今年で開発60年を迎える即席めん
この「即席めん」の中には、明星食品の『チャルメラ』や日清食品の『出前一丁』など、今も昔も小売店に並び、庶民に親しまれ続けるロングセラー商品もあれば、逆に、昔はよく見かけたのに最近見かけないなぁ~という商品もあったりするものです。たとえば、サンヨー食品から発売されていた、志村けんをイメージキャラクターに据えた『ケンちゃんラーメン』や、高級感をウリにしていた『楊夫人(マダムヤン)』などが、そういった「売れていたのに消えた即席めん」の代表格と言えるでしょう。
1974年にハウス食品から発売された『たまごめん』
ハウス食品が即席めん業界に参入したのは、1973年のこと。今はなき同社の即席めんブランド「シャンメン」を発表したところから始まります。この「シャンメン」シリーズの一つとして翌年1974年から発売されたのが『たまごめん』でした。
昭和な食。
— オダブツのジョー (@odanii0414) October 21, 2016
ハウスシャンメンたまごめん。
昭和50年〜51年頃、人気だった即席麺がこれ。結構あっさりしてて、私は好きだったけどね。これは醤油味だけど、味噌味もあったような記憶がある。この時代に子供だった世代は、一度は食べてるかも? pic.twitter.com/vjXh0zN7E8
『ミネソタの卵売り』の替え歌が印象的だった『たまごめん』のテレビCM
私はハウスの~、た・ま・ご・めん~♪
こんな歌い出しからはじまるCMソングで人気を博したハウスの『たまごめん』。この歌はオリジナルソングではなく、1951年にリリースされた暁テル子のヒット曲『ミネソタの卵売り』が元ネタ。余談ですが、この楽曲、あまりにもキャッチーなため、80年代にイシイ食品の『たまごにべんり』のテレビCMにも同じく替え歌として使用されていました。
ミネソタのたまご売り/暁テル子
なつメロCMハウスタマゴ麺 アニメ
イシイのタマゴにべんりCM 80年代
漫画『ちびまる子ちゃん』でも紹介された
この大流行の様子を今に伝える作品が、漫画『ちびまる子ちゃん』です。麺に卵を練り込んだことによって実現した深い味わいとつるつるの食感に、まる子は「こんなうまいラーメンは初めてだ!」と大感動。「毎週土曜日のお昼はたまごめん」と決めて、その味に舌鼓を打っている姿が描かれていました。ちなみに後年、『ちびまる子ちゃん』で取り扱っていたことに引っかけたのか、「マルちゃん」でおなじみの東洋水産からも、『たまご麺』が発売されていました。
懸賞品のおもちゃ『たまごツイスト』も大人気に!
『ちびまる子』の中では、まる子のいとこの「ひろあき」がこのプレミアムグッズを見せびらかすために、七五三の時にさくら家へと持ってきます。まる子が果敢にチャレンジするも足に引っ掛けてしまい、「いたいよ~」と嘆くのに対し、ひろあきは「これだから素人に貸すのは嫌だったんだよ!」と嫌味を言っていました。
ツイストたまご 2021/7/11 17:36
たまごツイストが欲しくて何度か応募したけれど結局当たらず・・・
麺はあっさり系で美味しかったと記憶しています。
スピナッチ 2020/6/22 23:11
子供の頃食べました。
面白い記事をありがとうございました。