ラッパーの印象を変えた?スチャダラパーのヒット曲まとめ
2023年4月15日 更新

ラッパーの印象を変えた?スチャダラパーのヒット曲まとめ

今のようにヒップホップミュージックが世の中に広がっていなかった1990年代に、若者なら誰もが知っていたスチャダラパー。スチャダラパーのヒット曲をまとめました。

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結成からデビューまで

スチャダラパーは、専門学校で出会ったBOSEとANIと浪人生だったANIの弟SHINCOで結成されました。初期にはもう1人ナイチョロ亀井が在籍している時もありました。

グループ名の由来はギャグ演劇ユニット「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」が1986年に公演した「スチャダラ」に「ラッパー」を組み合わせ、「スチャダラパー」になりました。

スチャラカでスーダラなラッパーという意味もあるそうです。

ちなみに、1996年に「スチャダラ2010」という続編の舞台に3人が出演しています。

その頃海外ではマッチョでハードコアなラップとそれと対照的なユーモアでユニークなグループも出てきていました。後者のグループの影響を受け、さらに日本の演劇界やインディーズレーベルなどのサブカルチャーが融合した「オモロラップ」という新たなジャンルで登場。

活動を開始してすぐに、MAJOR FORCE主催の「第2回DJアンダーグラウンドコンテスト」に出場。「太陽にほえろ!」のテーマソングにラップを乗せたことで話題となり、特別賞を受賞。そのままMAJOR FORCEからデビューすることになりました。

デビュー曲は1991年2月に発売された「N.I.C.E.GUY〜1991NICE GUYS REMIX〜」。ですがすぐにレコード会社を移籍し、同年7月にエピックソニーから2ndシングル「スチャダランゲージ〜質問:アレは何だ?〜」をリリースしています。

小沢健二とコラボした「今夜はブギーバック」が大ヒット!

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デビューから注目されていたスチャダラパーは、1993年には、アメリカのヒップホップユニットデ・ラ・ソウルのアルバム「Buhloone Mindstate」に客演で参加するなど業界内ではかなり注目されていました。

といってもまだ日本ではヒップホップがあまり流通していなかったので「知る人ぞ知る」という感じでまだまだメジャーにはなっていませんでした。スチャダラパーの名前が一気に広がったのは1994年に小沢健二さんとコラボしてリリースした「今夜はブギー・バック」ですね。

こちらは50万枚のヒット!さらに「タモリのボキャブラ天国」のエンディングテーマにも起用され、スチャダラパーの名前だけでなく、ヒップホップを世の中に広めるきっかけになりました。

小沢健二さんとはレコード会社が違うのですが会社の壁を越えてのコラボでスチャダラパーバージョンの「今夜はブギー・バック (smooth rap) 」と小沢健二さんバージョンの「今夜はブギー・バック (nice vocal) 」がリリースされました。歌詞が少し異なっています。

さらに2か月後に両方の楽曲を収録した「BOOGIE BACK~SPECIAL LIMITED VINYL EDITION~」がファイルレコードからリリースされています。

数々のアーティストにもカバーされた楽曲ですね。

「ドゥビドゥWhat?」

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1995年には「ドゥビドゥWhat?」をリリース。ここから東芝EMIに移籍しています。

耳に残るフレーズで実際にしゃべっているかのような歌詞なので歌ってみたくなりますよね。

スチャダラパーの歌詞は「オモロラップ」というくらいですので聞いていて思わず笑ってしまうような漫才のような歌詞も多いです。

この曲については、特に意味はない歌詞なのですがそれがいいですよね。

次にリリースした「From 喜怒哀楽」はタイトルの通り「喜怒哀楽」をそれぞれラップにした楽曲です。

「サマージャム'95」

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1995年には「サマージャム’95」をリリース。アルバム「5th WHEEL 2 the COACH」殻のシングルカットです。

けだるい夏休みの午後、という感じでキラキラした夏の歌ではありませんが、誰もが体験したことのあるような夏を歌っている楽曲です。個人的に、数ある夏の曲の中で一番好きかもしれません。

ちなみに歌詞の中に「サマージャムナインティーファイブ」というフレーズが出てきますが、曲のタイトルは「きゅうじゅうご」です。

ポンキッキーズでも歌われた「大人になっても」

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1994年からBOSEさんは子供向け番組『ポンキッキーズ』に出演していました。他には電気グルーヴのピエール瀧さんや、鈴木蘭々さん、安室奈美恵さんなども出演されていたのでかなりアーティスティックで豪華な子供向け番組でしたよね。

1997年にリリースされた「大人になっても」はポンキッキーズの中でも歌われていて、「ポンキッキーズ・メロディー2」というポンキッキーズのアルバムにも収録されています。

タイトルだけ見ると夢がある歌なのかな?と思われますが、大人になっても片付けられないという内容です。

「トリプルショットEP」

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1999年には「トリプルショットEP」をリリース。この頃にはレコード会社がワーナーミュージック・ジャパンになっていました。かなりレコード会社が良く変わっていますよね。

シングルですが、他の曲のリミックス版やライブ盤なども収録されていて10曲も収録されています。

この後はシングルよりもアルバムのリリースがメインになり、シングルは2006,2008,2009年に1枚ずつリリースされただけでリリースされていません。2009年には木村カエラさんとコラボした「Hey! Hey! Alright 」がリリースされています。

2021年にはyoutubeも開設され、活動の幅を広げられていますよ。
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