70年・80年代の懐かしいテレビ番組:テレビ史上初の公開オーディション番組『スター誕生!』と「どんどん量って!どんどん持ってけ!目方でドーン!」 のまとめ
2015年9月16日 更新

70年・80年代の懐かしいテレビ番組:テレビ史上初の公開オーディション番組『スター誕生!』と「どんどん量って!どんどん持ってけ!目方でドーン!」 のまとめ

テレビ史上初の公開オーディション番組「スター誕生!」視聴者参加型の「目方でドーン!」など国民が参加する番組が人気がありました。スター誕生!の司会者、萩本さんの「お願い、勝たせてあげてよ!」「バンザーイ、なしよ!」も懐かしい台詞です。

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3)スター誕生!のテレビ予選と審査方法( 司会者の変遷により異なっていた) 萩本時代 / 谷&タモリ時代

挑戦者の頭上に4ケタの数字を表示する電光掲示板があるセ...

挑戦者の頭上に4ケタの数字を表示する電光掲示板があるセット。番組史上最高得点は、桜田淳子さんの573点。

5人のプロフェッショナル審査員

5人のプロフェッショナル審査員

一人につき100点で、5人で最大500点。
テレビ予選に出場できるのは1回7人(組)まで。両代とも末期は5人に削減され(萩本時代は1978年1月8日から降板までの2年3ヶ月、谷&タモリ時代は最後の1クール(1981年1月11日 - 3月15日))、予選会の二次→最終審査は20人→10人だった。
電動昇降のスタンドマイクの前に立って一人1曲、1コーラス歌い、審査を受ける。
結果発表の時、挑戦者の頭上に4桁の電光掲示板があるセットが映される。舞台の下手(左側)に位置し、7人時は下段が1-4番で上段が5-7番、5人時は並列であった。会場の一般審査員と5人のプロフェッショナル審査員の合計点数が表示される。
得点は会場500点、プロは1人につき100点で計500点の1000点満点で、規定の点数に達すれば合格。その点数は7人時250点、5人時は300点。規定の300点時代の頃、305点でしかもギリギリラインで合格した挑戦者も多数いた。
最初に司会者が「まずは、会場の500点から、どうぞっ!!」と言い、会場から手元のスイッチで“投票”。その際にはファンファーレが鳴る。ボード上の数字は水色(初期は豆電球=ドット式)で回転。
まれに会場の審査段階で合格者が出ることもある。石野真子(大阪大会=豊中市民会館:テレビ放送日1977年2月13日)は、会場からの得点だけで合格ラインを超える280点を記録し、阿久悠らプロ審査員を驚かせた。石野は最終得点が530点になり1000点の過半数を独占した。ちなみに番組史上最高得点は桜田淳子の573点(秋田大会=秋田県民会館:テレビ放送日1972年8月6日)。
ピンク・レディーも出演。8社から指名を受ける。

ピンク・レディーも出演。8社から指名を受ける。

全員失格だった場合はエンディングの際、萩本時代は「バンザーイ、無しよ!」とポーズをとって締めくくった。これも萩本のギャグのひとつになった。なお、谷&タモリ時代は「ゴメン!」の一言だけ、坂本時代は「残念!」の一言だけだった。

4)スター誕生!の決戦大会

山口百恵 - 回転木馬 (再建) フルバージョン - YouTube

山口百恵が出演。見事に20社の指名を受ける。
1クール(3ヶ月)に1回、合格者が7、8人たまったところで、観客席に芸能事務所、レコード会社のスカウトマンを集めて行われた。通常通り1人1曲、1コーラス歌い、審査員がコメントし、スカウトマンが質問した。なお萩本時代のみ、萩本が所属している浅井企画が参加し、毎回珍妙な質問を行っていた。
一人一曲、1コーラス歌う。写真は桜田淳子さん。

一人一曲、1コーラス歌う。写真は桜田淳子さん。

歌を歌った後、審査員がコメントし、スカウトマンが質問する。

歌を歌った後、審査員がコメントし、スカウトマンが質問する。

出場者が一人ずつお立ち台に出て、それぞれがスカウトマンに対しスカウトしてくれるようにアピールした。「○番、○○です。一生懸命歌いました。よろしくお願いいたします!!」というフレーズは、多くの挑戦者が口にした。
審査員のコメント

審査員のコメント

萩本、谷・タモリ、坂本(・石野)時代
・松田トシ(松田敏江)
・阿久悠
・中村泰士
・都倉俊一
・三木たかし
・森田公一
司会者の「どうぞー!」の合図で、プラカードが上がる。な...

司会者の「どうぞー!」の合図で、プラカードが上がる。なかなかプラカードが上がらない場合、「お願い、勝たせてあげてよー!」という台詞もよく出た。

合格者にはレコード会社や芸能事務所のプラカードが上がる...

合格者にはレコード会社や芸能事務所のプラカードが上がる。桜田淳子さんの25社が最大。

決勝大会で最優秀賞を受賞した中森明菜さん。見事に11社...

決勝大会で最優秀賞を受賞した中森明菜さん。見事に11社の指名を受ける!

12年間の最高指名社数は、桜田淳子の25社。その他では山口百恵、新沼謙治に対して20社、黒木真由美-18社、渋谷哲平-18社、伊藤咲子-17社、石野真子-16社、清水由貴子-14社、森昌子-13社、中森明菜-11社、岩崎宏美-8社、ピンク・レディー-8社、岡田有希子-4社、柏原芳恵-3社、小泉今日子-3社、等。最少指名社数1社の合格者には、日本フォノグラムのみにスカウトされた神保美喜、渡辺プロダクションのみにスカウトされた松本明子などがいる。
坂本時代までは、全ての出場者が歌い終わった後、バンドの左側に決戦大会専用の「お立ち台」が設けられ、結果発表となった。出場者が一人ずつお立ち台に出て、それぞれがスカウトマンに対しスカウトしてくれるようにアピールした。「○番、○○です。一生懸命歌いました。よろしくお願いいたします!!」というフレーズは、多くの挑戦者が口にした。スカウトマンの中には、元ザ・タイガースのタローや元ヴィレッジシンガーズのヴォーカルの清水道夫、ビクターレコードでの飯田久彦などがいた。司会者の「どうぞー!!」の合図で、スカウトする意思があれば、会社の名前が書かれたプラカードを揚げた。

特に萩本時代、なかなかスカウトマンがプラカードを揚げない状況が続くと「お願い、勝たせてあげてよー!」という台詞もよく出た。プラカードが揚がった瞬間、ファンファーレが鳴り、司会者が「揚がりましたーっ!!おめでとうございまーすっ!!」と言っていた。

規則では、1社しか挙がらなくても合格として認められていたが、その後、会社の組み合わせができなければ保留、あるいは失格となった(事務所のみ、あるいはレコード会社のみ等は組み合わせに時間がかかり調整した)。もちろん1社からも指名されずに涙を呑んだ挑戦者もいた。そして、合格者(スカウトされた挑戦者)の中から1人「最優秀賞」が審査員から発表された。この方法は“人買い”との批判もあったが、チーフプロデューサーの池田文雄はこれについて、「あれは素人に芸能界の厳しさを教えたかったから」とインタビューで語っている。その他、最優秀賞の次に優秀だった合格者に「審査員特別賞」が、まれに失格者の中から1人、審査員の裁量で次の決戦大会への挑戦権が優先的に与えられる「審査員奨励賞」が発表された。

目方でドーン! 日本テレビ 1975年4月から1982年3月

『目方でドーン!』(めかたでドーン)は、1975年4月から1982年3月まで日本テレビ系列局で放送されていた日本テレビ製作のバラエティ番組(ゲーム番組)である。

【世界まる見え!】 ベトナム版「目方でドーン!!」 - YouTube

レツゴー三匹さん司会の1975年放送の目方でドーンの懐かしい映像の紹介もあります。
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