猿岩石のヒッチハイク旅  ゴールは目前! オーストリア!! ドイツ!!! フランス!!!!
2025年8月7日 更新

猿岩石のヒッチハイク旅 ゴールは目前! オーストリア!! ドイツ!!! フランス!!!!

アジアは、香港、中国、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマー、インド、ネパール、パキスタン、イラン、トルコ。ヨーロッパは、ブルガリア、ルーマニア、ハンガリー、オーストリア、ドイツ、フランス、そしてゴールのイギリスまで。野宿、絶食当たり前。推定移動距離3万5000km。推定到達期間6ヵ月。「香港-ロンドン ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」旅。

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「進め!電波少年」の放送時間は、日曜22時30分 ~22時55分。
毎週、25分の間に数本のVTRが放送され、「ユーラシア大陸横断ヒッチハイク」は、その中の1コーナーとして

5月24日、30日      
6月3日、6日、14日、24日、30日
7月3日、18日、19日、25日、31日
8月5日、7日、9日、15日、19日、22日、29日      
9月2日、10日、17日、25日  
10月1日、11日、18日  

と26回、放送。
最初は、3~4分だったが、人気が出てくると10分、15分と増えていき、看板コーナーとなって番組の視聴率アップに貢献した。
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猿岩石は、

25日目、4ヵ国目、ラオス入国
29日目、5ヵ国目、タイ入国
41日目、6ヵ国目、ミャンマー入国
46日目、7ヵ国目、インド入国
64日目、手違いで8ヵ国目、ネパール入国
69日目、インドに再入国
80日目、首都、デリーに到着
89日目、9ヵ国目、パキスタン入国
98日目、10ヵ国目、イラン入国
116日目、11ヵ国目、トルコ入国
128日目、12ヵ国目、ブルガリア入国。
134日目、13ヵ国目、ルーマニアに入国。
141日目、14ヵ国目、ハンガリーに入国。

と突き進み、149日目の9月8日、15ヵ国目となるオーストリアの首都、ウィーンに到着した。
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オーストリアといえば、芸術と文化の国であり、アーノルド・シュワルツェネッガーの出身国。
北にドイツとチェコ、西にリヒテンシュタインとスイス、南にイタリアとスロベニア、東にハンガリーとスロバキアと隣接し、某国と名前は似ているがカンガルーはいない。
首都は、音楽と芸術の都、ウィーン。
1278年にスイスの貴族、ハプスブルク家がウィーンに移ってきて以来、貴族文化の影響を受け、独自の文化を形成。
ステンドグラス、木彫りの聖母子像、祭壇、礼拝堂など精巧な細工が施されたゴシップ様式の大聖堂「シュテファン大聖堂」には、地元の信者が朝から祈りを捧げる。
この聖堂がある「ウィーン歴史地区」は世界遺産。
ウィーン国立歌劇場は、スカラ座、メトロポリタン歌劇場と並ぶ世界3大オペラ座で、年間300日以上、オペラやバレエを上演。
かつてベートーベンやモーツァルトも暮らしたウィーンの人口は186万人で、「リング」と呼ばれる環状の大通りに囲まれた旧市街を中心に中世の面影を残す美しい街並みが広がり、地下鉄や路面電車、バスなど交通インフラも整備され、2019年には過去7年連続1位だったメルボルンを抜いて「世界で最も住みたい都市ランキング」で1位になった。
猿岩石は、そんなウィーンで、まず野宿ポイントを探し、ドナウ川のほとりの公園で寝ることを決めた。
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猿岩石の2人は、ドナウ川のほとりの公園で野宿することを決めたが、気温は10℃。
「寒いなあ。
夜、どうすんだよ」
この先のことも考え、防寒具を買いに出かけた。
そして雑貨屋の店先にかけられた寝袋を発見。
「こりゃ、いいわ」
有吉弘行は、そういって店に入っていった。
「エクスキューズミー。
これはハウマッチ?」
と聞くと男性店員は
『600(シリングです)』
と答えた。
2つで1200シリング。
バイトで稼いだ12000フォリントは、900シリングになるため、300シリング足りない。
『旅してるの?』
女性店員に聞かれて、2人は
「Yes」
「Yes」
『安くしてあげますよ』
「これだけ持ってるんですよ」
と有吉弘行が持っているお札をみせると森脇和成は、
「全部出しやがった!」
と驚いた。
『それしかないの?』
「Yes」
『1つは見本だから、まけてあげましょう』
300シリングも値引きしてもらったが、なんだかゴキゲンな様子の店員をみて森脇和成は、
「もっと安かったんじゃないかコレ、本当はよー」
と疑い、有吉弘行は、
「 あり金を全部みせなければもっと安くなったかも・・・」
と後悔。
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前国、ハンガリーではドナウ川の観光船で1週間働き、会社の好意でオーストリア行きの船にタダ乗りさせてもらった2人は、公園に戻ると、船で日本人観光客にもらったリンゴとワインで夕食。
ワインをラッパ飲みにした後、6日間の労働の結晶、寝袋に入った。
「ああ、温かい」
その効果は絶大で、グッスリ、翌日の昼近くまで寝てしまった。
再び無一文になってしまった猿岩石は、ウィーンで仕事探しを開始。
まずビルの工事現場で発見。
現場の前に立って作業を監視している男性に話しかけた。
まず有吉弘行が、
「すいません。
仕事が欲しいです」
とボディランゲージで伝えると
『ここで(働きたいの)?』
と男性は笑顔で答えてくれた。
続いて森脇和成が男性の目をみながら
「しかも僕、建設業経験あります」
「僕、玉掛けの免許も持ってます」
「ガス免(許)もあります」
とオール日本語でアピール。
男性は困った様子で、
『仕事はないよ』
と答えた。
その後も街を歩き回ったが、仕事をさせてもらえるところは見つからず、
『今は仕事はないです』
『ドイツ語が話せなければダメです』
などといって断られるならまだしも、
『出ていけ』
と怒られ、涙が出そうになることもあった。
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翌日も、朝からウィーンの街を歩き回って何軒もの店に断られ続けた。
何の収穫もないまま夕方になってしまった2人は、何の店かもわからないままフラリと中へ。
「仕事がしたいです」
『ウチで仕事したいの?』」
「はい」
すると店長らしき男性が
『〇×△□〇×▽◇〇×△□?』
と何か聞いてきたので、ドイツ語がわからない2人はとりあえず
「イエス」
「イエス、イエス」
しかし結局、店長は、
『でもやっぱりだめだね。
もっと体格がよくないと』
といって不採用に、
2人は
「サンキュー」
といって店を出て、
「チキショー」
と悔しがったが、実はTATTOO(入れ墨) & BODYPIERCING(ボディピアス、穴あけ)の店で、店長は
『刺青のモデルの仕事ならあるけど?』
と聞いていた。
知らないうちに命拾いしていた2人だが、結局、この日も仕事は見つからず、公園で3連泊。
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ウィーン4日目、仕事探し3日目の朝、2人は仕事探しに出ようとしたが、すぐに道端のベンチに座ってしまった。
2日間、何も食べておらず、歩き回る体力も気力もなく、有吉弘行は
「もう食えないし、歩くのも嫌だ」
といった。
そしてウィーン駅の前に立ち、行き交う人々に仕事を求める作戦に変更。
「We want Job」
「Something Job」
と書いた紙を掲げながら、駅から出てくる人に
「ハロー」
「グッドモーニング」
しかし誰も見向きすらしてくれない。
2時間たっても1人も相手にされず、森脇和成は
「長期戦になりそうだな」
とつぶやいた。
3時間が経過したとき、駅員が近づいてきた。
「ヤベエ」
有吉弘行は、注意されて追い払われてしまうと思ったが、
『お金が無いの?』
「はい」
『仕事あげるから、いっしょに来てください』
思いも寄らぬ展開に喜び、
「失礼します」
と大きな声であいさつしてから駅の中に入っていった。
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オーストリアの列車には、客車、貨物車の他に自転車専用の貨車があって、与えられた仕事は、自転車の積み下ろし。
自転車の積み降ろしを終えて、
「よしっ」
と思っていると、鉄道会社の人に
『乗って』
といわれ、戸惑う2人を乗せたまま、列車は出発。
状況がわからないまま、次の駅に着くと、また自転車の積み降ろしの仕事が始まり、終わると再び出発。
こうして駅に着くごとに自転車の積み降ろし作業を行った。
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「腹減った」
いつまで続くのかわからないまま、自転車をさばき続け、5時間後、車内から自転車が全てなくなったとき、ここが終着駅だと悟った。
鉄道会社の人に
『これは仕事の分です』
と2人で500シリングと渡され、さらに
『ここは、ドイツです』
といわれた。
オーストリアの東端にあるウィーンを出た列車は、5時間走って西へ300km進み、ドイツの西端にあるパッサウという駅に到着していた。
「めちゃくちゃラッキー」
(森脇和成)
「金もらえてドイツまで来れちゃったよ」
(有吉弘行)
「ワァ~ッ !」
(森脇和成)
「シャーッ!」
(有吉弘行)
2人は両手を高々とあげ、雄叫びをあげた。
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ドイツは、北にオランダ、デンマーク、北海、バルト海、南にイタリアとオーストリア、東にチェコとポーランド、西にフランス、ベルギーに囲まれたユーラシア大陸西方の国。
国土は、日本の約94%の大きさで、人口は日本の2/3。
ドイツといえば、ヒットラーが有名で、第2次世界大戦においてナチスドイツは、他国を侵略し、大量虐殺ホロコーストを起こした。
大戦後は敗戦国となり、首都、ベルリンは、東ベルリンと西ベルリンに「ベルリンの壁」で隔てられ、自由、資本主義 vs 社会、共産主義の象徴となった。
ヒットラーの台頭を許し、今でもその名前を出したり出されることを嫌うというドイツだが、EUにおいて最も安定した国家運営と経済を誇り、スポーツなど様々な分野でも世界のトップクラス。
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