2020年6月14日 更新
1987年8月31日に放送された「夕やけニャンニャン」の最終回ってどうだった?
80年代の伝説のバラエティ番組「夕やけニャンニャン」の最終回って覚えてますか?
後半戦は「ゴジテレビ」で幕を開ける!!
この時点で、既におよそ1時間が経過していた最終回。番組の後半戦トップバッターは火曜日に行われていた、とんねるずによるコント「ゴジテレビ」でした。最終回ではとんねるずと松本伊代が登場し、それぞれの飼い猫(風の人間)に、半端な宙返りやでんぐり返しをさせるという微妙な仕上がりに。その後は傑作選として「サインはV」「天才バカボン」「銭形平次」「未知との遭遇」といった、かつての名作が流されています。
次は稲川淳二と野沢尚子が登場し、火曜日に行われていた「クイズ ドッカンを探せ」がスタート。これは会場の人がクイズに正解すると二人に仕掛けられた風船が膨らまされるというもので、「城之内早苗が得意な楽器は?(答え:三味線)」といった、ファンにとっては基礎中の基礎の問題だったため二人の風船はあえなく爆破。さらに、何故か石橋貴明が持ち込んだ風船も爆破されるなど、豪華な内容となりました。
とんねるずが新曲「おらおら」を披露!
意外と思われるかもしれませんが、最終回で歌を披露したのはおニャン子クラブだけではありません。「クイズ ドッカンを探せ」の後に、とんねるずが当時の新曲「おらおら」を披露しました。放送からおよそ2週間後の1987年9月17日に発売された同曲ですが、最終回で披露した効果もあってかオリコン最高位3位、ザ・ベストテン最高位5位を記録しています。
逸見政孝が番組を総括!
「おらおら」の披露が終わったタイミングで、フジテレビアナウンサーであった逸見政孝が会場に到着。番組の名シーンを振り返りながら「いろんな意味で若いね」「新聞の投書欄も賑わったんじゃないか」などとコメントし、当時ある意味社会問題となっていた夕やけニャンニャンを総括していました。
そして次は、おニャン子クラブの面々が「夏休みは終わらない」を披露。歌っている最中にメンバーの水着のイメージ映像が流され、ファンにとって嬉しい内容となりました。
常滑川まこと(大竹まこと)が登場し、雰囲気が一転。
今まで様々な名物コーナーが展開され、ドタバタが繰り広げられた最終回ですが、常滑川まこと(大竹まこと)が渡辺満里奈とのコンビで「好き好き大好き!」のコーナーをスタートさせると、雰囲気が変わり始めます。「番組が終わるのは初めて」と語る渡辺に対し、常滑川が「自分は何本も番組を終わらせました」と、自虐ネタを挟みつつ感傷的になってはいけないとコメントした後に、詩人・中原中也の「別離」を読み上げ始めます。
常滑川が読み上げた詩はこちら。
さよなら、さよなら!
いろいろお世話になりました
さよなら、さよなら!
こんなに良いお天気の日に
お別れしてゆくのかと思ふとほんとに辛い
こんなに良いお天気の日に
番組内では「別離」の詩が長々と読み上げられ、このしんみりとした雰囲気に渡辺だけでなく後ろに座っていたメンバーも涙ぐみ始めました。そして詩を読み上げた常滑川は、「好き好き大好き、来週はありません」と締めくくりました。
そして「第6回卒業式」が始まる。
番組も終盤に近付き、ついにおニャン子クラブの「第6回卒業式」が始まりました。この時点でメンバーはみんな泣いています。ステージに並ぶメンバーに対し、「夕やけニャンニャン」プロデューサーであった石田弘が全員の名前を読み上げ、代表者の富川春美に卒業証書を手渡しました。その様子を見た吉田照美が、番組の思い出を語ってくれと田代に振ったのですが、田代さんと呼ぶところを「所さん」と呼び間違えてしまうハプニングも。
そして、第1回卒業式からの定番となっていた「じゃあね」が披露されました。歌詞の内容と自分たちの境遇が重なり、号泣で歌にならないメンバーが続出。それと比例するかのように、会場からの声援は一段と強くなっていきました。
「じゃあね」を歌い終えると、岩井由紀子、渡辺美奈代、渡辺満里奈の3人から、番組に関わった人たちへのお礼の挨拶、そしてメンバーたちが秋元康やとんねるずらに花束を渡しました。
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