ゆく年くる年で聞く「除夜の鐘」
2017年1月17日 更新

ゆく年くる年で聞く「除夜の鐘」

カウントダウンといえば、今も昔も「ゆく年くる年」ですよね。あの静けさがたまりません。

2,396 view

紅白の騒然としたあとの静けさ「ゆく年くる年」

ゆく年くる年

ゆく年くる年

日本の年末のカウントダウンといえば、ゆく年くる年です。
最近は視聴率が下がっているとはいえ、やっぱり年末は紅白を見ながら年越しをする人は多いと思います。
赤が勝った白が勝った(昔は赤がけっこう勝ってた気がするが)の大騒ぎの後、藤山一郎さんの指揮の「蛍の光」の合唱があって、そのあと、11:45にいきなりしーんとなって「ゴーーーーンンン・・・」。
このギャップがたまらない、ゆく年くる年の始まりです。
カウントダウンをこういう形で行うのって、とっても日本的な気がします。
第41回紅白歌合戦で指揮をとる藤山一郎さん

第41回紅白歌合戦で指揮をとる藤山一郎さん

このときの演奏は三原綱木とザ・ニューブリード、東京放送管弦楽団

2013.12.31 大晦日 【8001レ 札幌行き トワイライトエクスプレス車内で年越し】 紅白歌合戦 ゆく年くる年 ~秋田駅付近・奥羽本線~

紅白からゆく年くる年への切り替えの動画ってなかなかなくって・・・
このギャップですよ~。
(ちなみに、11:45にTVで「ゆく年くる年」になったあと、NHKホールで何をしているかというと
勝ったチームが司会者を中心に優勝旗振り回して大騒ぎしてるんですよ)
紅白の優勝チームが決定したあと

紅白の優勝チームが決定したあと

優勝旗を持ったキャプテンを先頭に、みんなで列を作ってステージで踊りまくってました(^^)
この画像は北島三郎の紅白引退のときで、しみじみしてたみたいですね。

静けさのなかの除夜の鐘 なんで108つ?

除夜の鐘、って、実際に聞いたことありますか?
地元に初詣に行くお寺があって、そこで突いているなら聞いたことがあるかもしれませんが
ほとんどの方は「ゆく年くる年」で、TVから聞こえる鐘を聞くんじゃないでしょうか。
除夜の鐘がうるさいからやめろとクレームをつけてきた人もいるみたいですが
わざと騒音を起こしているわけじゃないし、人の煩悩を清めるためのありがたい鐘の音なのだし、別にいいじゃないと思いますが。

ところで、煩悩が108なのをご存知の方でも、なんで108なのか知っている人はいますか?
煩悩とは:
仏教の教義の一つで、身心を乱し悩ませ智慧を妨げる心の働き(汚れ)を言う。
俗に煩悩は108あり、除夜の鐘を108回衝くのは108の煩悩を滅するためと言われるが、実際には時代・部派・教派・宗派により数はまちまちである。小は3にはじまり、通俗的には108、大は(約)84,000といわれる。
だそうです(へー)。
人の煩悩って多いんですね。そもそも「煩悩」って「とても多い」って意味もあるそうです。
で、108それぞれに意味があるわけです。
『煩悩』は、その煩悩を司る世界(魔界、天上界みたいなもの)等によって、5つに分類されています。
三界と呼ばれる「欲界」に32「色界」に28「無色界」に28計88の煩悩があるとされています。
「修惑」に10あるとされ、先の88と合わせて、九十八随眠と呼ぶそうです。
九十八随眠に「十纏」の10を足して、一般的に言われる『108の煩悩』となる訳です。
煩悩108

煩悩108

煩悩の数:
眼(げん)・耳(に)・鼻(び)・舌(ぜつ)・身(しん)・意(い)の六根のそれぞれに好(こう:気持ちが好い)・悪(あく:気持ちが悪い)・平(へい:どうでもよい)があって18類、この18類それぞれに浄(じょう)・染(せん:きたない)の2類があって36類、この36類を前世・今世・来世の三世に配当して108となり、人間の煩悩の数を表す。
色々な説があるんですね。
煩悩って聞くと悪いことのかたまりのように思えるけれど、ようは人間が生きていくためのエネルギーのようなもの。悪い方向に行かないように、年の変わり目に鐘で清めましょうというのが、除夜の鐘のようですよ。

