筋肉少女帯「ザ・シサ」リリース・ツアーファイナル赤坂で示した メジャーデビュー30年の境地。来年6月の中野サンプラザも決定!
2018年12月11日 更新

筋肉少女帯「ザ・シサ」リリース・ツアーファイナル赤坂で示した メジャーデビュー30年の境地。来年6月の中野サンプラザも決定!

メジャーデビュー30周年イヤーを迎えた筋肉少女帯。〈メジャーデビュー30周年記念オリジナルNew Album「ザ・シサ」リリース・ツアー〉の最終夜を、東京・マイナビBLITZ赤坂で開催した。

539 view

メジャーデビュー30年!筋肉少女帯「ザ・シサ」リリース・ツアーの最終夜をレポート!!

12月9日、メジャーデビュー30周年イヤーに突入中の筋肉少女帯が、東京・マイナビBLITZ赤坂にて〈メジャーデビュー30周年記念オリジナルNew Album「ザ・シサ」リリース・ツアー〉の最終夜をド派手に締め括った。

10月31日にリリースされた最新アルバム『ザ・シサ』は、頭から尻尾まで筋少らしさ全開の名盤。このタイトルに掲げられた「シサ」は、同じ対象でも見る位置の違いでまったく異なるものに映るという“視差”を意味するのだという。11月より東名阪で繰り広げられた本ツアーの最終地・赤坂も当然のようにソールドアウト。満杯の場内でキラキラと輝く観客の表情が印象的だった。なお、本公演の模様はニコ生で生中継された。
 (2069998)

 (2069999)

SE「セレブレーション」が高らかに鳴ると、大きな拍手と声援に迎えられて、大槻ケンヂ(Vo)、橘高文彦(G)、本城聡章(G)、内田雄一郎(B)が登場し、配置につく。この日の1発目は大槻ケンヂも出演の映画「緊急検証!THE MOVIE ネッシーvsノストラダムスvsユリ・ ゲラー」の主題歌になっており個性的なMVも話題となった「オカルト」。

中東風のエキゾチックなフレーズと物語性豊かな歌詞が溶け合ったこの名曲を合図に、オーディエンスの気分は高まってゆく。続く「暴いておやりよドルバッキー」で、フロアの熱気は最高潮に上昇。この冒頭の流れだけで、今夜の楽しさは保証されたようなものである。
 (2070007)

 (2070009)

 (2070011)

「赤坂ウェンブリー・スタジアム!」と映画『ボヘミアン・ラプソディ』になぞらえて観客を扇動する大槻。彼のMCは今宵も健在で、次々と披露されるおもしろエピソードや時事ネタの数々に、この場にいる人は皆、ニコニコしっぱなしだ。

特に、大槻がフレディ・マーキュリーばりに「デ~オ!」と観衆とのコール・アンド・レスポンスを楽しむ姿が爆笑を生んでいた。最新作『ザ・シサ』から、ファンキーな「I,頭屋」、緻密な構築美の「衝撃のアウトサイダー・アート」、どこか甘酸っぱい気持ちになる「ネクスト・ジェネレーション」が奏でられると、フロアからは惜しみない拍手が送られる。
 (2070013)

大人の男のムードたっぷりの「マリリン・モンロー・リターンズ」、メンバー4人の掛け合いも楽しい疾走曲「ゾンビリバー~Row your boat」に続き、必殺の「イワンのばか」が炸裂すると、ショウの中盤にして、すでにお腹いっぱい。この満足感こそが筋少の醍醐味だ。新旧の楽曲が程よく調和し、彼らの30年の活動の重みが伝わってくる。

本編も中盤へと差し掛かると、筋少のライヴ史上初の光景が目の前に広がった。ステージ後方のスクリーンを使って、先頃実施された〈筋肉少女帯メジャーデビュー30周年記念!投票企画~あなたの好きな筋少楽曲に清き1票をお願いします~〉の結果発表が行われたのだ。ここではまず、アンケート結果の第10位から第5位までが2曲ずつ発表されるという趣向。曲名がスクリーンに現れるたびに、感嘆や共感の声がフロアのあちこちから上がるのが興味深い。
 (2070018)

このサプライズ的な演出を開始するにあたって、大槻がワンコーラスのみ口ずさんだレア曲「人間のバラード」も印象的だった。ワンフレーズだけの披露とはいえ、筋少の30年の歩みを想い、感傷に浸った観客も多いことだろう。第6位「夜歩く」の発表から導かれた「夜歩くプラネタリウム人間」のインストゥルメンタル・ヴァージョンも、内田の「この曲をコーラスしてくれた久保田安紀さんに捧げます」の一言と相まって、情感たっぷりの仕上がり。

ここから「なぜ人を殺しちゃいけないのだろうか?」「宇宙の法則」と続いたブロックは、ミステリアスでポップで哀愁漂う筋少の魅力を堪能できる時間帯だった。30年のさまざまな出来事を振り返るとともに、これから先のことを想うロマンティックな空気が場内を支配していた。
 (2070021)

