これが「戦後のベストセラー」ベスト10です!
2024年5月19日 更新

これが「戦後のベストセラー」ベスト10です!

出版科学研究所が発表している「戦後のベストセラー」から発行部数の歴代トップ10をご紹介します!

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「障害は不便です。だけど、不幸ではありません」
「感動は求めません。参考にしてほしいのです」
両手両足がなくたって今日も電動車椅子で走り続ける、早大生・乙武洋匡君の「生きる力」とは。

ボクは、五体不満足な子として生まれた。不満足どころか、五体のうち四体までがない。けれども、多くの友人に囲まれ、車椅子とともに飛び歩く今の生活に、何ひとつ不満はない。ボクは声を大にして言いたい。「障害を持っていても、ボクは毎日が楽しいよ」。健常者として生まれても、ふさぎ込んだ暗い人生を送る人もいる。そうかと思えば、手も足もないのに、ノー天気に生きている人間もいる。関係ないのだ、障害なんて
その後「五体不満足」の関連本として「五体不満足 CD BOOK(1999年)、「五体不満足(絵は武田美穂)(2000年)」、「五体不満足 完全版(2001年)」が出ています。

意外な感じもしますが、乙武 洋匡氏には他にも20冊以上の著書があります。ここまでくると、もう立派な性豪、いやいや文豪。政治家としては今一歩の乙武氏ですが、今後の更なるご活躍を期待しております。

2位:『ハリー・ポッターと賢者の石』(累計発行部数506万部、99年)

J.K.ローリングと言う名前を知らなくとも、その作品名を聞けば知らない人はいないというぐらいの世界的な大ブームを90年代後半に巻き起こしました。ハリー・ポッターです。
そのハリー・ポッターシリーズの第一作「ハリー・ポッターと賢者の石」が第2位です。
小説はもちろん面白いのですが、同名の映画がまた良くできており世界的に大ヒット。相乗効果で本がまた売れるという好循環。
ハリー・ポッターと賢者の石

ハリー・ポッターと賢者の石

著: J.K.ローリング
訳: 松岡 佑子

発行元:静山社
ロンドン郊外の、どこにでもありそうな平凡な街角、ある晩不思議なことがおこる。そして額に稲妻の形をした傷を持つ赤ん坊が、一軒の家の前にそっと置かれる。生まれたばかりの男の子から両親を奪ったのは、暗黒の魔法使い、ヴォルデモート。 平凡な俗物のおじ、おばに育てられ、同い年のいとこにいじめられながら、その子、ハリー・ポッターは何も知らずに11歳の誕生日を迎える。突然その誕生日に、ハリーに手紙が届く。魔法学校への入学許可証だった。キングズ・クロス駅の「9と3/4番線」から魔法学校行きの汽車が出る。ハリーを待ち受けていたのは、夢と、冒険、友情、そして自分の生い立ちをめぐるミステリー。
「ハリー・ポッターと賢者の石」は世界140カ国で1000万部以上売れ、映画の興行収入は約1000億円をたたきだしています。 シリーズ(全7作)の発行部数は5億部を超えていて、関連作品を含む総売上げは、なんと約600億円にも及ぶんだそうですよ。

尚、このランキングでは「ハリー・ポッター」シリーズは、2巻目以降が省かれています。そりゃそうですよねぇ、そうしないことにはこのランキングは「ハリー・ポッター」だらけになってしまいますからね。

1位:『窓ぎわのトットちゃん』(累計発行部数579万部、初版81年)

さて第1位です。これはもう言わずと知れた黒柳 徹子氏の「窓ぎわのトットちゃん」です。1981年の発行以来、日本だけでなく世界中で売れに売れまくりました。

内容は黒柳 徹子氏の自叙伝ですが、タレントのこの手の本はゴーストライターが書いたものが多いとされていますが、「窓ぎわのトットちゃん」は著者が自筆で執筆したそうです。だからこそリアルであり読者の心を打つものになったのでしょう。
表紙には「いわさき ちひろ」の絵が使われていますが、これもヒットの要因になったと思います。実にピッタリですよね。
窓ぎわのトットちゃん

窓ぎわのトットちゃん

著:黒柳 徹子
絵:いわさき ちひろ

発行元:講談社
「君は、ほんとうは、いい子なんだよ。」小林先生のこの言葉は、トットちゃんの心の中に、大いなる自信をあたえてくれました――。トモエ学園の、子どもたちの心をつかんだユニークな教育の実際と、そこに学ぶ子どもたちのすがたをえがいた感動の名作
「窓ぎわのトットちゃん」は世界35ヶ国で翻訳されており、中国では2017年5月に累計発行部数が何と1000万部を突破したのだそうです。2023年9月末の時点での全世界累計発行部数は2511万3862部だそうです。
結果、「最も多く発行された単一著者による自叙伝」としてギネス世界記録の認定を受けています。
ドラマ化やアニメ化もされ、2023年10月には続編となる「続 窓ぎわのトットちゃん」が刊行されたのは記憶に新しいですね。


如何でしたか?貴方はこのうち何冊読んだことがありますか?
携帯の普及もあり、現在では紙の本の需要はなくなってきていますが、手触りと言い、独特のにおいといい、捨てがたい魅力があるんですよね。昭和の人(私です)にとっては特にね。
これをきっかけに、一人でも多くの人が本を手に取ってくれますように!
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