一瞬にして人間を消しさる恐怖の核戦争映画『ザ・デイ・アフター』
2017年1月31日 更新

一瞬にして人間を消しさる恐怖の核戦争映画『ザ・デイ・アフター』

核戦争の恐ろしさをこの映画で知る事が出来ます。また大切な人を亡くし、苦しみ続ける姿をみると胸が苦しくなります。

21,364 view
町はパニック状態と化し、基地から戦略爆撃機が、サイロか...

町はパニック状態と化し、基地から戦略爆撃機が、サイロからICBMが飛びたっていった。

大学教授のジョー・ハクスリー(ジョン・リスゴー)は大学...

大学教授のジョー・ハクスリー(ジョン・リスゴー)は大学で、30分以内にソ連のミサイルが飛来することを知る。

午後3時38分、カンサス・シティで核ミサイルが爆発した。

午後3時38分、カンサス・シティで核ミサイルが爆発した。

熱風がビル、樹を破壊

熱風がビル、樹を破壊

人々は一瞬のうちに死亡。ガレキの下で断末魔のうめきが聞...

人々は一瞬のうちに死亡。ガレキの下で断末魔のうめきが聞こえた。

ローレンスの大学病院についたラッセルは、助手のサムやナ...

ローレンスの大学病院についたラッセルは、助手のサムやナンシー看護婦(ジョベス・ウィリアムス)の協力を得て救護活動を開始する。

ダールバーグ家に被爆した学生のスティーブン(スティーヴ...

ダールバーグ家に被爆した学生のスティーブン(スティーヴ・グッテンバーグ)がやってきて、彼も一家と同じ地下室に避難する。長い時間がたった。ダールバーグ一家は、崩れ落ちた教会で行なわれたミサに参加。途中で倒れたデニーズをジムがローレンスの大学病院へ運んだ。

ラジオから『我々は敗北していない。現在は停戦が成立、再...

ラジオから『我々は敗北していない。現在は停戦が成立、再建に努力しよう』という大統領の声明がながれる。不足する水や食糧をめぐって各地で暴動や掠奪が起こった。ジムは難民に射殺され、大学病院ではナンシーが殉職死し、放浪の末に病院にたどりついたウィリアム1等兵も力尽きて死亡した。

体力が急速に落ちて来たラッセルは、死を悟り自宅にもどる...

体力が急速に落ちて来たラッセルは、死を悟り自宅にもどることにした。自宅はガレキの山だった。その中に焼けただれた婦人用の時計を発見した。ヘレンのものだ。

そこへ1人の老人が近づき、オレンジをさし出す。無言のま...

そこへ1人の老人が近づき、オレンジをさし出す。無言のまま2人は抱きあうのだった。

核の戦争は凄い破壊力があり、終わった後にも人々が辛い想いをするという事です。

映画解説

物語の前半は、とある家族や恋人たち、老夫婦の日常なんかが同じ時系列に沿って描かれています。高まる戦争の危機の中、緊迫した情勢を報道するニュース番組が開戦前の独特の雰囲気を演出していて、観ているこっちまでドキドキしてしまいます。
「核戦争が始まるの?」
「人間はまだそこまで狂っちゃいないさ」
などという、希望的観測に満ちた台詞が印象的です。今の時代に核を使えばどうなるか、それを誰しもが理解しているのでまさか本当に使うなんて思えるはずもない。しかし狂った政府はついにそのボタンを押してしまいます。最初に押したのは・・・・アメリカ。ここにこの映画の心意気が見えますね。しかし、核を発射するということは、同時に自国の破滅をも意味するんです。レーダーによって発射が確認されれば、相手国も着弾前に当然発射する。
あとはお互いの主要都市、主要基地へ向かって怒涛のように核の雨あられです。もう気持ちいいくらいの核の出血大サービスですよ。そんな核兵器の開発・製造を促したアインシュタインさんはこんな言葉を残してくれています。
第三次世界大戦はどう戦われるのでしょうか。わたしにはわかりません。しかし、第四次大戦ならわかります。石と棒を使って戦われることでしょう。

物語の後半は、この言葉どおり、核によって文明の崩壊した世界で死に向かう人たちが描かれています。

広告関連

戦争の恐ろしさを語っている記事

戦争の恐ろしさを語っている記事

マッシュルーム型の煙が印象的なポスター

マッシュルーム型の煙が印象的なポスター

人間が蒸気になる怖さをキャッチフレーズで使ったポストカード

人間が蒸気になる怖さをキャッチフレーズで使ったポストカード

映画を観た人の感想

47 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • コメントはまだありません

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

当時無名だったケビン・コスナーが登場した映画「テスタメント」核によって幸せな家庭が崩壊!?

当時無名だったケビン・コスナーが登場した映画「テスタメント」核によって幸せな家庭が崩壊!?

映画「テスタメント」は1983年にアメリカで制作され、1984年に日本で公開された作品でした。そして、物語は核戦争後の世界に住む家族を中心に描かれています。
星ゾラ | 4,464 view
実話を元にした映画『キリング・フィールド』ベトナム戦争でのカンボジアで起こった悲劇を描く!

実話を元にした映画『キリング・フィールド』ベトナム戦争でのカンボジアで起こった悲劇を描く!

映画『キリング・フィールド』は、1970年代半ば、内戦に揺らぐカンボジアを舞台に、記者が内戦の悲劇を取材し、現地人助手との国境を超えた友情を描いた作品です。シドニー・シャンバーグの体験に基づく実話を映画化。
星ゾラ | 30,694 view
ドイツ海軍の過酷な運命を描いた戦争映画『U・ボート』

ドイツ海軍の過酷な運命を描いた戦争映画『U・ボート』

第2次世界大戦時を舞台に、ドイツ軍の潜水艦Uボートに乗り込んだ者たちを待ち受ける過酷な運命が描かれた。 映画では、Uボートで奇蹟の生還を果たし、壮絶なラストシーンへの反転的悲劇が待ち受けています。
星ゾラ | 15,349 view
数々の作品で活躍した名犬のビキンスが主役!!人と動物の心温まる絆を描いた映画『ベンジー』

数々の作品で活躍した名犬のビキンスが主役!!人と動物の心温まる絆を描いた映画『ベンジー』

ビキンスは、1964年から70年にかけて放映されたコメディ「ペチコート・ジャンクション」では、合計163話に出演を果たし、優れた動物俳優に贈られる「パッツィ賞」を受賞した犬です。映画では、愛らしい表情を沢山見せます。
星ゾラ | 9,438 view
映画『ベスト・キッド』出演者たちのその後

映画『ベスト・キッド』出演者たちのその後

1984年の大ヒット映画『ベスト・キッド』。現在、その続編となる配信ドラマ『コブラ会』が爆発的な盛り上がりをみせています。そこで今回は再び脚光を浴び始めた出演者たちのこれまでの歩みについてご紹介したいと思います。
mm | 5,642 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト