「ケンタッキーフライドムービー(1977年)」byジョン・ランティス
私自身物語に触れることが大好きで、これまで数々の作品を観てきた。
中でも「問題作」が一番の大好物であり、グロ、スプラッタ、社会風刺、皮肉、そして腰が砕けそうになるような下品なギャグが私の心を強く揺さぶる。しかしこういった題材は一部マニアには大ウケするのだが、大抵鑑賞側の人間を選ぶ作品ばかりだ。だからこそ密やかに、細く長く愛されたりもするのだが。
今回はそれに相応しい、「ケンタッキーフライドムービー(以下KFM)」を紹介したい。全22エピソードのオムニバス式コメディ映画だ。
中でも「問題作」が一番の大好物であり、グロ、スプラッタ、社会風刺、皮肉、そして腰が砕けそうになるような下品なギャグが私の心を強く揺さぶる。しかしこういった題材は一部マニアには大ウケするのだが、大抵鑑賞側の人間を選ぶ作品ばかりだ。だからこそ密やかに、細く長く愛されたりもするのだが。
今回はそれに相応しい、「ケンタッキーフライドムービー(以下KFM)」を紹介したい。全22エピソードのオムニバス式コメディ映画だ。
Kentucky Fried Movie (1977, Deutscher HD Trailer)
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ケンタッキーフライド?
題名からして驚く人が殆どだろう。
「某揚げ鶏屋」とは直接関係がないのだが、エピソード2「アルゴン石油」ではファーストフードの油の多さを皮肉っている。深刻なオイル不足でアルゴン社は身近なものから採油することに成功するが、その身近なものの一つが「某揚げ鶏屋」の油なのだ。誰もが一度は見た覚えのある「あのボックス」から、大量に流れる油を店前で採油するシーンは失笑ものであり、なんと都市一つ満たせるほど採れるとか。
他にも思春期の男女(字幕だと“ガキ”とまんまの訳)のニキビ、皮脂がべっとり付いた使用済みの櫛、そしてげっぷやオナラから採油するなど3分もない短いエピソードであるが、ブラックユーモアがぎっしり詰め込まれている。のっけから強烈な勢いで飛ばしてくるので、早くも拍手喝采を送りたい気持ちに駆られるのだ。
「某揚げ鶏屋」とは直接関係がないのだが、エピソード2「アルゴン石油」ではファーストフードの油の多さを皮肉っている。深刻なオイル不足でアルゴン社は身近なものから採油することに成功するが、その身近なものの一つが「某揚げ鶏屋」の油なのだ。誰もが一度は見た覚えのある「あのボックス」から、大量に流れる油を店前で採油するシーンは失笑ものであり、なんと都市一つ満たせるほど採れるとか。
他にも思春期の男女(字幕だと“ガキ”とまんまの訳)のニキビ、皮脂がべっとり付いた使用済みの櫛、そしてげっぷやオナラから採油するなど3分もない短いエピソードであるが、ブラックユーモアがぎっしり詰め込まれている。のっけから強烈な勢いで飛ばしてくるので、早くも拍手喝采を送りたい気持ちに駆られるのだ。
悶絶責め(ディープ・スロート)??
他にも、エピソード6「感じる映画」では題名に惹かれ、いざ足を踏み入れてみると観客一人につき後ろにスタッフが立ち、映画の中で起こった出来事を席で体感させてくれるものだった……なんてエピソード。
作中で水を零せば席で水をかけられ、タバコの火が当たれば当てられる。ラブシーンの体感もできるがスタッフも観客も男性である。そのため、「次の感じる映画は地獄。悶絶責め(ディープ・スロート)です」とアナウンスが流れた瞬間男性は光の速さで逃走する。
題材が斬新だと感心する最中、“シモ”でしっかりと落としてくる脱力加減が堪らない。また、その時のスタッフの「してやったり」顔の演技がクスリと笑いを誘うのだ。
作中で水を零せば席で水をかけられ、タバコの火が当たれば当てられる。ラブシーンの体感もできるがスタッフも観客も男性である。そのため、「次の感じる映画は地獄。悶絶責め(ディープ・スロート)です」とアナウンスが流れた瞬間男性は光の速さで逃走する。
題材が斬新だと感心する最中、“シモ”でしっかりと落としてくる脱力加減が堪らない。また、その時のスタッフの「してやったり」顔の演技がクスリと笑いを誘うのだ。
「ハマる人はハマる」中毒性!
基本的にお下品、お下劣、おバカな作品のため肩に力を入れずに観ることができる。
エロシーンも満載で「おっぱいがいっぱい」状態だ。中でも最後のエピソード「ニュースの焦点」ではカップルの情事をテレビの向こう側から覗き、仕事どころではなくなるニュースキャスターとスタッフを描いている。テレビから視聴者の情事が見えるわけないだろ!というツッコミは確実だが、その有り得なさもまた良い。
全エピソードがパロディであるが、元ネタが分からなくても十分楽しめる作品となっている。また、DVD版では各エピソードの解説が載っているため作品を観てから元ネタを調べるとまた違った楽しみ方がある。
万人ウケする映画ではなく、全員に勧められるものではない。だが「ハマる人はハマる」中毒性のある作品だ。脳内をカラッポにして、脱力しながらKFMを観て欲しい。
エロシーンも満載で「おっぱいがいっぱい」状態だ。中でも最後のエピソード「ニュースの焦点」ではカップルの情事をテレビの向こう側から覗き、仕事どころではなくなるニュースキャスターとスタッフを描いている。テレビから視聴者の情事が見えるわけないだろ!というツッコミは確実だが、その有り得なさもまた良い。
全エピソードがパロディであるが、元ネタが分からなくても十分楽しめる作品となっている。また、DVD版では各エピソードの解説が載っているため作品を観てから元ネタを調べるとまた違った楽しみ方がある。
万人ウケする映画ではなく、全員に勧められるものではない。だが「ハマる人はハマる」中毒性のある作品だ。脳内をカラッポにして、脱力しながらKFMを観て欲しい。
余談だが、私が所持しているのは「みうらじゅん氏字幕監修特別編」で、パッケージはデハラユキノリ氏のフィギュアが並んでいる。パッケージからして「好きな人は好き」なはずなので是非是非手に取って頂きたい。
(※DVDにこのマスコットは付属しない。気になる人はデハラユキノリ氏のHPを見てみよう※)
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