目の前にいきなり零戦が…カーク・ダグラス主演、SF映画『ファイナル・カウントダウン 』
2020年3月2日 更新

目の前にいきなり零戦が…カーク・ダグラス主演、SF映画『ファイナル・カウントダウン 』

超最新兵器を満載して航行中の原子力攻撃空母が、突然、タイム・スリップに遭遇し、1941年の日本海軍による真珠湾奇襲時のハワイ沖に出没するという1980年に公開されたSF映画です。 いろんな意味でカウントダウン間近な映画です!!

320 view
監督はアメリカ・ペンシルベニア州出身、俳優・映画監督で「オーメン2 ダミアン」を手がけたドン・テイラー(Don Taylor, 1920年12月13日-1998年12月29日)が監督を務めました。
 (2125345)

キャスト

タイムスリップし、自国を守らなければならないという強い任務感を持ち、歴史に介入すべく日本軍との交戦をするか否か決断を迫られるニミッツ艦長、マシュー・イーランド海軍大佐役として1960年「スパルタカス」のカーク・ダグラスが演じています。
カーク・ダグラス(Kirk Douglas, 1916年12月9日生)は、 アメリカ・ ニューヨーク州アムステルダム出身の俳優・映画プロデューサーで、なんと御年102歳!!
なお、この作品では製作総指揮も兼ねています。
 (2125361)

あらすじ

1980年、ハワイ沖を航行する原子力攻撃空母ニミッツは突如、奇妙な竜巻の襲来を受けたために真珠湾へ引き返そうとしますが、そのまま呑み込まれてしまいます。

しばらくして嵐は収まったものの、「随伴していた駆逐艦が行方不明」「無線にどこからも応答がない」「奇妙な無線通信とラジオ番組の受信」などの異常な事態を認識した艦長は、両舷に緊急警戒態勢を発令すると共に、真珠湾への偵察機を発進させます。
また、ニミッツに近づく飛行機をレーダーによって発見し、調査のためにF-14トムキャットを発進させますが、その飛行機はなんと零戦だったのです。

偵察機が持ち帰った真珠湾の写真に整然と写るかつての主力戦艦群、奇妙な無線とラジオ番組、そして零戦の出現など…。
それらの情報から推理を重ねたニミッツの搭乗員たちは、タイムスリップしたことを悟り、今が1941年12月6日、つまり真珠湾攻撃の前日であることを理解し、歴史に介入して日本軍を撃退するか否かを迫られるのです。

前途多難なテーマ曲

スウェーデン出身のハードロック・バンド、ヨーロッパ(EUROPE)が1986年に発表した曲"The Final Countdown"が大ヒットし……と書きたかったのですが、残念ながら今回の映画とはまるっきり関係ありません!!
まぁ、「ファイナル・カウントダウン」と聞くとこのバンドの曲を想像しがちなのですが…

ファイナル・カウントダウン  ヨーロッパ

一難去ってまた一難!

『ファイナル・カウントダウン』の劇中BGMの「ローレル&オウエンス」 (Laurel And Owens) およびエンディングテーマ曲「ミスター&ミセスタイドマン」 (Mr.and Mrs.Tideman) のメロディーと1982年5月21日にリリースされた岩崎宏美の28枚目のシングル「聖母たちのララバイ」の楽曲前半のメロディーが酷似していると、抗議のため来日した作曲者ジョン・スコットから指摘されました。
「聖母たちのララバイ」作曲者の木森敏之がこの類似点を盗作と認めたため、作曲クレジットが木森と、ジョン・スコットとの併記という共作クレジットに修正されました。

聖母たちのララバイ/岩崎宏美

Mr and Mrs Tideman ~ Laurent and Owen

どこがどう似ていてどう違うのか、みなさんご自分の耳で聴き比べてみてください!!

こぼれ話

劇中で偵察機が持ち帰った真珠湾の写真は、実は奇襲を受けた直後の写真であり、よく見ると「雷撃時の波紋」「雷跡」「戦艦ウェストバージニアに命中した魚雷が立てた水柱」などが写っています。
劇中には、上院国防委員会副議長で1941年に行方不明になったとされるチャップマンという民主党上院議員が登場するが、架空の政治家です。

撮影当時、空母ニミッツは大西洋に配備されていたため、撮影は大西洋上で行われていました。
また、アメリカ海軍の戦闘艦艇における女性の宿泊は許可されておらず、本作唯一の女性出演者であるキャサリン・ロスは毎晩陸上まで搬送され、上陸先にて宿泊していました。

零式艦上戦闘機として登場するのは実機ではなく、映画『トラ・トラ・トラ!』の撮影にも使われているT-6の改造機「テキサン・ゼロ」です。

カーク・ダグラスの三男ピーター・ダグラスが作戦室の水兵として登場しており、ドイツとソ連、アメリカ、イギリスが戦争状態になったラジオニュースを聞き、艦長(カーク・ダグラス)より作戦室から出るように促される役でした。
 (2126589)

撮影に使われたT-6改造機『テキサン・ゼロ』(2007年撮影)

その他のパクリ疑惑

戦国自衛隊 (映画)
1979年公開の日本映画。原作は半村良が1975年に発表した同名小説です。
自衛隊が戦国時代にタイプスリップして戦乱に巻き込まれるという設定で、本作の前年に公開されています。
そのため、盗作ではないかと疑われましたが、原作小説はさらに先に発表されていることから疑惑は解消しました。
27 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

期間限定イベント「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」限定・先行販売の新作アイテム情報が解禁!!

期間限定イベント「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」限定・先行販売の新作アイテム情報が解禁!!

ホットトイズジャパンは、ホットトイズのフラッグシップ・ストア「トイサピエンス」にて、入場無料のイベント「スター・ウォーズ/ジョイン・ザ・ダークサイド」を、2024年10月12日(土)〜12月15日(日)の期間限定で開催します。
隣人速報 | 58 view
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを特集したフルオーケストラコンサートが開催!!

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』などを特集したフルオーケストラコンサートが開催!!

東京文化会館 大ホールにて、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『アベンジャーズ/エンドゲーム』などアラン・シルヴェストリの音楽をフィーチャーした、神奈川ィルハーモニー管弦楽団による映画音楽フルオーケストラコンサートが開催されます。
隣人速報 | 52 view
全製品にアクションフィギュアが付属!『スター・ウォーズ』玩具「マイクロ・ギャラクシー」にシリーズ2が登場!

全製品にアクションフィギュアが付属!『スター・ウォーズ』玩具「マイクロ・ギャラクシー」にシリーズ2が登場!

『スター・ウォーズ』の「マイクロ・ギャラクシー」の最新ラインナップとなるシリーズ2が、2023年4月頃より販売されます。全製品に、手足が可動する高さ約2.5センチのアクションフィギュアが付属し、ビークルに乗せて遊ぶことができます。
「バック・トゥ・ザ・フューチャーPartII」に登場する『デロリアン』のフィギュアが発売!!

「バック・トゥ・ザ・フューチャーPartII」に登場する『デロリアン』のフィギュアが発売!!

株式会社ノエルコーポレーションより、大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPartII」に登場する『デロリアン・タイムマシーン』の1/43スケールのフィギュアが発売されます。
隣人速報 | 643 view
公開から36年!映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のガシャポンや書籍など、最新商品を徹底紹介!!

公開から36年!映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のガシャポンや書籍など、最新商品を徹底紹介!!

バンダイより、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のガシャポン『BACK TO THE FUTURE EXCEED MODEL Delorean (Time machine)』が現在好評発売中です。その他、様々な商品が発売されています。
隣人速報 | 853 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト