は「花桜会」のメンバーでもあり、生徒会的な役割も果たしています。ちょっと普通の高校とは違う高校なんですよね。

瑞稀はなんと佐野と同じ寮で同じ部屋になります。しかもクラスも同じ。喜ぶ瑞稀ですが、実は佐野はハイジャンをやめていたのでした。

中学時代にマネージャーをかばったことをきっかけにけがをしてしまい、それからハイジャンから遠ざかっていたのです。

瑞稀は天然なところがあり、佐野はすぐに女だと気が付きます。ですが誰にも言わずに普通にしていました。瑞稀も佐野が気づいていることに気が付いていません。

最初は瑞稀のことをうざったく思っていたのですが徐々に恋愛感情を抱くようになります。また、瑞稀の影響でハイジャンも再び始めることになります。

本筋は瑞稀と佐野の関係とハイジャンについてなのですが、男装した女子が1人男子校に潜入しているわけですからトラブルもつきもの。瑞稀は男だと思っているのに、瑞稀に惚れてしまう中津。瑞稀の正体がばれそうになるなどドタバタしたコメディ作品です。

日本で二度、台湾、韓国でも実写ドラマ化!

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「花ざかりの君たちへ」を最初にドラマ化したのは日本ではなく台湾。『花樣少年少女』というタイトルで2006年にドラマ化されました。

その翌年、2007年に日本で『花ざかりの君たちへ〜イケメン♂パラダイス〜』のタイトルで、2011年にリメイク版として『花ざかりの君たちへ〜イケメン☆パラダイス〜2011』としてドラマ化。さらに2012年には韓国で『花ざかりの君たちへ For You In Full Blossom』のタイトルでドラマ化されました。

どこの国でも面白い作品、ということですよね。

2007年版は堀北真希さん、小栗旬さん、生田斗真さん。
2011年度版は前田敦子さん、中村蒼さん、三浦翔平さん出演です。

原作とドラマはまた少し設定が違いますね。特に違うと感じるのは瑞稀の性格。漫画版の瑞稀は結構可愛らしい性格で天然でしたが、ドラマ版では割としっかりしていて強気な性格だと感じました。最初は違和感がありましたが実写だから仕方ないのかなと思うところです。

実際女優さんが演じていて性格もかわいらしかったら女にしか見えないですもんね。男装していてかわいらしい性格というのは漫画だから成立するのだと思います。

原作、日本版、海岸のドラマそれぞれ違う良さがあり、楽しめる作品だと思いますよ。
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