水大国日本
水が豊富で水道水も安心して飲める、世界でも有数の水の大国日本。その日本で店で水を買うという行為は、かつてあまりなじみはありませんでした。そんな中で、1983年に登場した『六甲のおいしい水』は現在に至るヒット商品ということで、特に印象深かったように記憶しています。
【なつかCM】六甲のおいしい水 - YouTube
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日本におけるミネラルウォーターの歴史
日本のミネラルウォーターは明治中期が夜明け
日本のミネラルウォーターの歴史を辿ると明治時代の中期がその夜明けといえるでしょう。
1880年代にスパークリングミネラルウォーター(天然炭酸鑛泉水)が瓶詰めされ、横浜・神戸の居留地の外国人やホテルに提供されていたようです。
ホテル用の時代
昭和4年(1929)に堀内㈱が「富士ミネラルウォーター(山梨県下部町)」を瓶詰・発売しております。メジャーなホテル用として開発されたようですが、その陰には帝国ホテルの犬丸会長の尽力があったと言われております。
業務用全盛の時代
戦後の昭和42年頃(1967)からウィスキーの水割りが流行り、一世を風靡いたしました。そして、業務用ミネラルウォーターの消費が増え、ニッカウヰスキー㈱、日本鉱泉飲料㈱、サントリー㈱などが次々にミネラルウォーターを商品化して行くようになりました。この当時はテーブル容器としてのガラス瓶入りが主流でした。
家庭への浸透
昭和58年(1983)にハウス食品㈱がカレー用のチェイサーとして「六甲のおいしい水」を発売いたしました。これが家庭用ミネラルウォーターの先駆けとなりました。
当初は穏やかな伸びでしたが平成元年から平成2年にかけて大手食品会社のサントリー㈱、キリンビバレッジ㈱が家庭用に進出してから、ミネラルウォーター市場は大きく膨らみ、その後も順調に市場を伸ばし現在に至っております。
味濃いカレーと水の相性がいいのはよくわかりますが、まさかカレーのチェイサーを想定した商品とだったとは意外でした。
普通の飲料向けでは需要が薄い時代だったということなのでしょう。
普通の飲料向けでは需要が薄い時代だったということなのでしょう。
『六甲のおいしい水』誕生秘話
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なるほど。カレーの話は当らずも遠からずという感じでしょうか。
認知されていない物を売るというのは、我々消費者の想像もつかない工夫や努力や苦労の連続なのでしょうね。
認知されていない物を売るというのは、我々消費者の想像もつかない工夫や努力や苦労の連続なのでしょうね。
ミネラルウォーターの需要
日本では、水道の蛇口をひねればいつでも飲みたいときにきれいな水が出てきます。日本の浄水技術が世界でもトップクラスの実力を持っているからです。海外ではそうもいきません。
日本の水道水はカルキで浄水されており、どこの水道を使ってもきれいな水が飲めるようになっています。どこで飲んでもきれいな水が飲めるのは世界でも数か国しかありません。
ミネラルウォーターにお金をかけるより、手軽に水が飲めるじゃないか!と思われている方も多いでしょう。
そんな日本で、はたしてミネラルウォーターの需要があるのでしょうか?
ところが、ある統計機関ではミネラルウォーターの市場推移は右肩上がりで膨れ上がっているのです。。
六甲のおいしい水が出始めた1983年、データでは1986年頃はわずか81キロリットルだった水市場も2016キロリットルと24倍にまで膨れ上がっています。
なぜ水道からきれいな水が飲める日本でこんなにもミネラルウォーターが普及しているのでしょうか?
出展:http://aqua-labo.net/mineral-water/diffusion.html
日本の水道水はカルキで浄水されており、どこの水道を使ってもきれいな水が飲めるようになっています。どこで飲んでもきれいな水が飲めるのは世界でも数か国しかありません。
ミネラルウォーターにお金をかけるより、手軽に水が飲めるじゃないか!と思われている方も多いでしょう。
そんな日本で、はたしてミネラルウォーターの需要があるのでしょうか?
ところが、ある統計機関ではミネラルウォーターの市場推移は右肩上がりで膨れ上がっているのです。。
六甲のおいしい水が出始めた1983年、データでは1986年頃はわずか81キロリットルだった水市場も2016キロリットルと24倍にまで膨れ上がっています。
なぜ水道からきれいな水が飲める日本でこんなにもミネラルウォーターが普及しているのでしょうか?
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国内ミネラルウォーターの一人当たり消費量
日本では昭和50年末ごろ六甲のおいしい水が発売されヒットしたのを機に各メーカーがしのぎを削って独自の味を作り始めました。
水と一口に言っても、そのミネラル成分や硬度などで味は変わってきます。
現在国内メーカーだけでも約800種類・輸入で約200種類、最近では海洋深層水が発売されミネラルウォーターの種類は数えきれないほど普及し現在に至っています。
出展:http://aqua-labo.net/mineral-water/diffusion.html
水と一口に言っても、そのミネラル成分や硬度などで味は変わってきます。
現在国内メーカーだけでも約800種類・輸入で約200種類、最近では海洋深層水が発売されミネラルウォーターの種類は数えきれないほど普及し現在に至っています。
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六甲のおいしい水の成分
六甲のおいしい水は、1983年~2010年までハウス食品から販売されていましたが、2010年からアサヒ飲料が販売しています。
そして2012年「おいしい水 六甲」に名称変更されています。(倒置法??)ああ 変わったんだという程度の名称変更ですね・・・。
おいしい水 六甲は、兵庫県六甲山の花崗岩を通り、豊富なミネラルを含んだものが採水されています。豊富なミネラルと硬度32mg/lの軟水でとてもすっきりとした飲み口です。
出展:http://aqua-labo.net/mineral-water/diffusion.html
そして2012年「おいしい水 六甲」に名称変更されています。(倒置法??)ああ 変わったんだという程度の名称変更ですね・・・。
おいしい水 六甲は、兵庫県六甲山の花崗岩を通り、豊富なミネラルを含んだものが採水されています。豊富なミネラルと硬度32mg/lの軟水でとてもすっきりとした飲み口です。
出展:http://aqua-labo.net/mineral-water/diffusion.html
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ミネラルウォーターの『ミネラル』とは?