本編もいよいよ終盤へ。ここで再び“スクリーン様”が降臨し、2019年6月30日、東京・中野サンプラザホールでの30周年記念イヤーを締めくくるファイナル公演の開催が告知される。喜びを爆発させるオーディエンスたちに向けて、先ほどの投票企画のベスト4が1曲ずつ発表されていく。

個性豊かな筋少の楽曲群のなかから選ばれた第4位は「サーチライト」、第3位は「釈迦」、第2位は「機械」、そして栄えある第1位は「サンフランシスコ」だった。この発表と同時にイントロのドラムが鳴り響き、華やかな「サンフランシスコ」に突入。続いて「バトル野郎~100万人の兄貴~」「再殺部隊」「釈迦」といった攻撃的チューンで畳みかけると、悲鳴にも似た歓声とヘッド・バンギングがフロアじゅうに広がっていく。圧巻の華麗な光景で本編は幕を閉じた。
 (2070023)

まだまだ帰路につきたくないオーディエンスの熱いアンコールに応えて、筋肉少女帯の面々が再びステージに姿を現す。まずは『ザ・シサ』より「パララックスの視差」が披露されると、プログレッシヴな楽曲構成と大槻の描く歌詞世界に観客は放心状態。

続いて、筋少特有のダークなきらめきが詰まった「機械」がオーディエンスを陶酔させると、ラストは妖美なアンセム「ディオネア・フューチャー」が咲き乱れる。この曲が着地点に至ると、SE「セレブレーションの視差」の流れる場内には、身も心も吸い尽くされたような観衆の笑顔が広がっていた。
 (2070026)

筋肉少女帯メジャーデビュー30周年記念の名盤『ザ・シサ』は、この先も、筋少と彼らを見守る人々を鮮やかに照らしていくことだろう。ロックの歴史のなかでも、これほどまでにユニークで中毒性の高いバンドはあまり見られない。

奇抜な着想を次々と実現していくメンバーの技量に感嘆するとともに、常にファンの心に寄り添ってくれる優しさを改めて感じたライヴだった。30周年イヤー真っ只中にして、ますます絶好調。来年6月30日の中野サンプラザホール公演までに、さまざまな企画も考えられている模様。今後も他の誰にも真似できない歴史を描き、何世代にもわたってオーディエンスを虜にしてほしい。
 (2070029)

40 件

関連する記事こんな記事も人気です♪

カブキロックスが結成30周年!ギタリスト坂川美女丸にイカ天時代から現在までの活動について聞いてみた!

カブキロックスが結成30周年!ギタリスト坂川美女丸にイカ天時代から現在までの活動について聞いてみた!

「イカ天」でのブレイク以来、歌舞伎をモチーフとした奇抜なメイクで人気を博しているカブキロックス。今年で結成30周年を迎えました。ギタリスト坂川美女丸さんにイカ天時代から現在までの活動についてなど、インタビューしてみました!
槙原敬之初のカバーベストアルバム発表!逆にカバーされた槇原の楽曲は?

槙原敬之初のカバーベストアルバム発表!逆にカバーされた槇原の楽曲は?

日本を代表するシンガーソングライターの一人・槇原敬之が、自身初となるカバーベストアルバム「The Best of Listen To The Music」を発表することが明らかとなりました。発売予定日は10月23日。
隣人速報 | 1,021 view
「レクサス」がついに30周年!次世代へ向けた新モデルでは「自動運転機能」を搭載!?

「レクサス」がついに30周年!次世代へ向けた新モデルでは「自動運転機能」を搭載!?

トヨタの高級車ブランドで今年30周年を迎えた「レクサス」が、自律走行技術を搭載した電動モデルを開発中している可能性があることが、このたび明らかとなりました。
隣人速報 | 1,338 view
息っ子クラブ『沢向要士』は干された?ホストだった過去や現在が気になる!

息っ子クラブ『沢向要士』は干された?ホストだった過去や現在が気になる!

息っ子クラブの元メンバー沢向要士さん。ユニット時代は『背番号1』として、歌にドラマに大活躍でした。そんな沢向さん『干された?』なんて噂もありましたが、現在はどうされているのでしょうか?アイドル時代の活躍から現在までを調べてみたいと思います。
ガチャまま | 1,655 view
「情熱の薔薇」など、ブルーハーツのワーナー時代の楽曲がリマスターで配信開始!ミドルエッジの特設サイトも要チェック!

「情熱の薔薇」など、ブルーハーツのワーナー時代の楽曲がリマスターで配信開始!ミドルエッジの特設サイトも要チェック!

ワーナー時代にTHE BLUE HEARTSが発表したシングル全作品のリマスター版、そして30周年記念ベストの「ワーナー盤」のダウンロード配信がスタート!
隣人速報 | 1,795 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト