これが「戦後のベストセラー」ベスト10です!
2024年5月19日 更新

これが「戦後のベストセラー」ベスト10です!

出版科学研究所が発表している「戦後のベストセラー」から発行部数の歴代トップ10をご紹介します!

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戦後のベストセラー

出版不況といわれているとはいえ、それでも根強く愛読者っているものです。特に昭和の人(私です)に多いですね。では、現在までにどのような書籍が売れたのでしょうか?
出版科学研究所が発表している「戦後のベストセラー」によるトップ10を見ていきます!

10位:『冠婚葬祭入門』(累計発行部数308万部、70年)

インターネットのなかった時代に知識を得るには書籍で調べるしかなかった。で、様々なマニュアル本というヤツが重宝されていたわけです。
そんなマニュアル本の中で爆発的にヒットしたのが1970年に発刊された「冠婚葬祭入門」です。300万部以上売れたのも納得で、堂々の第10位です。
冠婚葬祭入門

冠婚葬祭入門

著:塩月 弥栄子

発行元:光文社
冠婚葬祭に関する知識は知らないと恥をかく。恥をかくだけであればいいのだけど、非常に困る!困るなんてもんじゃないくらい困るのが冠婚葬祭問題ですから「冠婚葬祭入門」が重宝されたのは理解できますね。

驚くことに、雑誌記者の松野みどりと建築技師の速水五郎が結婚するまでをコミカルに描くといった内容で、1971年4月4日から同年9月26日まで「冠婚葬祭入門」はテレビドラマ化されていたのですよ。マニュアル本がドラマ化されるってスゴイですよね。主演は武原英子と中山仁でした。

8位:『気くばりのすすめ』(累計発行部数332万部、82年)

第9位は2004年に出版された片山恭一氏の小説「世界の中心で、愛を叫ぶ」です。大沢たかお、柴咲コウ主演で映画化され大ヒットしましたね。小説は累計321万部も売り上げています。

そして第8位。
「紅白歌合戦」や「クイズ面白ゼミナール」の司会などでよく知られたNHKの名物アナウンサー、鈴木健二。その鈴木健二氏が1982年に出した「気くばりのすすめ」が第8位です。
気くばりのすすめ

気くばりのすすめ

著:鈴木 健二

発行元:講談社
職場で、家庭で、すぐ役立つ「気くばり」の秘訣。「日本人の心のマナーを再認識した」「心洗われる一冊、感動した」と絶賛の声。
「気くばりのすすめ」は、読みやすいという事もあったと思いますが、広く知られた鈴木健二氏の人柄が大ヒットの要因のように思えます。

それにしても、いくら「気くばりのすすめ」が大ヒットしたとはいえ所詮はアナウンサーですからねぇ、それが生涯で200冊以上の本を出版し、3500万部以上を売り上げたというのですから驚きですよ。

「気くばりのすすめ」の続編として1983年7月「続・気くばりのすすめ」、2016年10月「気くばりのすすめ、三十四年目 ―どっこい、まだ生きております。―」、そして2020年んい「最終版 気くばりのすすめ」が発行されています。

5位:『脳内革命』(累計発行部数410万部、95年)

7位は2000年に出版されたスペンサー ジョンソン氏 の「チーズはどこへ消えた?(累計350万部)」、6位は1945年9月15日に刊行された戦後に企画された最初の出版物といわれる「日米会話手帖(累計360万部)」。

で、第5位となるのが1995年に発行された「脳内革命」です。

著者の春山 茂雄氏は1966年に東京大学医学部を卒業後、東京逓信病院外科・東京都教職員組合互助会三楽病院外科科長を経て、1987年に田園都市厚生病院を開設し院長となられたお医者さんです。東京大学医学博士でもあります。

その彼が1995年に出したのが「脳内革命」。独特の医療観を持たれている方で前年には「脳内モルヒネ」「プラス発想健康法」といったことを提唱されています。
それにしても「脳内革命」とは、なかなか刺激的なタイトルですね。
脳内革命

脳内革命

著:春山茂雄

発行元:サンマーク出版
プラス発想こそが心身にとって最高の薬になることを医学的・科学的に明らかにした画期的な書。脳から出る脳内モルヒネが成人病も防いでくれることを医学的に証明し、プラス発想の効果を明かします。ストレスの多い現代社会のなかで、健康に、よりよく生きるためのヒントを満載。

健康のコツ 新・脳内革命 1/4

プラス思考が大事だということは現在では普通に定着しているかと思います。この本の影響が大きいのでしょう。が、実行するのは、なかなか難しい…。
先ず、しっかりとした考え方を持つことが大事で、そうすると行動がついてくるらしいですよ。

ところで、上の動画とは違いますが、1996年に「ビデオ 脳内革命(2巻組)」というビデオがサンマーク出版から市販されています。このようなものがビデオ化されるってすごいですね。当時どれほど大きな反響があったかが伺えますね。

3位:『五体不満足』(累計発行部数477万部、98年)

4位は2003年に発行された「バカの壁(累計419万部)」。著者は養老 孟司氏です。

そして第3位は、先日の東京15区の補欠選挙での落選も記憶に新しい乙武 洋匡氏。政治家としてよりも性豪として知られる乙武 洋匡氏の著書「五体不満足」が堂々の第3位です。

今となっては見慣れ、聴き慣れましたが「五体不満足」というタイトル及び、この装丁を初めて見た時には驚きました。いや、驚かなかった人はいなかったでしょう。
「障害は不便です。しかし、不幸ではありません」というヘレン・ケラーの言葉を引用した新鮮なメッセージが読者の心を鷲掴みしたことは間違いありません!
それは力強く、爽やかなメッセージでした。
五体不満足

五体不満足

著:乙武 洋匡

発行元:講談社
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