「ミネラル」とカラダの深い関係
たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミンと並び、5大栄養素のひとつである「ミネラル(無機質)」。そもそも、あなたはミネラルとは何か知っているだろうか?ミネラルとは、実は私たちの体の一部なのだ。
人の体を元素にまで分解してみると、炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができている。「ミネラル」とは、この残りの4%にあたる元素の総称。つまりミネラルはカラダの重要な構成成分だ。
この他、ミネラルは体液量や酸・アルカリ度の調整、筋肉や神経のはたらきの調節にも欠かせない。さらにビタミンと同様に、炭水化物やたんぱく質、脂質などの代謝にも深く関わっている。
私たちにとって、ミネラルの必要量はごく微量。しかし生命維持には不可欠の栄養素なのだ。
出展:http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000809.html
人の体を元素にまで分解してみると、炭素(C)・水素(H)・酸素(O)・窒素(N)の4つで全体の約96%ができている。「ミネラル」とは、この残りの4%にあたる元素の総称。つまりミネラルはカラダの重要な構成成分だ。
この他、ミネラルは体液量や酸・アルカリ度の調整、筋肉や神経のはたらきの調節にも欠かせない。さらにビタミンと同様に、炭水化物やたんぱく質、脂質などの代謝にも深く関わっている。
私たちにとって、ミネラルの必要量はごく微量。しかし生命維持には不可欠の栄養素なのだ。
出展:http://www.health.ne.jp/library/3000/w3000809.html
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不足すると「欠乏症」に
ミネラルは、残念なことに人間の体内で作り出すことができないため、食べ物から補うしかない。しかし、摂取量が不足すると欠乏症が起き、さまざまな病気のもとになってしまう。カルシウム不足による「骨粗しょう症(こつそしょうしょう)」や、鉄分不足による「貧血」は耳にしたことがあるのではないだろうか?
このミネラル欠乏症、女性はとくに注意したい。生理や妊娠、更年期など女性特有の事情は、ミネラル不足を引き起こしやすいのだ。毎月の生理では鉄分が大量に失われ、更年期を迎えると骨のカルシウム量は急激に減少してしまう。また、極端な食事制限によるダイエットもミネラル不足の大きな原因。日ごろから、積極的なミネラル補給が必要だ。
このミネラル欠乏症、女性はとくに注意したい。生理や妊娠、更年期など女性特有の事情は、ミネラル不足を引き起こしやすいのだ。毎月の生理では鉄分が大量に失われ、更年期を迎えると骨のカルシウム量は急激に減少してしまう。また、極端な食事制限によるダイエットもミネラル不足の大きな原因。日ごろから、積極的なミネラル補給が必要だ。
via www.nposha.jp
さっそくこの質問を広報IR室の方にぶつけてみると、「いや、それは違いますね。1983年に発売を開始した『六甲のおいしい水』は現社長が開発に関わりましたがそういう話は聞いておりませんよ」とあっさりと否定されてしまった。
「ご存知のとおり当社は飲料分野においては後発です。もともと当社が飲料分野に進出するにあたって、まず第一に他社がやっていないもの、市場にないものを、と考えました。そんな中で生まれたのが家庭用のミネラルウォーターです。1980年当時は日本では『水と安全と空気はタダ』という風に多くの方が考えていました。でもこの頃から、いえ、それ以前からヨーロッパなどでは水は買う、という文化がありました。開発にあたった当時の社長は海外で多くの人々が水を買うことを実際に見ていて、いずれ日本でもお金を出して水を買う時代が来る、と開発を決断。現社長がこれを受け、販売にこぎつけたのです」
今では水を買うことは特別なことではないけれど、当時としてはかなりのカルチャーショックである。
「実際販売する前に社内で社員に商品についてプレゼン、いわゆる説明をするのですが、この時も水を売るということに関して疑問視する声があったようです。当時開発を担当した現社長は返品されてきたら六甲のおいしい水で風呂に入るつもりか、というようなことも社内で言われたそうです」
「それと、販売していく上でも色々苦労はありました。当時は小売店などでも水を売る定番のスペースなどありません。まずは置いていただく場所を確保することからはじめました。
幸いなことに当社はカレーという商品を持っています。そこでカレーといえば、水ですね、ということでカレーの特売コーナーでカレーと一緒に。そしてご飯を炊くときにも使えますよ、と米売場の横に。また、麦茶やコーヒーにもおいしい水を使うといいですよ、と色々なコーナーに商品を置いていただくようにしたのです。そうこうするうちに消費者の方にも小売店の方にも徐々に認知されるようになったというわけです」
出展:http://www.excite.co.jp/News/bit/00091175821245.html?_p=2