ホリー・ヴァランスとは
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ホリー・ヴァランス (Holly Valance)は、1983年5月11日生まれ、オーストラリア・メルボルン出身のモデル・歌手・女優です。ファッションモデルであり音楽家の父親と、同じくファッションモデルであった母親との間に生まれ、親戚にはイギリスのコメディアン、ベニー・ヒルがいるという芸能一家。
モデル時代
12歳の頃から両親と同じくファッションモデルやCM出演などでキャリアをスタートさせると、スーパーモデルのナオミ・キャンベルとともにメルボルンのファッションショーに出演したこともあったといいます。そんなホリー・ヴァランスが初めて注目されたのは、オーストラリアの長寿昼ドラ『ネイバーズ』でした。知人の紹介で受けた同ドラマのオーディションに見事合格し、獲得したフェリシティー役で一躍脚光を浴びることとなるのです。『ネイバーズ』はオーストラリア国内のみならずイギリスでも放送されていたことから、ここで注目されるということは知名度の幅が格段にアップしたことは間違いありません!
ターニングポイントは「Kiss Kiss」!
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しかし彼女が1番やりたかったことは「音楽」でした。人気を得ていたドラマを去り、音楽のキャリアを追求することを決意。イギリスのロンドンレコードと契約しアーティスト活動を開始させたデビューシングルこそが日本でも人気を博した「Kiss Kiss」(2002年)だったのです。同曲はトルコ人歌手タルカンのヒット曲「Şımarık(Chu!Chu!は恋の合言葉)」をカバーした楽曲であり、思わず踊りだしたくなる軽快なリズムが印象的。
Holly Valance - Kiss Kiss (Official Video)
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そしてポップでセクシーなミュージックビデオも話題になりましたよね。この曲で歌手ホリー・ヴァランスは全英シングルチャート初登場1位、本国オーストラリアのARIAチャートでも1位を獲得するという華々しいデビューを飾りました。日本にもプロモーションで来日し、『ミュージックステーション』や『ポップジャム』に出演したほか、バラエティ番組『堂本剛の正直しんどい』では堂本剛さんとともにロケにも出かけています。そんな熱心なプロモーション活動と、キュートなルックスも相まってデビュー・アルバム『ホリー・ヴァランス』は約30万枚ものヒットを記録しました。
アメリカ『GQ』誌の2002年「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」、『WHO』誌の「最もセクシーな女性」に選ばれた。2002年の第16回ARIAミュージック・アワードにも「Kiss Kiss」が4部門にノミネートされた[2]。
しかし残念ながら「Kiss Kiss」以降、ヒット曲に恵まれることはなく、ホリー・ヴァランスの歌手としてのキャリアはアルバム2枚・シングル4枚という結果に終わってしまうのです。
「Kiss Kiss」と同時期にヒットしていた楽曲って?
ここでちょっと余談ですが、「Kiss Kiss」が注目されていた2002年ごろにヒットチャートを賑わせていた楽曲を覚えていますか?少し気になったので調べてみました。
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2000年代初頭はまだまだアイドル全盛期。「Kiss Kiss」と同じ時期にはブリトニー・スピアーズの「ノット・ア・ガール」やクリスティーナ・アギレラの「ビューティフル」、ビヨンセ率いるスーパーグループ「デスティニーズ・チャイルド」の活躍が目立ちました。そしてポップ、ヒップホップ、ロックなどさまざまなジャンルが入り乱れ、またアーティスト同士の「フィーチャリング」や「コラボレーション」もたくさん存在したユニークな時代でしたよね。
女優として
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そんなホリー・ヴァランスが行ってきた芸能活動の中で、最も成功したジャンルといえばやはり女優業なのかもしれません。日本では歌手として一発屋的に知られた彼女ですが、海外ではキャリアのスタートが女優であったように『ネイバーズ』以降も演技の仕事はけっこうある模様。2004年、『CSI:マイアミ』へのゲスト出演を皮切りにアメリカ進出を果たすと、『アントラージュ★オレたちのハリウッド』や『CSI:ニューヨーク』などの人気作品にも顔を出し女優業を再開。世界中で大ヒットを記録した『プリズン・ブレイク』にはニカ・ヴォレク役としてシーズン2まで出演し、オーストラリアやイギリスのみならずアメリカでも女優として注目される存在となりました。