不思議な力をもつアウリンによって導かれたアトレーユは、太古から生きているモーラと呼ばれる生きものに知恵を借りるため、「憂いの沼」を訪れます。そこは、生きる勇気を失ったものは底なし沼に飲みこまれてしまうという恐ろしい場所で、アルタクスが犠牲になってしまいます。
ネバーエンディング・ストーリー テーマ曲 The Neverending Story - Limahl
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かろうじて小さな小山に登ったアトレーユですが、その山こそ巨大な沼亀モーラでした。
モーラは、女王がいつまでも子供の姿でいられるのは次々と新しい名前をもらってきたからで、そのことが彼女の命をつないでいるのだと教えます。
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危ういところを助けたのは、幸運の白い竜ファルコンでした。彼の背に乗って、アトレーユはお告げ所の近くまでひとっ飛びで到着するのでした。
お告げ所の第一の門を守っているのがスフィンクスであることを知りますが、アウリンの助けを借りて無事に突破することに成功します。
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するとそこには「魔法の鏡の門」がありました。小人の科学者によると、その鏡には自分の本当の姿がうつるのだそうです。アトレーユがそこに見たのは、見知らぬ少年の姿でした。
現実世界で、夜になっても本を読み続けていたバスチアンは、声をあげて驚きました。彼が読む物語の中で、アトレーユが鏡の中に見たのは、バスチアンの姿だったのです。
「よいか、幼ごころの君は、お名前なしには生きておいでになれぬ。女王さまは新しい名前を必要としておられるのじゃ。そうすればまたお元気になられる。じゃが、そうなったとて、どうということもないわ。」
— はてしない物語bot (@neverending_bot) March 18, 2016
ファンタジーエンでは虚無が広がり、幼ごころの君もひん死の状態だった。”人の子にしか新しい名前を付けることはできない。”と訊き、勇者アトレイユは絶望を知るが、人の子を連れてくる手立てがないのだ。やがて、バスチアンは本の中の呼びかけに応じて、本の世界へ入ってゆく。
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意を決したバスチアンは、屋根裏部屋の窓を開け放ち、雷鳴と激しい風の中で、女王の新しい名前を叫びました。
「モンデキント(月の子)」と。
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その言葉とともにファンタージェンに現れたバスチアンに、女王は「あなたが望むことはすべてかなうでしょう」と言います。そして彼の夢や希望がファンタージェンを甦らせるのだと。
バスチアンはさっそくファルコンに乗って飛ぶという願いをし、それはすぐに叶いました。ファンタージェンは蘇り、バスチアンを乗せて飛ぶファルコンの下では、愛馬に乗って走るアトレーユの姿がありました。
さらにバスチアンはもう一つの願いをファルコンに囁きます。現実世界に戻り、ファルコンでいじめっ子たちに仕返しをしたバスチアン。それは彼にとって新たな冒険の始まりなのでした。