ロバート・オリヴェリ
キムの弟ケヴィンを演じたロバート・オリヴェリ(Robert Oliveri)は、1978年4月28日生まれカリフォルニア州ロサンゼルス出身の元子役。当初はドラマシリーズやテレビ映画など主にテレビを中心に活躍していましたが、1989年『ミクロキッズ』で映画デビューを果たし、同作で主人公の息子ニック役を演じ印象を残します。『シザーハンズ』後も『ジャイアント・ベビー』(1992年)や東京ディズニーランドの人気アトラクション『ミクロアドベンチャー』にVTR出演するなどしていましたが、1994年以降目立った俳優活動は行なっておりません。
ヴィンセント・プライス
人造人間エドワード・シザーハンズを作った発明家を演じたヴィンセント・プライス(Vincent Leonard Price, Jr.)は、1911年5月27日生まれミズーリ州セントルイス出身の俳優です。裕福な家庭に生まれ、高校卒業後はイェール大学で美術史や芸術を学び1935年に舞台デビューしました。1938年には映画デビューを果たし、ホラーからコメディーまでジャンルを問わず幅広い作品に出演。またその美声を活かし声優としても活躍しました。
クラシックホラー映画の戦後アメリカの第一人者。マイケル・ジャクソンの「スリラー」でナレーションを務めたことでも有名。イギリスのピーター・カッシング、クリストファー・リーと並び、「三大怪奇スター」と称された。
特に1960年代前半、AIP制作のエドガー・アラン・ポー作品を原作とするシリーズの主演俳優として圧倒的な存在感を示した。
彼の熱狂的なファンであったティム・バートンは自身の監督デビュー作である短編アニメ『ヴィンセント』(1982年)に語り手として起用。そして『シザーハンズ』が1993年に肺癌のため82歳で死去したヴィンセントにとって実写映画での遺作となっています。そのほか美術品収集家としてピカソやダリなどの作品を所蔵していたり、食を愛したその豊富な知識から料理本を出版していたりと、あらゆる分野に精通する文化人としても知られた存在でした。私生活では3度結婚しています。
コンチャータ・フェレル
近所に住むアクの強い主婦ヘレンを演じたコンチャータ・フェレル(Conchata Ferrell)は、1943年3月28日生まれウェストヴァージニア州チャールストン出身の女優です。キャリアのスタートは舞台から。ニューヨークを拠点とする劇団に参加し、その後ブロードウェイデビュー。1974年にはテレビ進出し、映画初出演は1976年公開の『ネットワーク』でした。個性的な声を活かし声優としても活躍。また映画『サムライ・カウボーイ』(1994年)では郷ひろみと共演しています。近年ではテレビドラマ『チャーリー・シーンのハーパー★ボーイズ』に2003年から2014年まで、ハーパー家の口の悪い家政婦バルタ役として出演。しかし2020年、心疾患のため77歳で死去しました。
ディック・アンソニー・ウィリアムズ
孤独なエドワードに理解を示す黒人警官アレン巡査を演じたディック・アンソニー・ウィリアムズ(Dick Anthony Williams)は、1934年8月9日生まれイリノイ州シカゴ出身。1968年に俳優デビューして以来、テレビドラマや映画など様々な作品へ出演しキャリアを重ねてきました。主な出演作は映画『狼たちの午後』『天国から落ちた男』ほか。私生活では女優のグロリア・エドワーズと結婚し二人の子供がいます。しかし2012年に77歳で死去しました。
オーラン・ジョーンズ
エドワードを悪魔呼ばわりする女エスメラルダを演じたオーラン・ジョーンズ(O-Lan Jones)は、1950年5月23日生まれカリフォルニア州ロサンゼルス出身。クセの強い役柄を演じることが多く、脇役ながら印象に残る女優と言えるでしょう。映画『マーズ・アタック!』(1996年)で再びティム・バートン作品に出演したほか、テレビシリーズ『マーシャル・ロー』では香港の大スター、サモ・ハン・キンポーと共演しました。私生活では劇作家で俳優のサム・シェパードと結婚していましたが、1984年に離婚。現在も映画やドラマで活躍しています。近年の出演作は映画『トゥルーマン・ショー』『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』ほか。
1993年には映画『Shelf Life』(ポール・バーテル監督)の脚本を担当した。
なお『シザーハンズ』において劇中で彼女が演奏するオルガンの曲は、彼女が作曲したものである。
エモ過ぎるCM!
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2021年、驚きのCMが誕生しました。これはアメリカ最大のスポーツイベント「スーパーボウル」のためだけにキャデラックが製作したもので、それはまるで映画『シザーハンズ』の続編のような仕上がり。ティモシー・シャラメがエドワード・シザーハンズ(ジョニー・デップ)の息子エドガー役を見事に演じ、そして何と言っても母親役として登場したウィノナ・ライダーの出演に感動した映画ファンも多いことでしょう。設定のすべてが完璧でした。