次の日、彼はブラウニー族のフランジーンとロールの案内で、良い魔女フィン・ラゼル(パトリシア・ヘイズ)に会うため再び旅立つが、マッドマーティガンと再会した旅籠で赤子捜索に来たバヴモルダの娘ソーシャ(ジョアンヌ・ワーリー)と衝突。いったんはうまく逃れたもののバヴモルダの呪いでフクロネズミに変身させられていたフィン・ラゼルともども遂に捕まってしまう。
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ケール将軍(パット・ローチ)がキャンプする雪山へ連れられるが、ブラウニー族の惚れ薬を吸ったマッドマーティガンがソーシャに恋をしたり、その混乱に乗じて雪山を無事脱出する。バヴモルダによって全滅させられたエアクらギャラドーンの残党の力も借りて死の城ティル・アスリーンヘ。そこに潜む小鬼トロールや双頭の怪獣エバーシスク、追ってきたケールらと三つ巴の戦いとなり、エローラをまたもや奪われてしまった。だがマッドマーティガンに恋したソーシャが味方についた。
一行はエローラを助けるためノックマール城へ向かうが、ハヴモルダの呪いによって全員豚になってしまう。だが呪文によって豚にならずに済んだウィローは、フィン・ラゼルを魔法によって人間に戻し、さらにはマッドマーティガンらの人間に戻してノックマール城に突入。ラゼル対バヴモルダの魔法合戦、そして最後はウィローの知恵と勇気でバヴモルダを見事倒した。
地上は再び平和を取り戻しました。
魔法や小人や怪物などファンタジーがてんこ盛りで、とても興味の引く内容です。
ロン・ハーワード監督、映画に不満が残る様子・・・。
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ハワードは「『ウィロー』の製作では、これまでのどの作品でよりも、多くを学ぶことができた」と、ルーカスとのコラボレーションを喜び、感謝しながらも、「いくつかの点では欲求不満の残る経験だった」と言う。
「製作も半分を過ぎたあたりで気がついた。初め、他人の映画を作っているのだということに。」
そして、「これが終わったら、今後はこうした状況からは、避けられるものなら無縁でいようと自分に言い聞かせていた。自分の視点をこそ信じて映画を作ろう。そして、協業であるとはいえ、しかし、そこに自分の独自性があると認識できたと感じられるまでは、映画にコミットするまいと」
指輪物語を連想させる内容
映画『ロード・オブ・リング』がヒットし、『指輪物語』を知る人は多いことでしょう。この映画『ウィロー』は、その『指輪物語』にストーリーの構成が、実は似ているんです。それを裏付けるのがこちらの内容です。
小人のネルウィン族で、仲間と共に旅をするウィローの姿は、J・R・R・トールキン『指輪物語』と容易にイメージが結びつく。まるでホビット族のフロドそのものだ。これは『指輪物語』が、何かを求める旅ではなく、「指輪」を返しに行く物語であるのと同様、『ウィロー』が、人間の子どもを人間に返しに行く、返却の旅だという点にも求められる。もちろん、旅立ちから故郷への帰還の物語であるということも含めて。