『ルパン三世(第1作)』
製作:トムス・エンタテインメント
アニメーション制作:東京ムービー
放送期間:1971年10月24日から1972年3月26日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:日本テレビ系列
放送話数:全23話
アニメーション制作:東京ムービー
放送期間:1971年10月24日から1972年3月26日
放送時間:日曜19:30から20:00
放送局:日本テレビ系列
放送話数:全23話
スタッフ
原作:モンキー・パンチ
演出:Aプロダクション演出グループ
脚本:田村多津夫(最終回担当)ほか
絵コンテ:吉川惣司(最終回担当)ほか
作画監督:大塚康生
撮影監督:三沢勝治
美術監督:伊藤雅人
録音監督:田代敦巳
音楽:山下毅雄
キャスト
ルパン三世:山田康雄
次元大介:小林清志
峰 不二子:二階堂有希子
石川五ヱ門:大塚周夫
銭形警部:納谷悟朗
次元大介:小林清志
峰 不二子:二階堂有希子
石川五ヱ門:大塚周夫
銭形警部:納谷悟朗
『ルパン三世(第1作)』とは
怪盗ルパンの孫で大泥棒のルパン三世と、仲間の次元、不二子、五ヱ門たちの活躍を描く。それを捕まえようとするライバルが警視庁の銭形警部。
以降、2018年現在まで第5作が作られている人気シリーズの第1作目。なお演出の「Aプロダクション演出グループ」とは高畑勲と宮崎駿のこと。
以降、2018年現在まで第5作が作られている人気シリーズの第1作目。なお演出の「Aプロダクション演出グループ」とは高畑勲と宮崎駿のこと。
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『ルパン三世(第1作)』の最終回
第23話「黄金の大勝負!」
地下鉄工事が行われている。すると天井が崩れ、そこから大量の大判小判の金貨が降り注いだ…。
アジトでテレビを見ているルパン。
アナウンサー「この莫大な埋蔵金ははたして誰の物か。現在、土地所有者、工事責任者、発見者たちの間で話し合いが行われていますが、結論までには時間がかかりそうなのでひとまず大日本銀行に保管されることになりました」
ルパン「埋蔵金は誰の物かって?ばっかめえ、決まってるじゃねえか」
ルパンに通信で呼び出された不二子と次元がやってきた。
不二子「もちろん、私たち3人の物ね」
厳重に警備されている大日本銀行。警官のひとりが無線に向かって、銭形警部が現れないと報告している。総監の目の前に、銭形警部が現れた。はやく現場へ直行したまえ、と総監は言う。
銭形「行きません!行っても無駄ですからな!ははは!」
怒り出す総監
銭形「じゃあ聞きます!かつて私は必死の努力のすえ、ルパンを二度逮捕してブタ箱に放り込んだ。ところがやつは脱走してしまった。二度もですぞ!あれはどうしてくれるんです。総監の失態は警視庁の失態であり、私の責任になるんですぞ!」
怒鳴り合うふたり。
銭形はテーブルに、辞職願を叩きつけた。
銭形「総監。ルパンと最後の勝負です。敗れたら私は警部を辞めます。それは預かっておいてください」
銭形は服の胸元から茶色い封筒を出す。それには『アジト壊滅作戦』と書かれていた。
銭形「いままでの失敗はすべて現場でやつを逮捕しようとしたためです。今回はやつのアジトを急襲するんです。アジトをひとつ残らず潰してしまえば帰るところはないわけですから…」
そこへ警官が部屋に入ってきた。
警官「銭形警部!ルパンのアジトを発見しました!」
銭形と総監を乗せたパトカーはマンションの前に到着した。
銭形「ルパンめ。こんな平凡なマンションにいたのか。よおし、踏み込め!」
マンションを包囲していた警官たちが突入した。
ドアに体当たりする機動隊員たち。それを内側にいた機動隊員3人が開けた。この3人はルパンたちの変装である。部屋に流れ込んだ機動隊員たちに紛れ込む。
銭形「どこだー!ルパンはどこだー!」
機動隊員のひとりが化学実験器具の入ったカバンを警部に見せた。
銭形「まさしくルパンのもんだ。鑑識に回せ」
3人が部屋を出て行く。彼らこそルパンたちなのだった。3人はパトカーに乗ってマンションを後にした。
