【追悼】	那須正幹さんの人気シリーズ「ズッコケ三人組」を振り返る
2021年8月25日 更新

【追悼】 那須正幹さんの人気シリーズ「ズッコケ三人組」を振り返る

小学生時代、誰しも読んだことがあるであろう「ズッコケ三人組」シリーズ。シリーズはなんと全50巻にも及びます。残念ながら作者の那須正幹さんが2021年7月に亡くなってしまったのですが、追悼の意味を込めてこのシリーズを振り返ってみようと思います。

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「ズッコケ三人組」とは?

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1978年から2004年に渡りポプラ社から発売されていた児童文学シリーズです。正確にいうと1976年から1977年までにプロトタイプである「ずっこけ三銃士」が「6年の学習」に連載されていました。

その後1978年に「それいけズッコケ三人組」が発売され、全50巻の人気シリーズになりました。「ずっこけ三銃士」の最終回で3人は小学校を卒業しているのですが、新たに「ズッコケ三人組」としてシリーズ化したので卒業のエピソードである「さよなら三銃士」は単行本に収録されていない幻のエピソードになりました。

作者は那須正幹さん。イラストは前川かずおさん、高橋信也さんが担当されていましたよ。

中国地方にある架空の町稲穂県ミドリ市花山町を舞台に、ハチベエ(八谷良平)・ハカセ(山中正太郎)・モーちゃん(奥田三吉)の小学6年生の3人組を中心にした物語。題材は運動会や修学旅行など身近なテーマのものから、タイムトラベル、宇宙人との遭遇などファンタジー要素の含んだ作品もあり幅広いです。多少リンクしているところはありますが、基本的に1巻完結なのでどの本からも読むことができます。

また、それぞれ現代を想定して書かれているので時代背景に矛盾があったり、同じ行事のエピソードが何回もあったりもしますが、それぞれ今の小学生が読んでわかる内容にしたということですよね。

何度もメディアミックスされている!

ズッコケ三人組の登場人物

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ズッコケ三人組のメインキャラである三人組のメンバーを見てみましょう。

ハチベエ:八谷良平(はちや りょうへい)

後ろにかぶった帽子がトレードマークの色黒の少年。花山商店街の八百屋「八谷商店(通称:八百八)」の長男で一人っ子。男子生徒からはハチベエというあだ名で呼ばれていてあだ名の方が有名なほど。女子生徒や教師からは名字で呼ばれています。

背は低いけれどスポーツ万能でやんちゃな性格。勉強はからきしダメ。考えるよく考える前に行動するタイプ。けんかっ早くトラブルメーカーでもらいますが、正義感が強く友情を大事にする性格です。

ハチベエのモデルは、同じ広島出身の児童文学作家である吉本 直志郎だと作者は語っています。

かわいい女の子に目がなく、同級生の陽子をはじめ、かわいい女の子には積極的にアプローチします。

ハカセ:山中正太郎(やまなか しょうたろう)

やせていてメガネをかけているのが特徴の少年。花山町の市営アパートのサラリーマン家庭の長男で妹がいます。

理科の実験や読書が趣味ですが、フィクションには興味がない現実主義者。頭脳明晰ですが、学校のテストでは役に立たない知識が多いです。ですから頭がいいにも関わらず、学校の成績はいまいち。三人組や学校でトラブルが起こった時はハカセの頭脳が役立っています。そしてスポーツは苦手。

物事を考えすぎる癖があり、小心者であがり症の一面も。ハチベエとは正反対な感じですね。

メガネをかけ始めたころから「ハカセ」というあだ名が付きました。その頭脳には三人組のメンバーを始め、クラスメイトからも一目置かれています。

モデルは作者自身だとか。

モーちゃん:奥田三吉(おくだ さんきち)

ぽっちゃりしていて体が大きく、のんびりとした少年。ハカセと同じ花山町の市営アパートの別棟に住んでいます。父親はおらず、母と姉と3人暮らし。父親に引き取られた兄がいるため、長男ではなく次男です。

のんびりとした性格で、遅刻魔。モーちゃんというあだ名は「スローモー」の「モー」。そのほか、タイムスリップして過去に戻った時、姉から「も〜、ちゃんと歩きなさい」といわれていたことから「モーちゃん」と呼ばれたという設定もありました。

性格はハチベエやハカセと違いおおらかで優しい性格。ハカセとハチベエの間を取り持つことも。優しいのでクラスの女子にも人気があります。

モデルは作者の同級生だとか。

全く性格の違う三人組だから楽しい物語が次々と生まれていったのでしょうね。

続編「ズッコケ中年三人組」を知っている?

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「ズッコケ三人組」は2004年に発売された50作目の「ズッコケ三人組の卒業式」で完結していますが、その後2005年から続編となるシリーズが刊行されています。シリーズを終えた理由としては「作品の子供たちと今の子供たちに溝を感じたから」とのこと。まだまだ三人組を書きたかったのでしょうね。

その名も「ズッコケ中年三人組」。タイトルの通り中年(40代)になった三人組の日常が描かれた作品。かつての読者である大人をターゲットにした作品。「ズッコケ三人組」シリーズから間を開けずに発売されたので、児童書ではなく一般書ですが子供が読んでもいいように一部表現に配慮がされています。

作者としては10年後に「ズッコケ熟年三人組」を出すといっていたのですが、「中年」が思いのほか人気でシリーズ化され、1年に1冊発売され彼らは1歳ずつ年を取っていきました。そして10年後に当初の予告通り「ズッコケ熟年三人組」を発売し、シリーズは完結しています。

小学校時代に謎のままで終わった事件の謎解きのような部分もあり、昔のエピソードを覚えているとより楽しめる内容になっていますよ。読んでいない方は是非チェックしてみてください。
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