【畑正憲】ムツゴロウの愛称で有名な動物愛好家!経歴やエピソード・代表作など
2020年7月14日 更新

【畑正憲】ムツゴロウの愛称で有名な動物愛好家!経歴やエピソード・代表作など

北海道に『ムツゴロウの動物王国』を設立され、自然や動物をこよなく愛する人物として有名な畑正憲さん。作家やエッセイストといった顔ももち、プロ雀士として、麻雀の腕前が凄いことでも知られています。今回はムツゴロウさんに注目し、生い立ちや活躍ぶりを振り返っていきますので、ぜひ記事をご覧になってください。

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バイタリティ溢れる畑正憲さん

畑正憲さんのプロフィール

畑正憲さんのプロフィール

愛称  :ムツゴロウ
生年月日:1935年4月17日
出生地 :福岡県福岡市
職業  :作家・エッセイスト
     動物研究家
     プロ雀士

畑正憲さんの経歴

生い立ち

生い立ち

福岡県福岡市に生まれたムツゴロウさん。父親は医師で満州国に赴任していた為、幼少期は満州の開拓団の村で育ちます。太平洋戦争の真っ只中、兄の受験のタイミングに合わせて、ムツゴロウさんも帰国して、父親の故郷である大分県日田市で暮らし、中学・高校を卒業しました。
大分県立日田高等学校から現役で東京大学理科Ⅱ類に合格。当時の理科Ⅱ類は理科Ⅲ類の内容を含んでいたという経緯もあり、父親は医学部医学科への進学を望んでいたそうです。しかし、父親の望みとは裏腹に、ムツゴロウさんは動物学を専攻されました。学部卒業後、大学院理学系研究科修士課程に進学して、アメーバの生物学研究に携わるようになります。この研究を進めるうち、文学に生きるか、研究者として生きるかを悩むようになり、精神的に追い詰められ、突如として研究室から姿を消してしまうのでした。
社会人としての生活ぶり

社会人としての生活ぶり

大学院の研究所から姿を消したムツゴロウさんは学習研究社の映像部門に就職して、理科などの学習映画の制作に携わるようになります。しかし、会社の巨大化によってもたらされた環境変化が肌に合わず、そのまま退職してしまいました。
その後、文筆家として作家デビュー。エッセイストとして、小説家として、数多くの作品を生み出しています。1967年に発売された『われら動物みな兄弟』では、日本エッセイスト・クラブ賞を獲得されました。
ムツゴロウ王国の開園

ムツゴロウ王国の開園

1971年、東京から離れて北海道に移住。翌年、1972年には厚岸郡浜中町に『ムツゴロウ動物王国』を開園しました。
1979年には、標津郡中標津町にも『ムツ牧場』を開園。広大な牧場や自宅のログハウスも建てられました。自然に囲まれ、ヒグマとの生活を描いたエッセイ、天然記念物に指定された動物たちのルポルタージュといった作品は、ムツゴロウさんに文筆家としての成功をもたらせました。
これらの作品に触発され、『ムツゴロウ動物王国』『ムツ牧場』の共同生活に加わることを希望する若者も現れるようになります。こういった暮らしぶりがテレビ番組として放送されるようになると、当時はシリーズ放映されるほどの人気ぶりを誇りました。
北海道で培ったノウハウを活かし、都会の人たちにも動物に触れ合ってもらいたいというコンセプトで、2004年に『東京ムツゴロウ動物王国』を設立。北海道には僅かなスタッフや動物たちが残り、『東京ムツゴロウ動物王国』に注力するようになります。しかし、集客は伸び悩み、約3年後には閉園して北海道に戻ると発表されました。
ムツゴロウさんも個人で3億円に上る借金を背負いましたが、執筆・講演といった活動の収入によって、8年かけて返済されたそうです。

畑正憲さんのエピソード

プロ雀士としての腕前

プロ雀士としての腕前

日本プロ麻雀連盟の相談役をしており、連盟での段位は9段と相当な実力の持ち主です。連盟での最高段位は9段ですが、10段の実力があるとも評価されており、9段の人間の中で誰が一番強いのか決める大会まで行なわれました。その大会の優勝者には10段が与えられるといい、畑正憲さんは3回の優勝経験があります。
徹夜での麻雀を好み、ムツゴロウ王国では誰かがぶっ倒れるまで麻雀を打つこともあったそうです。“雀鬼”という表現がありますが、まさにムツゴロウさんのためにある言葉といえるでしょう。
とても好奇心が強い

とても好奇心が強い

麻雀以外においても、囲碁においてもアマチュア5段。そして、絵画も好きで、年1回は個展を開催しておられます。さらには競馬も好きだというので、ムツゴロウさんの好奇心の強さは相当なレベルだといえるでしょう。
また、食べ物への興味も尽きず、原生動物や海綿動物・腔腸動物・扁形動物といった珍しいものの味を自らの著書に記しています。とあるテレビ番組で、アメリカに生息する巨大ナメクジを丸ごと全部食べたというから驚きです。
ムツゴロウという愛称の由来

ムツゴロウという愛称の由来

社会人として学習研究社に勤務していた頃、徹夜で仕事している様子が魚類のムツゴロウに似ているということで、自然に周囲からムツゴロウさんと呼ばれるようになったという説があります。
他にも出版社のスタッフがペンネームとして命名してくれたという説もありますが、その理由は定かではありません。命名された時期は分かりませんが、顔立ちが魚類のムツゴロウに似ているというのは、失礼ですけど、少しだけ分かる気もしていまいます。

畑正憲さんの主な代表作

エッセイ
『われら動物みな兄弟』

『われら動物みな兄弟』

発売時期:1967年
メーカー:角川書店

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