アジト。タイマー装置をつけられていた部屋のカーテンが自動的にしまり、プロジェクターでルパンの姿が投影される。
ルパン「よお、銭形のとっつあん。よくここをめっけたなあ。さすがあ。でもねえ、アジトはここだけじゃないのよ。ところで埋蔵金のことだが、持ち主が誰かもめてるそうじゃないか。そいつは俺が決めてやるぜ。はっはっは。」
悔しがる銭形。
アジトでテレビを見ているルパン。
アナウンサー「この莫大な埋蔵金ははたして誰の物か。現在、土地所有者、工事責任者、発見者たちの間で話し合いが行われていますが、結論までには時間がかかりそうなのでひとまず大日本銀行に保管されることになりました」
ルパン「埋蔵金は誰の物かって?ばっかめえ、決まってるじゃねえか」
ルパンに通信で呼び出された不二子と次元がやってきた。
不二子「もちろん、私たち3人の物ね」
厳重に警備されている大日本銀行。警官のひとりが無線に向かって、銭形警部が現れないと報告している。総監の目の前に、銭形警部が現れた。はやく現場へ直行したまえ、と総監は言う。
銭形「行きません!行っても無駄ですからな!ははは!」
怒り出す総監
銭形「じゃあ聞きます!かつて私は必死の努力のすえ、ルパンを二度逮捕してブタ箱に放り込んだ。ところがやつは脱走してしまった。二度もですぞ!あれはどうしてくれるんです。総監の失態は警視庁の失態であり、私の責任になるんですぞ!」
怒鳴り合うふたり。
銭形はテーブルに、辞職願を叩きつけた。
銭形「総監。ルパンと最後の勝負です。敗れたら私は警部を辞めます。それは預かっておいてください」
銭形は服の胸元から茶色い封筒を出す。それには『アジト壊滅作戦』と書かれていた。
銭形「いままでの失敗はすべて現場でやつを逮捕しようとしたためです。今回はやつのアジトを急襲するんです。アジトをひとつ残らず潰してしまえば帰るところはないわけですから…」
そこへ警官が部屋に入ってきた。
警官「銭形警部!ルパンのアジトを発見しました!」
銭形と総監を乗せたパトカーはマンションの前に到着した。
銭形「ルパンめ。こんな平凡なマンションにいたのか。よおし、踏み込め!」
マンションを包囲していた警官たちが突入した。
ドアに体当たりする機動隊員たち。それを内側にいた機動隊員3人が開けた。この3人はルパンたちの変装である。部屋に流れ込んだ機動隊員たちに紛れ込む。
銭形「どこだー!ルパンはどこだー!」
機動隊員のひとりが化学実験器具の入ったカバンを警部に見せた。
銭形「まさしくルパンのもんだ。鑑識に回せ」
3人が部屋を出て行く。彼らこそルパンたちなのだった。3人はパトカーに乗ってマンションを後にした。
アジト。タイマー装置をつけられていた部屋のカーテンが自動的にしまり、プロジェクターでルパンの姿が投影される。
ルパン「よお、銭形のとっつあん。よくここをめっけたなあ。さすがあ。でもねえ、アジトはここだけじゃないのよ。ところで埋蔵金のことだが、持ち主が誰かもめてるそうじゃないか。そいつは俺が決めてやるぜ。はっはっは。」
悔しがる銭形。
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別なアジトにいるルパン、次元、不二子、そして五ヱ門。地下へと下りていく4人。さび付いたドアを開けて中に入ると、蜘蛛の巣だらけの巨大な部屋だった。並んだ棚には紙資料が詰まっている。クラシックプレーン、クラシックカー、銃が集められた部屋がある。
不二子「ねえ、ルパン。こんな調子で大日本銀行やるつもりなの?」
ルパン「もちろんさ。予告までかっこよくしたじゃないの。ふふふふ、明日決行」
ルパンが運転する車(水色のフィアット500)が走っている。次元と不二子を『仕出し だるま弁当 警視庁御用』という看板の店前で下ろす。ルパンは地下鉄のトンネルを車で進んで、隠された横道へ。その奥では五ヱ門がノミと鎚で穴を掘っていた。
大日本銀行。警備している警官たちに『だるま弁当』からの仕出しが配られる。
五ヱ門の掘った穴は、金庫室の真下に到達した。五ヱ門が切り落とす。穴から降り注ぐ大判小判の金貨。
銭形「さて、中身を調べますか」
弁当を食べ終わった銭形は、金庫室を開ける。そこには金貨を残さず持ち去ろうとするルパンの姿があった。
銭形「ここであったが百…」
最後まで言うことができず、倒れて寝てしまう。うしろの警官たちも寝てしまった。
銭形は目を覚ました。総監が部屋に入ってくる。そこには大きな画面のついた機械が設置されていた。じつはルパンが持って行った金貨の3分の1はニセモノで、ルパンの居場所を通信装置で教えてくれる仕掛けなのだ。スイッチを入れると、東京の地図上にルパンの居場所が赤く光った。
金貨を積んだ車で逃走しているルパンたち4人。
不二子「どうしたの、ルパン。仕事がうまくいったのにそんな顔して」
ルパン「気に入らねえ。何だか最初からうまく乗せられたような気がする」
ルパンは次元が持っていた小判の一枚を怪しんで、それを噛み割った。中には『電波発信装置』が入っている。
次元「ええっ?すると銭形のやつ、今頃は?」
考えるルパン。
ルパン「よーし、不二子。その街道、右へ入ってくれ」
部下と共にヘリコプターでルパンの車を追っている銭形。レーダー上の赤いランプがとまった。
銭形「するとここがアジトだ。おい、急げ」
しかしランプがふたつに分かれた。それどころかレーダー画面には次々と赤い点が浮かぶ。
ルパンたちは東京都の清掃局にいた。つぎつぎとゴミ収集車が出かけていく。それには『電波発信装置』の金貨が積まれているのだ。
ルパン「へへっ。これで銭形は東京中、引きずり回されるってわけだ。ふふふ、銭形め、今頃…」
ヘリコプターから大日本銀行に戻ってきた銭形は全パトカーの出動を命じた。銭形の指示で都内を走るパトカーたち。それを地図上で警官たちが動きを銭形に伝える。しかし、それらしい車は見当たらない。地図上で混乱して、どれがどの車かわからなくなる。
銭形「もう、ばか、ばか、ばかーっ!」
座り込んで泣き出してしまう。
不二子「ねえ、ルパン。こんな調子で大日本銀行やるつもりなの?」
ルパン「もちろんさ。予告までかっこよくしたじゃないの。ふふふふ、明日決行」
ルパンが運転する車(水色のフィアット500)が走っている。次元と不二子を『仕出し だるま弁当 警視庁御用』という看板の店前で下ろす。ルパンは地下鉄のトンネルを車で進んで、隠された横道へ。その奥では五ヱ門がノミと鎚で穴を掘っていた。
大日本銀行。警備している警官たちに『だるま弁当』からの仕出しが配られる。
五ヱ門の掘った穴は、金庫室の真下に到達した。五ヱ門が切り落とす。穴から降り注ぐ大判小判の金貨。
銭形「さて、中身を調べますか」
弁当を食べ終わった銭形は、金庫室を開ける。そこには金貨を残さず持ち去ろうとするルパンの姿があった。
銭形「ここであったが百…」
最後まで言うことができず、倒れて寝てしまう。うしろの警官たちも寝てしまった。
銭形は目を覚ました。総監が部屋に入ってくる。そこには大きな画面のついた機械が設置されていた。じつはルパンが持って行った金貨の3分の1はニセモノで、ルパンの居場所を通信装置で教えてくれる仕掛けなのだ。スイッチを入れると、東京の地図上にルパンの居場所が赤く光った。
金貨を積んだ車で逃走しているルパンたち4人。
不二子「どうしたの、ルパン。仕事がうまくいったのにそんな顔して」
ルパン「気に入らねえ。何だか最初からうまく乗せられたような気がする」
ルパンは次元が持っていた小判の一枚を怪しんで、それを噛み割った。中には『電波発信装置』が入っている。
次元「ええっ?すると銭形のやつ、今頃は?」
考えるルパン。
ルパン「よーし、不二子。その街道、右へ入ってくれ」
部下と共にヘリコプターでルパンの車を追っている銭形。レーダー上の赤いランプがとまった。
銭形「するとここがアジトだ。おい、急げ」
しかしランプがふたつに分かれた。それどころかレーダー画面には次々と赤い点が浮かぶ。
ルパンたちは東京都の清掃局にいた。つぎつぎとゴミ収集車が出かけていく。それには『電波発信装置』の金貨が積まれているのだ。
ルパン「へへっ。これで銭形は東京中、引きずり回されるってわけだ。ふふふ、銭形め、今頃…」
ヘリコプターから大日本銀行に戻ってきた銭形は全パトカーの出動を命じた。銭形の指示で都内を走るパトカーたち。それを地図上で警官たちが動きを銭形に伝える。しかし、それらしい車は見当たらない。地図上で混乱して、どれがどの車かわからなくなる。
銭形「もう、ばか、ばか、ばかーっ!」
座り込んで泣き出してしまう。
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ビールで乾杯し、大笑いしているルパンた4人。ビアガーデンの屋上からは、街を走るたくさんのパトカーが眺められる。
次元「おお、やってるやってる」
ルパン「頑張れよ、銭形のとっつあん。しっかりやれー!」
五ヱ門「ふふ。まさに『策士策に溺れる』というやつだな」
次元「さて、そろそろ帰ろうか、ルパン」
ルパン「よおし、最後にもう一度、銭形の健闘を祈って乾杯だ」
全員「かんぱーい!」
大日本銀行。椅子にうなだれて座っている銭形は、顔を両手で押さえてタバコをくわえている。その横には総監が立っている。
銭形「くそ。ルパンめ、何をしでかしたんだ。いったい何で金貨を運んでるんだ?」
その時、警官のひとりがレーダーを指さしながらいう。
警官「警部!ほら、ごらんください、光りが!光りがある方向に集まり始めました!」
場所は夢の島。冷蔵庫の中に、本物の金貨の袋を投げ入れているルパン。それは地下にあるアジトへとつながっているのだ。
ルパン「しかし銭形のとっつあんも、まさか俺たちのアジトが埋立地の地下にあるとは夢にも思うまい。フフフフ」
不二子「ほんとに夢の島、宝の島ね。ハハハハ」
しかし不二子の表情が変わった。ゴミ清掃車が集まってきて、その後ろにはパトカーの列が続いていた。銭形の姿もある。
銭形「ルパン、お前にしてはずいぶんヘマをやったもんだな。お前のアジトもこれで終わりだ。もう絶対に脱げられんぞ!」
不二子「ルパン、どうしちゃったの?逃げないの?」
次元「おい、ルパン?」
ルパンは銭形に、この下には火薬が仕掛けてあると言う。
銭形「なにい?しかし爆発したらお前たちも一緒に吹っ飛ぶんだぞ?」
ルパン「その方がさっぱりしていいさ。俺は今度の大失敗でつくづく生きてるのが嫌になった。埋蔵金も元に返した方がいいだろう。海に沈むだろうから、欲しけりゃヘドロを掘るんだな。そうすりゃ東京湾も綺麗になるぜ」
ルパン「あばよ、達者でな」
冷蔵庫を開けて中に消えるルパン。次元たち3人も続き、冷蔵庫のドアをしめる。
銭形「やめろ、馬鹿!はやまるな!死んじまったらお終いだぞ!ルパーン!」
地面が揺れて、爆発して冷蔵庫が吹き飛んだ。驚きの表情で涙を流す銭形。天国に登っていくルパンのイメージ(背には羽根がある天使風)。
膝から崩れ落ちた銭形は、泣きながら地面を叩く。
銭形「ルパン、ルパンよ、俺はどうすりゃいいんだ。ルパン…」
空から落ちて来たドラム缶が、海に4つ着水した。横が開いて、ルパンが顔を出した。
ルパン「おい、みんな無事かあ?」
次元「ああ」
不二子「平気よ」
ルパン「ふふふ、大成功!」
不二子「これからどうする?」
ルパン「新しいアジトを探さなきゃいけねえなあ。まあ、金はいくらでもあるんだし気楽にいこうや」
ルパンはドラム缶の中から金貨を取り出した。
不二子「ルパン。あれ見て!」
赤いモーターボートが向ってくる。
銭形「待てえ、ルパンめ!」
ボートはドラム缶に体当たりし、煙が上がる。
海に落ちた銭形。目の前には同じく海に落ちたルパン。泳ぐ4人を追いかける銭形。
銭形「待てルパン!ばかめ、そっちはアメリカだぞ!」
ルパン「ほんじゃ中国にでも行きましょうかねえ」
夕日に向かって泳いで行く姿。
次元「おお、やってるやってる」
ルパン「頑張れよ、銭形のとっつあん。しっかりやれー!」
五ヱ門「ふふ。まさに『策士策に溺れる』というやつだな」
次元「さて、そろそろ帰ろうか、ルパン」
ルパン「よおし、最後にもう一度、銭形の健闘を祈って乾杯だ」
全員「かんぱーい!」
大日本銀行。椅子にうなだれて座っている銭形は、顔を両手で押さえてタバコをくわえている。その横には総監が立っている。
銭形「くそ。ルパンめ、何をしでかしたんだ。いったい何で金貨を運んでるんだ?」
その時、警官のひとりがレーダーを指さしながらいう。
警官「警部!ほら、ごらんください、光りが!光りがある方向に集まり始めました!」
場所は夢の島。冷蔵庫の中に、本物の金貨の袋を投げ入れているルパン。それは地下にあるアジトへとつながっているのだ。
ルパン「しかし銭形のとっつあんも、まさか俺たちのアジトが埋立地の地下にあるとは夢にも思うまい。フフフフ」
不二子「ほんとに夢の島、宝の島ね。ハハハハ」
しかし不二子の表情が変わった。ゴミ清掃車が集まってきて、その後ろにはパトカーの列が続いていた。銭形の姿もある。
銭形「ルパン、お前にしてはずいぶんヘマをやったもんだな。お前のアジトもこれで終わりだ。もう絶対に脱げられんぞ!」
不二子「ルパン、どうしちゃったの?逃げないの?」
次元「おい、ルパン?」
ルパンは銭形に、この下には火薬が仕掛けてあると言う。
銭形「なにい?しかし爆発したらお前たちも一緒に吹っ飛ぶんだぞ?」
ルパン「その方がさっぱりしていいさ。俺は今度の大失敗でつくづく生きてるのが嫌になった。埋蔵金も元に返した方がいいだろう。海に沈むだろうから、欲しけりゃヘドロを掘るんだな。そうすりゃ東京湾も綺麗になるぜ」
ルパン「あばよ、達者でな」
冷蔵庫を開けて中に消えるルパン。次元たち3人も続き、冷蔵庫のドアをしめる。
銭形「やめろ、馬鹿!はやまるな!死んじまったらお終いだぞ!ルパーン!」
地面が揺れて、爆発して冷蔵庫が吹き飛んだ。驚きの表情で涙を流す銭形。天国に登っていくルパンのイメージ(背には羽根がある天使風)。
膝から崩れ落ちた銭形は、泣きながら地面を叩く。
銭形「ルパン、ルパンよ、俺はどうすりゃいいんだ。ルパン…」
空から落ちて来たドラム缶が、海に4つ着水した。横が開いて、ルパンが顔を出した。
ルパン「おい、みんな無事かあ?」
次元「ああ」
不二子「平気よ」
ルパン「ふふふ、大成功!」
不二子「これからどうする?」
ルパン「新しいアジトを探さなきゃいけねえなあ。まあ、金はいくらでもあるんだし気楽にいこうや」
ルパンはドラム缶の中から金貨を取り出した。
不二子「ルパン。あれ見て!」
赤いモーターボートが向ってくる。
銭形「待てえ、ルパンめ!」
ボートはドラム缶に体当たりし、煙が上がる。
海に落ちた銭形。目の前には同じく海に落ちたルパン。泳ぐ4人を追いかける銭形。
銭形「待てルパン!ばかめ、そっちはアメリカだぞ!」
ルパン「ほんじゃ中国にでも行きましょうかねえ」
夕日に向かって泳いで行く姿。
その後の『ルパン三世(第1作)』
大人向けのアニメ作品として、大隅正秋の演出によりスタートしたものの視聴率が奮わず、途中で高畑勲と宮崎駿に交代して低年齢層向けに徐々に方針転換していきました。
それでも当初の予定より3話少ない、全23話で打ち切りとなっています。
評価が高まったのは再放送から。これにより5年後の1977年に第2作目が制作されることになりました。
その後、1984年から第3作、2015年から第4作、2018年から第5作と長く続いています。他に劇場版、テレビスペシャル、スピンオフ等があります。
なおルパンのジャケットの色が緑なのが第1作目の大きな特徴ですね!第2作目では原作通りの赤になります。
他、「石川五ヱ門」という表記でした。これは第2作目からは「石川五右ェ門」、現在では「石川五ェ門」という表記になっています。
それでも当初の予定より3話少ない、全23話で打ち切りとなっています。
評価が高まったのは再放送から。これにより5年後の1977年に第2作目が制作されることになりました。
その後、1984年から第3作、2015年から第4作、2018年から第5作と長く続いています。他に劇場版、テレビスペシャル、スピンオフ等があります。
なおルパンのジャケットの色が緑なのが第1作目の大きな特徴ですね!第2作目では原作通りの赤になります。
他、「石川五ヱ門」という表記でした。これは第2作目からは「石川五右ェ門」、現在では「石川五ェ門」という表記になっています。
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