バナナのたたき売り・ガマの油売り
「さあ 買うた、さあ買うた、バナちゃんの因縁聞かそうか。
私の生まれは台湾で、親子もろとももぎとられ、かごに詰められ船に乗り、金波銀波の波越えて、着いたところが門司港。 さあいくらで売ったろか。
さあ、このバナナ買ってくれるかな。今日はひとつおまけをつけちゃおう。
安い高いを言っちゃあいけないよ。
売るのは俺だ買うのはそっちだ、いいところに来た、買ったの一声だよ。
よくいるんだ、「早く売れ、早く売れ」ってね、そんな野暮なこと言っちゃあだめだよ。
売るのはこっちだからね、さあいいところへ来た。さ、手を挙げてくれ。よしきた。じゃ、このバナナのね、一房いこう。一房の上にもう一房、これおまけだ。いい数だね。 」
男はつらいよ寅さん啖呵売
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ガマの油売り
「1枚が2枚に、2枚が4枚に・・・」と言いながら、日本刀で紙を細かく切っていくガマの油売りのおじさん。
傷薬としての効能をみせるため、その刀で自分の腕に傷をつけ、薬を塗る!
見るのがとても怖かったのに、やっぱり引き寄せられるように見てしまいました。
傷薬としての効能をみせるため、その刀で自分の腕に傷をつけ、薬を塗る!
見るのがとても怖かったのに、やっぱり引き寄せられるように見てしまいました。
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私がこどものころには、がまの油売りはもうありませんでしたが
まだ、デパートなんかへ行くと、口上付きの実演販売がありましたが、
今はとんと見かけなくなりました。
今の子供たちはそれすら知らないんですね~。
それで、読み聞かせの前に、子どもたちに
「テレビショッピング、見たある?」
と聞き「今はテレビで商品の実演販売をしてるけど
テレビのない頃は、そういうことを公園のすみとか、
大通りの端っことかでやってました。そういう頃のお話。
今日の商品はガマの油です!塗り薬やねん」と前置きして始めました。
将軍亭琴音さん
昭和は輝いていた 昭和の売り声 - 14.06.18 (1/3)
日本でただひとりの『売り声漫談家』宮田章司さん。
いろいろな物売りの売り声を、調子良く流れるように聴かせてくださいます。
「ガマの油売り」は5:25あたりから始まります。
興味のある方はどうぞ聴いてみてくださいね。
いろいろな物売りの売り声を、調子良く流れるように聴かせてくださいます。
「ガマの油売り」は5:25あたりから始まります。
興味のある方はどうぞ聴いてみてくださいね。
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昭和の引き売り・口上売りは、その仕事のベースに、人とのやりとりが必ずありました。
人を惹きつけるために鳴らす音や声。
人を楽しませるために生まれる口上。
この人だから買いたい、この人だからおまけしようと思う人情。
そんな心の通い合いが、昭和の個々の商売を支えていたのだと思います。
記憶の片隅に眠っていたあの頃の記憶を、少しでも懐かしんでいただけたら幸いです。
人を惹きつけるために鳴らす音や声。
人を楽しませるために生まれる口上。
この人だから買いたい、この人だからおまけしようと思う人情。
そんな心の通い合いが、昭和の個々の商売を支えていたのだと思います。
記憶の片隅に眠っていたあの頃の記憶を、少しでも懐かしんでいただけたら幸いです。
昭和の頃はよく見かけた光景でした。
門司港周辺で行われたバナナのたたき売りが元祖と言われています。
商品の輸送の際に、まだ温度管理が十分できない時代だったため、門司港から神戸に運ぶ過程で悪くなったバナナをいち早く捌くため行われたそうです。