ワイは猿や!プロゴルファー猿や!
ゴルフといえば、日曜日の昼間からお父さんが中継をみるためテレビを独占してしまい、テレビでファミコンをしたい当時の子どもには敵でした。スポーツとしても子どもには無縁で、おじさんがするものという印象でしたよね。子どもにとってゴルフを親しみやすい存在にしてくれたのが、まさに「プロゴルファー猿」でした。
そんな「プロゴルファー猿」には続編の「新プロゴルファー猿」があるのですが、あまり記憶に残っていない方がほとんどではないでしょうか。続編なんてあったっけ?といった感じかもしれませんね。それにはいろいろと理由があるのですが、まずは前作の「プロゴルファー猿」についておさらいしていきましょう。
「プロゴルファー猿」の最終回って?
プロゴルファー猿 第001話 op ed
1986年には映画「ドラえもん のび太と鉄人兵団」、1987年には「ドラえもん のび太と竜の騎士」の同時上映として「スーパーGOLFワールドへの挑戦!!」「甲賀秘境!影の忍法ゴルファー参上!」がそれぞれ映画化されています。
原作は藤子不二雄A先生のコミックス
賭けゴルフを生業とする野生児「猿丸」が様々なゴルファーとの対決を繰り広げた末にプロテストに合格するまでを描いている。
本作における世界には、現実世界には存在しない「裏のゴルフ界」があり、現実離れした荒唐無稽のキャラクターや技、ゴルフコースも多く登場するが、風速・残り距離・芝目などといった基本情報はしっかり描き込まれている。
とはいえ、コミックス版と同じく主人公の猿丸があらゆる個性的な敵キャラクターとゴルフで対決し、プロを目指すという熱い展開には毎回ワクワクさせられました。学校でごみ箱にごみを投げる時なんかに「旗つつみー!」と叫んだりして、当時は本当に人気でした。
「プロゴルファー猿」の最終回は?
猿丸はプロになるためテストを受けており、その合格条件が「18ホールを規定の打数内で回りきる事」でした。しかし悪天候もあってテストを受けた全員がスコアを乱します。
そんな時にまたしてもミスターXによる妨害が。なんと、猿丸がアマチュアの規定に違反している!証拠の写真もあるぞ!プロにすべきではない!とゴルフ界のえらい人に迫るのです。
最後の最後で嫌がらせがやたらリアルに…!
しかし、えらい人は猿丸の才能を見込んでその意見を却下。そして猿丸も18番ホールで必殺技「旗つつみ」で見事にホールインワンを決め、無事プロテストに合格したのでした。
期待の続編「新プロゴルファー猿」!…あれ?
1988年4月から枠も同じでそのまま「新」としてスタートしたので、気付かなかった方も多かったのかもしれないですが、内容がまったく違っていたのです。
まずオープニングからして違い過ぎる!
80年代アニメ主題歌集 新プロゴルファー猿 - ニコニコ動画
「プロゴルファー猿」の主題歌「夢を勝ちとろう」ではゴルフへの情熱、一打にかける強い思い、まさに熱血!!といった言葉が溢れていましたが、「新プロゴルファー猿」の主題歌「マイウェイ猿丸」では、遊ぼうぜ~楽しくさ!おひさまニコニコいい天気~、女の子?ちょっと好きなんだよね(照れ)といった具合。どうした猿丸。
もちろん内容も激変!
自然豊かな猿谷に暮らす猿丸一家。学校をさぼり今日もゴルフの練習に精を出す猿丸の元にカントリークラブの支配人から依頼の手紙が。プレイを邪魔する困ったカラスを猿丸のゴルフでなんとかするぞ!
といった感じです。
あれ?ミスターXは?新たなる刺客は?当時の視聴者もさぞポカンとした事でしょう。