若かりし頃のあの役者さんを存分に楽しめそうですね。
青が散る
原作では大阪府茨木市にある追手門学院大学が舞台であるが、ドラマでは東京郊外の武蔵野学院大学となっている。なお、オンエアされた1983年当時は架空の大学であったが、2004年に学校法人武蔵野学院によって同名の武蔵野学院大学が開学した(本作との関連性はない)。その他にも、ドラマ独自のキャストが登場するなど、原作とは異なった内容が多々盛り込まれている。本作品からは石黒賢、二谷友里恵他、多くの若手俳優がデビュー、また二世タレントもキャスティングされていることで放送開始前は話題に取り上げられた。しかし、本放送が始まると視聴率は伸び悩み下降線を辿った。そのため当初2クール(半年)の放送予定であったが、1クール・13話で終了する脚本に書き換えられた。過去に幾度かTBSチャンネルで再放送されたことはあるが地上波での再放送はない。未ビデオ・DVD化である。
あらすじ
父の家業の経営が持ち直したため、大学進学を考え直す。
武蔵野学院大学という新設校に入学届を提出しにいったところ、駅で出会った佐野夏子(二谷友里恵)と再会し、夏子に対する思いが芽生えていく。
また、テニス部を創部し勧誘してきた金子慎一(佐藤浩市)と友情を深めていく。
ベンツを乗り回す男子生徒に送り迎えさせたりと、自由奔放な夏子に燎平は思いを募らせていくのだった。
テニス部に興味ありげに姿をみせるようになった安斉克巳(清水善三)は、高校時代は関東ジュニアのチャンピオンだった。
そんな肩書きを持ちながら、テニスを始めることに拒否反応を示す。
実は、安斉は急性骨髄性白血病でもう長くは生きられないと宣告された体だった。
夏子は、吉岡という婚約者がいる男と行動を共にするようになり、学校にも来なくなる。
吉岡は、結局最後には、元の婚約者を選んでしまう。
安斉は自らの命を絶った。「怖い」というメモを残して。
安斉の夏子への思いは、燎平におくった絵画の裏面に貼ってあった安斉と夏子を切り抜いた写真。
「傷ものになった私は嫌い?」と聞く夏子に燎平は何も答えることができない。
「元気でね」と去っていく夏子と燎平は、それぞれの道を歩むことを選んだのだった。
登場人物
家業の塗装材料店が傾いたため大学受験をあきらめていたが、経営が持ち直したため進学を許される。新設された三流の私立武蔵野学院大学に入学した。佐野夏子に想いを寄せており、「仲を取り持つ」という金子慎一の強引な勧誘によりテニス部に入部する。
燎平の同級生。有名洋菓子店の社長令嬢。燎平を始めとする男子大学生の憧れの的であり、マドンナ的存在の女子学生。一見勝ち気で我儘なタイプであるが、異なる一面も持ち合わせている。恋愛に関しては奥手。
燎平の親友。新設校である武蔵野学院大学にテニス部を創設し、初代キャプテンに就任する。
燎平の同級生。父は開業医。佐野夏子とは同じ高校の同級生だった。小学生の頃からテニスをやっている経験者と知った金子慎一の強引な勧誘により入部する。
「青が散る」のキーパーソン 安斉克巳
高校時代はテニス界のヒーローで関東ジュニアのチャンピオンだった。現在は急性白血病を患っている。
若かりし頃の遠藤憲一さん、ええっ!
遠藤憲一さん扮する貝谷朝海
かっこよすぎです。
星野祐子(川上麻衣子)に恋して、彼女を追ってテニス部に入部する貝谷役を好演。
祐子をめぐって、慎一とぶつかってばかりいるシーンは、笑えます。
今ではすっかりいい役者さんになった遠藤憲一さん。
お宝ドラマです。
人間の生と死に関して問題を投げかけてくれるキャラクターでした。
夏子への思いは、最期まで消えることがありませんでした。