日本傑作絵本シリーズ『なおみ』(初版発行:1982年)/ トラウマ絵本の最高峰
いつも一緒にいて、時には話し声すら聞こえるほどの存在だった「なおみ」が病んで死んでしまう…。
この作品の人形が怖いのは、命があるように見えるからだ。読み進むほどにどんどん怖い。
心に残るロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』
累計220万部、心に残るロングセラー絵本『おしいれのぼうけん』 / 子供の頃、こわいけど、なぜか大好きな絵本
お昼寝前に、ミニカーのとりっこでけんかをしたさとしとあきらは、先生に叱られておしいれに入れられてしまいます。そこで出会ったのは、地下の世界に住む恐ろしいねずみばあさんでした。
ふたりをやっつけようと、追いかけてくるねずみばあさん。でも、さとしとあきらは決してあきらめません。手をつないで走りつづけます―。
ねずみばあさん、こわっ! 『 おしいれのぼうけん』童心社 pic.twitter.com/rW2gCVUk7D
— 足もみ庵 (@ashimomian) June 9, 2014
幻のトラウマ絵本『ピカピカのぎろちょん』(1968年・あかね書房)/ トラウマ児童文学として名高い。
ピカピカのぎろちょん(復刻版)/ シュールキングと呼ばれた佐野美津男の伝説の物語
『ピカピカのぎろちょん』は、トラウマ児童書として名高いが、児童文学史上もっともカルトな怪作と評する向きもある。何とも不思議な物語。
一度読んだものにはトラウマにも似た強烈なインパクトを残したが、その後永らく絶版状態が続き、まさに「幻の作品」となっていた本書。画家・中村宏による挿絵も秀逸です。
ただシュールなだけではない、何とも不思議な魅力を持った作品です。
名作児童文学「ピカピカのぎろちょん」佐野美津男。最高でした!
— VirginBabylonRecords (@Virgin_Babylon) July 21, 2015
ある日「ピロピロ」が起き、街の通りにはバリケード。テレビは何も映らなくなり、噴水広場にはギロチン。手作りギロチンで遊ぶ子供達。 pic.twitter.com/j2fZeCVpml
1980年発行の怖すぎる絵本『地獄』(千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵)/ 子供が怯えるレベルのトラウマ絵本。
1980年発行の絵本『地獄』(千葉県安房郡三芳村延命寺所蔵) / 「死のこわさ」を学習する
制作に当たり、延命寺の佐々木竜之さんには、いろいろご便宜を図っていただきました。また監修は国立文化財研究所の宮次男さんにお願いして細かい点のご指導をいただきました。写真は、国立文化財研究所で古い絵巻を撮ってベテランの市川和正さんを煩わし原画の忠実な再現に成功しました。
本文のストーリーは室町時代につくられた“平野よみがえり草紙"などにより、白仁成昭さんが構想し、中村真男さんが文章を起しました。装幀、レイアウト、本文中一部の絵は、気鋭のデザイナー貝原浩さんがやりました。
地獄の鬼が罪人を攻め、切り刻んでいた…。
昔の人が医学の末発達のそのころ、地獄絵を子どもらに見せ、死の怖れを語り、行動の自制を求め、生への執着を強めて子孫の持続を計ろうとした。と考えると、この絵図はその時代の人が生んだ大いなる叡知の一つといえます。
1971年の初版『八月がくるたびに』
1971年の初版『八月がくるたびに』
原爆のもたらした未曾有の惨禍を、ふたたび人類が繰り返さないため、次世代の子どもたちに訴えようと、児童文学ではさまざまな作品化が試みられてきました。この本はその中でも、詩のように昇華された言葉と、子どもへの暖かいまなざしを感じさせる描写で、長く読み継がれています。
#こどものころ怖かったもの
— カリノ トウコ (@linoleums) May 6, 2017
小学3年生の夏休みの読書感想文の課題図書だった、1971年版の『八月がくるたびに』(おおえ ひで・作 / 篠原勝之・え) https://t.co/b3jJaUnqZQ pic.twitter.com/lFvYXASSBJ
恐くて怖くてたまらなかったが、気になって何度も読んだ…。今読んでも、恐い。