第2章では、主要12編(「黎明編」から「太陽編」まで)の貴重な原稿を多数展示します。火の鳥は、その生き血を飲めば不老不死になれると信じ、生に執着する人間を翻弄しながらも、物語を動かし、人類の来し方行く末を常に見守る存在として描かれます。“火の鳥”は、いったい何を象徴しているのか。「生命とは何か」という問いに、手塚治虫はどのような答えを示そうとしたのか。福岡氏が読み解き、混迷を極める現代に向けて、私たちの“生”のありようを哲学します。
第3章 未完を読み解く
「死とはいったいなんだろう?そして生命とは?この単純でしかも重大な問題は、人類が有史以来取り組んで、いまだに解決していないのだ。」――これは、手塚治虫が『火の鳥』黎明編の連載の最初に、読者にあてた文章の一部です。手塚治虫は、作家人生43年のうち、35年もの間『火の鳥』を描き続けましたが、物語の結末について問われたとき、死ぬときに描いてみせると言明し、作品は未完のまま終わりました。手塚治虫はいったいどのようにして物語を完結する予定だったのか。永遠の生命をもつことは幸せなのか?――生命は、有限であるがゆえに輝く――『火の鳥』最大の謎に、福岡氏が1つの答えを導き出します。
開催概要
◆展覧会名:手塚治虫「火の鳥」展 -火の鳥は、エントロピー増大と抗う動的平衡(どうてきへいこう)=宇宙生命(コスモゾーン)の象徴-
※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記です。
◆会期:2025年3月7日(金)~5月25日(日)
◆会場:東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
◆開館時間:未定
◆入館料:未定
◆主催:東京シティビュー
◆企画監修:福岡伸一
◆企画協力:手塚プロダクション・朝日出版社
◆後援:J-WAVE
◆問い合わせ:東京シティビュー 03-6406-6652(受付時間 10:00~20:00)
※その他の詳細情報は、順次公開予定です。
※手塚治虫の「塚」は旧字体が正式表記です。
◆会期:2025年3月7日(金)~5月25日(日)
◆会場:東京シティビュー(東京都港区六本木 6-10-1 六本木ヒルズ森タワー52階)
◆開館時間:未定
◆入館料:未定
◆主催:東京シティビュー
◆企画監修:福岡伸一
◆企画協力:手塚プロダクション・朝日出版社
◆後援:J-WAVE
◆問い合わせ:東京シティビュー 03-6406-6652(受付時間 10:00~20:00)
※その他の詳細情報は、順次公開予定です。
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