おニャン子クラブの男性版として結成された『息っ子クラブ』
息っ子クラブ(むすっこクラブ)がデビューしたのは1986年のこと。フジテレビの夕方の看板番組であった「夕やけニャンニャン」内で行われたオーディションを勝ち抜いた7人の男子により、おニャン子クラブの男性版グループとして結成されました。
メンバーにはどんな人がいたの?
息っ子クラブは背番号制で、1番から7番までのメンバーがいました。メンバーは沢向要士(背番号1)、並木秀介(背番号2)、岩城憲(背番号3)、雫廣充(背番号4)、佐藤吉紀(背番号5)、篠崎裕利(背番号6)、清水光(背番号7)の7名で、沢向要士など、現在俳優として活動するメンバーも散見されます。
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また、息っ子クラブのメンバーを選抜するオーディションには、織田裕二、奥田民生、クリス松村がそれぞれ参加しており、織田裕二は選抜に通ったものの辞退したというエピソードが残されています。
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2枚のシングル、1枚のアルバムを発表!
おニャン子クラブ同様、息っ子クラブも歌手としての活動を展開しました。1986年9月には、シングル「僕達のSEASON」で歌手デビュー。おニャン子同様に秋元康の作詞であり、男性版おニャン子としてジャニーズに対抗するグループを作ろうとしていた秋本の意欲が見て取れます。またB面の「彼女はガールフレンド」は佐藤吉紀 with 息っ子クラブ名義であり、背番号5の佐藤をフィーチャーした楽曲になっていました。
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デビューシングルから3か月が経過した1986年12月には、セカンドシングル「ちょっと辛いあいつ」を発表。こちらはフジテレビ系列で放送され人気を博していた「ハイスクール!奇面組」のエンディング曲に使用されており、アニメを観ていた方であれば記憶に残っていると思います。そして翌1987年1月には、アルバム「7 JUNK BOYS」を発表しています。
こちらは奇面組のED!
ハイスクール奇面組 ED5 (ちょっと辛いあいつ)
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息っ子クラブには「特有のルール」が…
おニャン子のメンバー同様に「奇面組」の主題歌などを通じて歌手活動を行っていた息っ子クラブですが、彼らには「特有のルール」が存在しました。それは「おニャン子のメンバーに近づいてはならない」というものです。
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例えば、番組で共演などをしても「おはようございます」「お疲れさまでした」以外の挨拶は禁止、交際などはもっての外という厳しいルールでした。しかしながら、これはおニャン子の男性ファンのことを考慮した上での決定であり、スキャンダルが発生しようものなら死活問題となりますので、やむを得ない措置だったと思われます。