まずは、「ウエスタン(西部劇)」の基礎知識から!!
西部劇は映画やTVとともに歴史を歩んできた。そして西部劇はハリウッドが築き上げた独自のジャンルであり、西部開拓の歴史を持つアメリカだからこそ生まれたとも言える。
厳しい自然の中で多くの困難と闘いながら逞しく生きてきた開拓者の物語は、アメリカ人の誇りであり、フロンティア精神と夢を含み、アメリカンドリームそのものであった。アメリカ西部の大自然を背景に開拓者魂(フロティア精神)を詩情豊かに描く西部劇は多くの人々を魅了し、西部開拓時代へのノスタルジーを掻き立てられるものだった。それは19世紀後半の西部開拓時代での開拓者精神を称え、アメリカを発展させたものとして賛美するものであった。
こうした西部劇の基本は強く勇敢なヒーローの存在であり、そのヒーローを演じる俳優は西部劇スターとなった。
当然のことではあるが、私などの世代は当時の映画やテレビの西部劇に夢中だったし、憧れの存在であった。
「ウエスタン(西部劇)の変質、そして衰退!!
映画『折れた矢』の一場面
西部劇でありがちな、インディアンが白人を襲い、白人がインディアンをやっつける~という白人が善で、インディアンが悪という話ではなく、対等に扱われた珍しい西部劇だった。
「マカロニ・ウエスタン」とは??
『夕陽のガンマン』
— 吹替映画CLUB タイラー (@fukikaeclub) October 19, 2016
(TV&BD/BD)
山田康雄&多田野曜平/山路和弘
納谷悟朗/有川 博
小林清志/谷口 節
BSジャパンで今日20時から放送!
TV版の追録の多田野さんは多分出演されません。BDにTV版の完声版とDVD版の2種収録
#本日の吹替映画 vol.79 pic.twitter.com/iTjrR8gVhW
クリント・イーストウッドは、アメリカ人の俳優ですが、売れない若い頃にいわゆる「マカロニ・ウエスタン」に出演し、一躍人気に火が付いた人です。
「マカロニ・ウェスタン」とは、1960年代から1970年代前半に作られたイタリア製西部劇を表す和製英語。大半のものはユーゴスラビア(当時)やスペインで撮影された。
イギリス・アメリカ合衆国・イタリアなどでは、これらの西部劇を「スパゲッティ・ウェスタン (Spaghetti Western) 」と呼んでいるが、セルジオ・レオーネ監督の『荒野の用心棒』が日本に輸入された際に、映画評論家の淀川長治が「スパゲッティでは細くて貧弱そうだ」ということで「マカロニ」と呼び変えた。日本人による造語であるため、マカロニ・ウェスタンという言葉は他国では通用しない。「スパゲッティ・ウェスタン」という名称はやや蔑称的なのでドイツでは 「イタロ・ウェスタン」という呼称が正式である。俳優などイタリア人以外が多く関与しているものは「ユーロ・ウェスタン」と呼ばれることもある。
実は、マカロニ・ブームが巻き起こる数年前から、ジャガイモ(ドイツ)製の西部劇があった!!
映画「Der Schatz im Silbersee」の一場面
さしずめ、「ポテト・ウエスタン」かな??
イタリアの「サンダル映画」の衰退も強く影響!!
「サンダル映画」の代表作の一例
古代イタリア=ローマ帝国では、乾燥した気候の良い地中海を中心に広がったことから、足元を完全に覆う「靴」の必要性が余りなかったのだろう。
つまりこの場合、史劇とはローマ帝国文化圏を描いたもの、ということなのだろう。
マカロニは、中身がないという暗喩も含まれるという説もある!!
「マカロニ・ウエスタン」が米国へと渡った際、大歓迎されると思いきや、痛烈な批判とバッシングを受け、銀幕から干されるという憂い目にあってしまったのだ。
映画『キル・ビル』は「ハンバーガー・チャンバラ」かな?!
映画『キル・ビル』の殺陣場面
私は以前、アメリカ映画で「キル・ビル」を見たが、具体的に何がおかしいと言いずらいのですが、何か変な感じがしたのだが、アメリカ人が「マカロニ・ウエスタン」を見ると、同様な感情が沸くそうである。