高橋英樹・役所広司・春風亭小朝の『三匹が斬る!』
三匹が斬る!(さんびきがきる)は、テレビ朝日系で放送された時代劇シリーズ。
1987年から1995年まで7作が、2002年にリニューアル版が放送された。
「それぞれ別行動で旅をしているはずの浪人3人が、なぜか毎回偶然に合流し、結局最後に3人で悪を倒す」という、1話完結型の時代劇である。『暴れん坊将軍』のようなヒーロー性の強いもの、『水戸黄門』のような勧善懲悪とは違い、やや現代的な言葉遣いやギャグ要素を多く含んでおり、明るい娯楽系作品として楽しめる。
しかし、ヒーロー性のある時代劇というわけではないため、弱者が危機に陥っている瞬間に、上様やご老公が助けに来てくれるような安心感がなく、三匹の誰かが気づいて駆けつけたときには「遅かったか……」と既に手遅れ状態になっていることもある。
1987年から1995年まで7作が、2002年にリニューアル版が放送された。
「それぞれ別行動で旅をしているはずの浪人3人が、なぜか毎回偶然に合流し、結局最後に3人で悪を倒す」という、1話完結型の時代劇である。『暴れん坊将軍』のようなヒーロー性の強いもの、『水戸黄門』のような勧善懲悪とは違い、やや現代的な言葉遣いやギャグ要素を多く含んでおり、明るい娯楽系作品として楽しめる。
しかし、ヒーロー性のある時代劇というわけではないため、弱者が危機に陥っている瞬間に、上様やご老公が助けに来てくれるような安心感がなく、三匹の誰かが気づいて駆けつけたときには「遅かったか……」と既に手遅れ状態になっていることもある。
矢坂 平四郎(やさか へいしろう):高橋英樹
矢坂 平四郎
通称「殿様」。豪放磊落な性格の素浪人。温かい人柄で、さる大名の次男坊ではないかと思われているが、三匹の中で唯一正体不明である。
矢坂本人が、殿様と呼ばれる事に抵抗を感じる事は無いようであるが、共に旅をする面々が殿様と呼ぶ事に抵抗が無いのは矢坂の人柄故である。
如何なる時でも冷静沈着かつ大胆な決断力を持つ三匹のリーダー格。間宮林蔵と瓜二つ(対峙しているため、もちろん同一人物ではない)。女性と子供に弱く、逃げ回る事もしばしば。 正義感は三匹の中で最も強く、自らの力及ばずに弱き者が悪人の謀略で命を落としてしまった場合は怒りの度合いが増し、悪人を斬り倒す際には千石より荒々しくなる事も多い。
小野派一刀流の使い手で、悪人を豪快な太刀裁きで斬り倒す。悪を斬り倒した後は懐紙で刀身を拭き、懐紙が舞う中で鯉口を鳴らして刀を納めるのが定番(第2シリーズにおいては神道無念流とも)。愛刀は堀川国広である。
第7シリーズの冒頭で、更に大きな夢を求めてメリケンに渡る。また、第7シリーズの放送中に高橋が日本テレビ系の時代劇『江戸の用心棒』に出演していたため、これを受けて燕が「殿様今頃何やってるのかなぁ…」と呟くと、久慈が「江戸で用心棒でもやってんじゃないのか」と応えるというシーンがあった。
矢坂本人が、殿様と呼ばれる事に抵抗を感じる事は無いようであるが、共に旅をする面々が殿様と呼ぶ事に抵抗が無いのは矢坂の人柄故である。
如何なる時でも冷静沈着かつ大胆な決断力を持つ三匹のリーダー格。間宮林蔵と瓜二つ(対峙しているため、もちろん同一人物ではない)。女性と子供に弱く、逃げ回る事もしばしば。 正義感は三匹の中で最も強く、自らの力及ばずに弱き者が悪人の謀略で命を落としてしまった場合は怒りの度合いが増し、悪人を斬り倒す際には千石より荒々しくなる事も多い。
小野派一刀流の使い手で、悪人を豪快な太刀裁きで斬り倒す。悪を斬り倒した後は懐紙で刀身を拭き、懐紙が舞う中で鯉口を鳴らして刀を納めるのが定番(第2シリーズにおいては神道無念流とも)。愛刀は堀川国広である。
第7シリーズの冒頭で、更に大きな夢を求めてメリケンに渡る。また、第7シリーズの放送中に高橋が日本テレビ系の時代劇『江戸の用心棒』に出演していたため、これを受けて燕が「殿様今頃何やってるのかなぁ…」と呟くと、久慈が「江戸で用心棒でもやってんじゃないのか」と応えるというシーンがあった。
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久慈 慎之介(くじ しんのすけ):役所広司
久慈 慎之介
通称「千石」。大藩に禄高千石で仕官する夢を持つ素浪人。普段は商家や武家の雇われ用心棒として生活している。薩摩国(現在の鹿児島県)出身の九州男児らしく、曲がった事の大嫌いな性格。しかし、筋金入りの蛇嫌い。旅先で出会う女性達との恋愛も多いが、その大半は悲恋に終わっている。当初は矢坂と対立する描写が多々あったが、後に心を許す間柄となる。
示現流の使い手だが、切り結んでいる最中に相手の脇差を奪って突くなどの手段も絡め、三匹の中では最も荒々しく豪快に悪人を斬り倒す。色恋沙汰が絡んだ場合は荒々しさが増す。悪を斬り倒した後、袴で刀を拭く。愛刀は実戦刀で名高い同田貫。
第3シリーズの最終回で、実は先祖代々の職と自称する公儀隠密である事が判明。しかし、その杜撰な報告ぶりが災いして、長崎の地で、あえなくお役御免となる(もっとも、本人は公儀を抜けて素浪人となることを喜んでいた)。第5シリーズのスペシャルで遂に念願の仕官の道が決まったものの、主君のために友人を斬ってしまい、かねてから憧れていた侍としての生き方に疑問を持ち始める。その後、自分を見つめ直すため、第6シリーズでは第1話のスペシャルのみ登場で、以後は一人旅に出ていた(役所は同時期にフジテレビ系の時代劇『八丁堀捕物ばなし』とNHKの大河ドラマ『花の乱』に出演)。そして第7シリーズの冒頭において再び江戸に戻り、平四郎がメリケンに旅立った後、三匹のリーダー格となった。
示現流の使い手だが、切り結んでいる最中に相手の脇差を奪って突くなどの手段も絡め、三匹の中では最も荒々しく豪快に悪人を斬り倒す。色恋沙汰が絡んだ場合は荒々しさが増す。悪を斬り倒した後、袴で刀を拭く。愛刀は実戦刀で名高い同田貫。
第3シリーズの最終回で、実は先祖代々の職と自称する公儀隠密である事が判明。しかし、その杜撰な報告ぶりが災いして、長崎の地で、あえなくお役御免となる(もっとも、本人は公儀を抜けて素浪人となることを喜んでいた)。第5シリーズのスペシャルで遂に念願の仕官の道が決まったものの、主君のために友人を斬ってしまい、かねてから憧れていた侍としての生き方に疑問を持ち始める。その後、自分を見つめ直すため、第6シリーズでは第1話のスペシャルのみ登場で、以後は一人旅に出ていた(役所は同時期にフジテレビ系の時代劇『八丁堀捕物ばなし』とNHKの大河ドラマ『花の乱』に出演)。そして第7シリーズの冒頭において再び江戸に戻り、平四郎がメリケンに旅立った後、三匹のリーダー格となった。
燕 陣内(つばくろ じんない):春風亭小朝
燕 陣内
通称「たこ」(蛸)。旅先で怪しげな珍商売を思い付いては、その調子の良さを武器にテキ屋商売を続ける素浪人。但し客を逃してしまう事が多い。また、それら商売をヒロイン達に助けられる事も多々ある。三匹の中のムードメーカー。「たこ」の由来は、第1シリーズ第1話での三匹の出逢いの際に「蛸の吸出し薬」を売っていたことによる。
両槍先の仕込み槍、縄、釣り竿、短筒(4連発ペッパーボックスピストル)など様々な武器を使う。戦闘中も殿様や千石に比べて怒りの描写は無く三匹の中では、情よりもどちらかというと金銭面を重要視しているように見られがちであるが、逃亡しようとする悪人の前に必ず立ち塞がるなど悪人を許さぬ気持ちは負けていない。
実は甲賀忍者の末裔であり、さらに第1シリーズの最終回において京都町奉行・板倉内膳正であることを明かし、町奉行職に復帰。しかし、旅暮らしの気楽さが忘れられず、あっさりと町奉行の職を捨て、以後、矢坂達と共に旅を続けた。
両槍先の仕込み槍、縄、釣り竿、短筒(4連発ペッパーボックスピストル)など様々な武器を使う。戦闘中も殿様や千石に比べて怒りの描写は無く三匹の中では、情よりもどちらかというと金銭面を重要視しているように見られがちであるが、逃亡しようとする悪人の前に必ず立ち塞がるなど悪人を許さぬ気持ちは負けていない。
実は甲賀忍者の末裔であり、さらに第1シリーズの最終回において京都町奉行・板倉内膳正であることを明かし、町奉行職に復帰。しかし、旅暮らしの気楽さが忘れられず、あっさりと町奉行の職を捨て、以後、矢坂達と共に旅を続けた。
吉良 右近(きら うこん):近藤真彦
吉良右近
通称「千両」(第6シリーズ)、「若殿」(第7シリーズ)。第5シリーズのスペシャルで初登場し、第6シリーズより三匹に加わった若き素浪人。当初は借金の取立てをするため「千両」と名乗るが、第7シリーズからは「若殿」と名乗る(久慈は当初吉良を「右近」と呼んでいたが、しばしば「こ」と「ん」を入れ違えて呼んでしまうため、「若大将」「青大将」「若殿」のうちのどれで呼ばれるのがいいか尋ねたところ、吉良が「若殿」を選んだ。ちなみに「若大将」「青大将」は若大将シリーズを意識したものと思われる)。
剣術は一通りの流派を会得しており、構えは「千両」と名乗っていた頃は逆手、「若殿」と名乗るようになってからは正眼。また、毎回の殺陣の際に相手の動きを読むため必ず「お主、流派は何だ?」(「お主、何流を使う?」と言う事も)と問い掛けてから、相手と同じ流派を使って斬り倒すのが定番であるのだが、聞いたことのないようなマイナーな流派や我流の使い手は苦手で、しばしば苦戦するようなこともあった。吉良上野介の子孫である。
剣術は一通りの流派を会得しており、構えは「千両」と名乗っていた頃は逆手、「若殿」と名乗るようになってからは正眼。また、毎回の殺陣の際に相手の動きを読むため必ず「お主、流派は何だ?」(「お主、何流を使う?」と言う事も)と問い掛けてから、相手と同じ流派を使って斬り倒すのが定番であるのだが、聞いたことのないようなマイナーな流派や我流の使い手は苦手で、しばしば苦戦するようなこともあった。吉良上野介の子孫である。
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こんな人たちも出演していた!
お恵:杉田かおる
第1シリーズに登場。江戸・深川の風呂屋の娘だったが、ある事件で祖父が悪人に殺された事をきっかけに、三匹に同行する。三匹達を軽くあしらう強かな性格。特に陣内とは息が合い、掛け合い漫才の様な展開を見せた。第1シリーズの最終回で、三匹達と別れ、京都で味の修行を続ける。その後、第2シリーズでは最終回のみゲスト出演し、その時は江戸に戻って居酒屋を開いていた。
お蝶:長山洋子
第3〜第5シリーズと第6シリーズの第1話に登場。蝶の様に突如として現れ、矢坂に言い寄る神出鬼没かつ正体不明の娘。当初は「揚羽のお蝶」という名の女スリだったが、三匹達との出会いから足を洗い、以後は同行者として、共に旅を続けた。また、そのスリの技術を使って重要文章を盗むなど、かなり重要な役目を受ける事も多い。第4シリーズでは、女流作家を目指し、旅の道中で起こる三匹達の活躍を書き記していく。これがきっかけとなり、絵草紙本を出版。人気作家となる。第5シリーズでは、版元から続編を依頼され旅に出るが、道中で三匹達と再会。女・十返舎一九を自称し、以後三匹に同行する。第5シリーズの最終回において、棋士になると言って三匹達に別れを告げるが、第6シリーズの第1話で三匹が江戸に戻った際には元の戯作者に戻っていた。
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小林亜星が作曲した『三匹が斬る! 』メインテーマ
『三匹が斬る! 』メインテーマ
三匹が斬る! メインテーマ 小林亜星 TVサントラ・アンソロジーより
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東映傑作TVシリーズ 三匹が斬る! オリジナルサウンドトラック
¥6,337~(中古)
東映が製作したTV時代劇『三匹が斬る』のオリジナル・サントラ。
音楽を担当したのは大御所・小林亜星でドラマティックで旋律の豊かなサウンドが聴ける。
音楽を担当したのは大御所・小林亜星でドラマティックで旋律の豊かなサウンドが聴ける。
『三匹が斬る!』からインスパイアされた作品
『三匹のおっさん』の原作者、有川浩は「いまどきのお年寄りって本当に元気ですし、年配の方は渋いものが好きというのも勝手な思い込みなのかもしれないですね。そこにさらに、時代劇のスキームを現代劇に持ち込んだら面白そうだなと考えたときに『三匹が斬る!』から『三匹のおっさん』と連想が働いて。」と語っている。
三匹のおっさん ~正義の味方、見参!!~ DVD-BOX 予告編 - YouTube
via www.youtube.com
堅苦しい時代劇とは違い、セリフに現代語を使用するなど時代劇を敬遠しがちな若い層も取り込み人気を博し、その後6作のシリーズとリニューアル版を生み出した。