声優デビューまで
1988年、26歳の時にテアトル・エコー附属養成所へ入所。1990年から研究生となり、1994年4月に準劇団員昇格。2000年に劇団員に昇格しました。劇団員になったのは35を過ぎてからなので遅咲きだったんですね。現在もテアトル・エコーに所属していて舞台でも活躍されています。
1993年に『聖者の眠る街』の吹き替えで声優デビュー。洋画の吹き替えや、海外アニメの吹き替えの仕事の方が多いですが、1996年に「YAT安心!宇宙旅行」で日本のアニメでもデビューしています。ただし、コンスタントに日本のアニメに出演するようになったのは2004年以降です。
ディズニー作品に多数出演!
ディズニーアニメーション映画
今日はパパフリオさんの可愛さに気づいてしまった pic.twitter.com/xToD31VQfI
— ジーン (@jinn_21) February 21, 2020
・アナと雪の女王
・カーズ
・カールじいさんの空飛ぶ家
・シュガーラッシュ
・ズートピア
・チキン・リトル
・Disney's クリスマス・キャロル
・トイストーリーシリーズ
・塔の上のラプンツェル
・バンビ2 森のプリンス
・ファインディング・ドリー
・プリンセスと魔法のキス
・プレーンズ2
・メリダとおそろしの森
・モアナと伝説の海
・モンスターズ・ユニバーシティ
・リトル・マーメイドIII はじまりの物語
・リメンバーミー
すごいですよね。これだけのディズニー映画に出演されている声優さんは他にはいないのではないでしょうか。ちょい役が多いですが、多田野さんの声は印象的なのでどこに登場するか探すのも楽しいです。
アナと雪の女王、シュガーラッシュ、ズートピアなどは元々アラン・テュディックさんが担当されています。多田野さんはアラン・テュディックさんの吹き替え担当となっているのでそのまま担当されているんですね。
他には、アニメには出演していませんが、ゲーム「キングダム ハーツIII」では肝付兼太さんから引き継いで「ピノキオ」のジミニー・クリケット役で出演されています。
ディズニー実写映画
『アラジン』(2019)でイアーゴの日本語吹き替え版声優を務めているのは #多田野曜平 さんです。『フィニアスとファーブ』のハインツ・ドゥーフェンシュマーツ博士をはじめ、多くのディズニー作品に携わっている方です。#アラジン #金曜ロードショー pic.twitter.com/GXZPzuv9Yp
— とあるディズニーマニア (@Mania_poppins) May 21, 2021
・アラジン
・アリス・イン・ワンダーランド
・アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅
・シンデレラ
・メリー・ポピンズ リターンズ
に出演しています。アラジンではイアーゴ役なのですが、これも前述のアラン・テュディックさんの出演作です。
また、「スター・ウォーズ」シリーズでは2015年に製作されたアニメーションの「スター・ウォーズ 反乱者たち」以降、永井一郎さんから引き継いでヨーダ役を担当しています。
ディズニーチャンネルアニメにも多数出演!
ハインツ・ドゥーフェンシュマーツ博士(フィニアスとファーブ) pic.twitter.com/DDSgwLuQl3
— カートゥーンヴィランbot (@villainsbot) March 27, 2016
中でも代表的なのは「フィニアスとファーブ」のハインツ・ドゥーフェンシュマーツ博士です。フィニアスとファーブのペットであるカモノハシのペリー(実は動物エージェント)の敵である悪の博士役です。ですが、悪といってもどこか憎めなく、欠陥のある発明ばかりをしています。未来ではペリーと茶飲み友達になっているというキャラクターです。
「フィニアスとファーブ」関連では、ディズニーチャンネルの番組で顔出し出演もされています。
アメリカ版では製作者の1人であるダン・ポベンマイヤーさんが声優を担当しています。
そして同じくダン・ポベンマイヤーさんとジェフ・“スワンピー”・マーシュさんが製作したアニメ「マイロ・マーフィーの法則」にもダコタというキーパーソンを演じています。(こちらも原語版はダン・ポベンマイヤーさん)
ストーリーの途中から「フィニアスとファーブ」のキャラクターも登場するようになり、ハインツ・ドゥーフェンシュマーツ博士は主人公・マイロの家に居候しています。多田野さんは二役担当することになっています。どちらもメインで登場することがあるので大変ですよね。
他にディズニーチャンネル作品では「ちいさなプリンセス ソフィア」、「ジェイクとネバーランドのかいぞくたち」、「ラプンツェル ザ・シリーズ」などにも出演されていますよ。
クリント・イーストウッドの吹き替えも!
『運び屋』撮影中のクリント・イーストウッド。#映画が好き #映画好きと繋がりたい #映画好きな人 pic.twitter.com/9WzCvNosef
— ボンクラ映画館 (@bonkura_theater) January 20, 2022
元々、クリント・イーストウッドさんの専属俳優は、テアトル・エコーで多田野さんの先輩である山田康雄さんが担当されていました。
2009年に『夕陽コレクターズBOX』が発売されることになりました。山田さんはすでに亡くなっていたので『夕陽のガンマン』『続・夕陽のガンマン』の中で当時カットされていたセリフを多田野さんが吹き替えすることになったのです。
多田野さんの出演したアニメ「姫様ご用心」を見た関係者が、「山田に雰囲気が似ている」「(山田の代表作である)ルパン三世のような口調」と評価し、多田野さんに決まったそうです。
元々イースト・ウッドが好きだった多田野さんは「心底うれしい。演じたくてしょうがなかった」と語っています。ですが先輩の山田さんを演じるということにもなるのでプレッシャーも大きかったそうです。
2017年に放送された『白い肌の異常な夜』がTV放送された時には、初めてイースト・ウッドの作品を全編吹き替えしました。その後「運び屋」で新作映画で初めての担当をしています。
山田さんが関わっていない作品ではありますが、山田さんのことは常に頭にあるようです。とはいえ、追加吹き替えよりもやりやすかったとも話しています。