ゆく年くる年に登場した鐘いろいろ

1955年までは、紅白のあとの番組は「除夜の鐘」と言ってました(まんまや)。
1955年から「ゆく年くる年」となりました。

昔の放映で個人的に思い出深いのは、福井の永平寺でしょうか。
めっちゃ雪降ってるなかで、板張りの床と長い階段を、まだ年若い修行僧が大勢ではだしで雑巾がけしてます。そうなんだよ。永平寺って、山の中腹に建ってるから、本堂の両脇にやたら長い、傾斜のゆるい板張り階段がずうっとあるんだよ。
永平寺の長い階段

永平寺の長い階段

夏は涼しそうだけど。
で、映像は、頭から湯気出してるお坊さんが、渾身の力で鐘を突く姿。
湯気出てるよ。めっちゃ寒いのに。
この映像が子供心に衝撃的でした。

永平寺ってもっと登場しているかと思ったら、一番多いのは浅草寺でした。
まあロケしやすいしね。最近は同じお寺でずっと撮っているわけじゃなくて、あちこちのロケ地でちょっとずつ撮っているやり方が多いから、近いところが多いのはいたしかたないかな。
夜のライトアップ浅草寺

夜のライトアップ浅草寺

やっぱりにぎにぎしい感じですね。
24 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

【大晦日の名物】視聴者はハラハラドキドキ!日本レコード大賞からNHK紅白歌合戦への瞬間移動

【大晦日の名物】視聴者はハラハラドキドキ!日本レコード大賞からNHK紅白歌合戦への瞬間移動

かつてNHK紅白歌合戦が21時から放送されていた頃、日本レコード大賞のエンディングに出演していた歌手が、紅白のオープニングにも登場して視聴者を驚かせていました。最後の最後まで残る大賞受賞者が紅白に間に合うのか!? 21時前後のハラハラドキドキは毎年恒例でした。当時の大晦日の名物を振り返ります。
izaiza347 | 496 view
大晦日の定番!!紅白歌合戦で起きたハプニング5選

大晦日の定番!!紅白歌合戦で起きたハプニング5選

昭和の時代の大晦日は、家族全員で紅白を観ながら年越しそばを食べるという過ごし方が定番でしたよね。子供たちは前半のアイドルを楽しみに、大人たちは後半の演歌を楽しみにしていたものです。そんな日本の大晦日の風物詩である紅白歌合戦の歴史には、様々なハプニングがありました。そこで今回は紅白歌合戦で起きたハプニング独断と偏見で5つ選んでご紹介します!
そうすけ | 2,691 view
ミドルエッジ的 「COUNTDOWN JAPAN 1819」の楽しみかた!聴くと涙が出てくる10選!

ミドルエッジ的 「COUNTDOWN JAPAN 1819」の楽しみかた!聴くと涙が出てくる10選!

音楽配信サイト「AWA」の公式プレイリスターの「山本圭亮(マツド・デラックス)」となかがわひろき先生の「時空探偵 マツ・ド・デラックス」から飛び出した「富田葵」が、ミドルエッジ世代に「フェス」の楽しみかたを提案!2018年12月28日~2019年1月1日早朝まで開催された「COUNTDOWN JAPAN 1819」をレポートしてみた!
【神野美伽】男歌女歌両方を唄いこなしロックフェスにも参加している浪花の演歌歌手を振り返る

【神野美伽】男歌女歌両方を唄いこなしロックフェスにも参加している浪花の演歌歌手を振り返る

男歌女歌両方を唄いこなし、ロックフェス等にも積極的に参加している神野美伽さん。これぞ浪花の演歌歌手!といった方ですよね(^^)/ 世界中にも配信されている神野美伽さんの曲を、がっつり聴き直してみたいと思いま~す。
つきねこ | 1,692 view
歴代の紅白歌合戦の単独男性「司会者」の出場回数をランキングにしてみた♪

歴代の紅白歌合戦の単独男性「司会者」の出場回数をランキングにしてみた♪

毎年恒例の紅白歌合戦!毎年「司会者」が変わっていると思っていたけど、実はお馴染みの「司会者」が結構いらっしゃることが判明!おいらが生まれてからの単独男性「司会者」その出場回数のランキングはいかに!?
モグりっち | 1,132 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト