2017年5月16日 更新
三菱にも元気だった時代があった!「ディアマンテ」の歴史を振り返ろう
バブル期に誕生した、それまでのセダンとは一味違った、個性的でエレガントな4ドアサルーン「ディアマンテ」。今では見る影がないほど落ちぶれてしまった三菱自動車の、元気だった時代の象徴ディアマンテについて、語っていきましょう。
ディアマンテってどんな車?
ディアマンテとは1990年、三菱自動車で初めての3ナンバー専用車として発売された、ミディアム・ハイクラスの4ドアハードトップです。
BMWを彷彿とさせる端正なフロントマスク、ワイドでゆとりある居住性、しなやかで伸びのあるスタイリッシュなフォルムが、バブル期の高級志向の人々の心を掴み、大ヒットし、三菱自動車の黄金期を支えました。
ギャランΣ・エテルナΣの後継車にあたり、シグマはセダンタイプの姉妹車になります。
初代ディアマンテ
1990年発売。
「ファースト・ミディアムクラス」「このクルマがミディアムカーを変えた」というキャッチコピーの元、小型車の枠を超えた、今までにない、リッチでワイドでバランスの良い、ハイクラスのミディアムカーとしてデビューしました。
エンジンはV6で2.0、2.5、3.0の3種類。このクラスでは珍しくFF車で、4WDもラインナップされていました。
ワイドボディにFF車ならではの広い居住空間、エレガントでシックな内装、スタイリッシュで洗練された雰囲気なのに、4WDを搭載してワイルドな走りもこなせるスポーティーさなどが受け、まさに、それまでのミディアムカーの常識を変えたモデルと言えるでしょう。
エンジン内の点火システム、燃料噴射システム、可変吸気システムなども電子制御されたハイテク機能を持ち、電子制御4速ATや電子制御サスペンション、4WSなど、最新のテクノロージを搭載し、スタイリッシュさだけではなく、十分走りも楽しめるものになっていました。
発売開始から半年で3万台、5年間で13万台以上の売上を記録するヒット作となり、マークⅡやローレルを追い越せやしなかったものの、肉薄し、確かな存在感を示しました。
1990~91年度のカーオブザイヤーを受賞しています。
【懐かCM】1991年頃 MMC 三菱自動車 DIAMANTE ~Nostalgic CM of Japan~
初代ディアマンテのスペック
ディアマンテ30R 3,498,000円
型式 E-F27A
全長×全幅×全高 4,740×1,775×1,420mm
エンジン型式 6G72
最高出力 210ps/6,000rpm
最大トルク 27.5kg・m/3,000rpm
種類 V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量 2,972cc
車両重量 1,650kg
1990年5月カタログより
2代目ディアマンテ
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