2016年4月4日 更新

【セブン】後味の悪い結末は、見るものに深読みさせるサイコサスペンス。本当の犯人は?その目的とは?

七つの大罪にもとづいて行われる殺人事件を追うサスペンス映画です。しかし監督のデヴィッド・フィンチャーは「ホラー映画」と言っています。後味が悪いですが、映画として出来が悪いのではなく、結末がありえない衝撃の傑作といわれています。

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セブン

『セブン』(Seven, 劇中の表記は"Se7en")は、猟奇殺人を描いた1995年のアメリカ映画。監督はデヴィッド・フィンチャー。
キリスト教の「七つの大罪」をモチーフにした連続猟奇殺人事件と、その事件を追う刑事たちの姿を描いたサイコ・サスペンス
 (1620495)

先鋭的な映像センスと、ノイズを活用した音響により、シリアスかつダークな独特の世界観を描いている。
4週連続で全米興行成績1位に輝いた大ヒット映画であり、IMDBでは『第三の男』、『シャイニング』を上回る評価を得ている。

スタッフ

監督 デヴィッド・フィンチャー
脚本 アンドリュー・ケヴィン・ウォーカー
製作 アーノルド・コペルソン
フィリス・カーライル
製作総指揮 ジャンニ・ヌナリ
ダン・コルスルッド
アン・コペルソン
出演者 ブラッド・ピット
モーガン・フリーマン
音楽 ハワード・ショア
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銀残しという現像の手法を使い、コントラストの強い映像となっている。特に捜査官が用いるゴム手袋、図書館のライト、街頭で配られるクーポン券など、淡いグリーンの配色に執着している。

フィンチャーが示したかったように、騒々しい住人や常に降り続くように見える雨、込み合った都市の通りは本作の不可欠な要因である。「汚い、暴力、倫理の欠如といった、憂鬱にさせる表現。視覚的に、そして文体的に私たちはこの世界を描写したかった。できるだけ本物で、かつ生きるためには必要とされるものすべてを」。この目的のために、陰気で、しばしば不気味な世界を作るようデザイナーのアーサー・マックスは注文された。

テーマ音楽

オープニングクレジット

ナインインチネイルズ クローサー
カイル・クーパーが担当したオープニング・クレジットは公開当時、映画本編と同様に大変な評判となり、日本のテレビドラマやバラエティ番組のオープニング・クレジットに数多く模倣された。

エンディング

ハーツ・フィルシー・レッスン デヴィッド・ボウイ

David Bowie - The Hearts Filthy Lesson-clip from Seven movie by David Fincher Edit by Berol

ストーリー

雨の降り続く、とある大都会。退職まであと1週間と迫ったベテラン刑事サマセットと、血気盛んな新人刑事ミルズは、ある死体発見現場に急行した。死体は信じられないほど肥満の男であり、彼は食べ物の中に顔を埋めて死んでいた。死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂。状況から、何者かによって手足を拘束され、銃で脅されながら食事を強制されていたことが判明し、殺人事件と断定される。サマセットは死体の胃の中から発見されたプラスチックの破片から、現場の冷蔵庫の裏に、犯人が脂で書いたと思われる「GLUTTONY(暴食)」の文字と、事件の始まりを示唆するメモを発見する。
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ウィリアム・サマセット刑事-演モーガン・フリーマン

ウィリアム・サマセット刑事-演モーガン・フリーマン

デイヴィッド・ミルズ刑事	ブラッド・ピット

デイヴィッド・ミルズ刑事 ブラッド・ピット

七つの大罪

「GLUTTONY(大食)」

被害者は極限まで肥満した大男で、汚物にまみれ、食べ物の中に顔を埋めた恰好で死んでいた。死因は食物の大量摂取とその状態で腹部を殴打されたことによる内臓破裂が死因だったことが判明する。男の後頭部に付けられた銃口の痕から、何者かに、死ぬまで食べ続けるよう強制させられていたことが判明した。
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「GREED(強欲)」

次の死体は、オフィスビルの一室で、腹部を斬られ血まみれになって殺されていた弁護士グールドだった。殺人現場には、「GREED(強欲)」の文字があった。グールドは縛られており、ちょうど贅肉の部分を1ポンド分切り落とされていた。土日に犯行が行われており、犯人に2日間もかけ自分のどこの肉を切るか選ばされていた。
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「SLOTH(怠惰)」

殺人現場を再検証し、壁に指紋で書かれた「HELP ME」の文字を発見する。指紋から前科者の通称ヴィクターだと突き止める。

ヴィクターの部屋に急行した捜査陣は、舌と右腕を切られた上、ベッドに縛りつけられて廃人同様となったヴィクターを発見。部屋には彼が衰弱していく様を撮影した写真と「SLOTH(怠惰)」と書かれた紙が残されていた。グールドの部屋の指紋は、ヴィクターの切り取られた右腕で付けられたものだった。
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「LUST(肉欲)」

やがて、第4の殺人「LUST(肉欲)」として、刃先のついたディルドーに突かれ、娼婦が殺された。
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「PRIDE(高慢)」

続けざまに美人モデルが5番目「PRIDE(高慢)」の死体として発見され、彼女は自慢の顔面を切り裂かれたことで、警察・病院へ通報することなく、自らの命を絶っていた。
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残りはふたつ

「ENVY(嫉妬)」「WRATH(憤怒)」が残る中、サマセットらが勤める警察署に血塗れの服を着たジョンが自首してくる。ジョンは取り調べを受けるが、彼の本名、経歴、目的は一切不明。ジョンは弁護士を通じてミルズとサマセットの2人を指名し、彼らに残る2つの死体の隠し場所を教えるという。
ジョン・ドゥ-演ケヴィン・スペイシー

ジョン・ドゥ-演ケヴィン・スペイシー

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