ネオン漫画の集大成!「女帝」の原作者・倉科遼が“最後の仕事”として選んだ『夜を生きる 歌舞伎町ホスト・手塚マキ物語』!!
『女帝』によってネオン漫画という新ジャンルを開拓した漫画原作者・倉科遼氏が、元ナンバーワンホストで現在は新宿・歌舞伎町でホストクラブ、美容室など二十数店舗を展開する「Smappa!Group」の会長、手塚マキ氏をモデルにした「夜を生きる 歌舞伎町ホスト・手塚マキ物語」(画:柳葉あきら)の漫画連載をスタートします。
原作は、手塚氏の著書『新宿・歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか』(幻冬舎新書/2020年発売)。第一話は、株式会社幻冬舎発行の月刊文芸誌『小説幻冬』6月号(5月27日発売)に掲載され、以後、同誌で継続します。
「『夜王』を終えて10年。もう一度ホストを書きたいと私に思わせたのが手塚マキです」そう話す倉科氏が、手塚氏を知ったきっかけは、書店でたまたまに手に取った新書『新宿・歌舞伎町』でした。すぐに読み、「こんなホストだったら会いたい」と感動し、手塚氏に連絡したといいます。
集英社「週刊ヤングジャンプ」で連載されていた「夜王」。北海道から上京した青年が、歌舞伎町で様々な対決を通じてホストとして成長していくストーリーでした。2005年から2006年にかけて、TOKIOの松岡昌宏主演でテレビドラマ化されています。
倉科氏が、「漫画原作者としての最後の仕事」であり、「ネオン漫画の集大成」だと位置づける本作は、今秋には同氏プロデュースで舞台化も決定しています。
関係者プロフィール
倉科遼(くらしな・りょう)
1950年栃木県生まれ。1971年、漫画家・司敬としてバンカラ物を中心としたヒット作品を数多く輩出し、特に『野望の群れ』は全28巻のロングヒットを記録。後に原作者に転身し、倉科遼名義で『夜王』『嬢王』『女帝』など青年誌を中心に数多くの漫画原作を手がけ、ドラマ化もされる。漫画界に "ネオン街モノ"という新ジャンルを開拓した先駆者。
手塚マキ(てづか・まき)
歌舞伎町でホストクラブ、BAR、飲食店、美容室など20数軒を構える「Smappa! Group」の会長。1977年、埼玉県生まれ。歌舞伎町商店街振興組合常任理事。JSA認定ソムリエ。96年から歌舞伎町で働き始め、ナンバーワンホストを経て、独立。ホストのボランティア団体「夜鳥の界」を仲間と立ち上げ、深夜の街頭清掃活動をおこなう一方、NPO法人グリーンバードでも理事を務める。2017年には歌舞伎町初の書店「歌舞伎町ブックセンター」をオープンし、話題に。2018年12月には接客業で培った“おもてなし”精神を軸に介護事業もスタート。近著に、『新宿 歌舞伎町 人はなぜ〈夜の街〉を求めるのか 』(幻冬舎新書)がある。
柳葉あきら(やなぎは・あきら)
出版社勤務などを経て1998年『upsetぼ~いず』(毎日コミュニケーションズ〈現・マイナビ〉)でデビュー。おもな作品は「銀の鼓動」(講談社)、「外道棋記」(原作・団鬼六 集英社)、「骨董屋とうへんボク」(原作・赤石勝市 集出版)「笑え、ゼッフィーロ」(マイナビ)、「アップセットボーイズ」(筑摩書房)、 「Don‘t Cry,Zeffiro」『(ねこまど舎 英語版)、「Découvrir Tokyo en manga」(Petit à Petit フランス)など。近年は漫画教育にも打ち込み、日本、フランスの漫画専門学校、大学などで教鞭を執っている。
原作紹介
『新宿・歌舞伎町』(手塚マキ著/幻冬舎新書)
2020年11月発売。コロナ禍では感染の震源地として攻撃の対象となった夜の街〈新宿・歌舞伎町〉の倫理と醍醐味をカリスマホスト、経営者として歌舞伎町で生きてきた手塚氏が明かす。