2020年9月5日 更新
【鬼切丸】1990年代の鬼アニメが放つ魅力とは?『鬼滅の刃』との比較検証も!
1994年に発売されたOVA作品『鬼切丸』にスポットを当て、全4話のエピソードを紹介していきたいと思います。鬼を題材に扱ったアニメといえば、現在の人気『鬼滅の刃』を頭に思い浮かべるユーザーも多いでしょう。それぞれ比較検証もしてみましたので、ぜひ記事をご覧になってください。
『鬼切丸』とは?
『鬼切丸』(オニキリマル)は、楠桂による日本の漫画。1992年から2001年まで『少年サンデー超増刊号』(小学館)で連載された。単行本は少年サンデーコミックス(小学館)より全20巻が刊行され、2006年11月より文庫版が出版されている。
上記のマンガ作品を原作とし、1994年にVHSにてオリジナルアニメが制作・発売されました。
その5年後となる1999年にはDVD化も果たしています。全4話で構成されており、アニメ独自のオリジナル要素はなく、原作エピソードの序盤をそのまま忠実に映像化したといった印象です。
『鬼切丸』のあらすじ
鬼の屍から産まれた名前を持たない鬼の少年は、鬼切丸と呼ばれる日本刀を携えて鬼を斬り続ける。
Wikipediaではこのように紹介されていますが、ボリューム的にも、内容的にも、これでは物足りないと思われますので、もう少し付け加えさせていただきます。
主人公の青年には名前がなく、日本刀を携える謎に包まれた存在。その正体は角を持たない鬼だといい、その代わりに、鬼の肉を両断できる刀『鬼切丸』を持ち、同族であるはずの鬼の退治を天分としています。
本編では主人公に名前がないこともあって、便宜的に、刀の名前である『鬼切丸』を青年の呼称として用いられる場面があります。しかし、正確には”鬼切丸の少年”と呼ぶべきだと、原作コミックを出版している小学館から正式に公表されています。
主人公・鬼切丸の少年は、世の中に存在する全ての鬼を斬り殺せば人間になれると信じており、同族殺しと呼ばれ、忌み嫌われながらも、平安の世からひたすら鬼退治を続けているようです。
人間たちに寄り添いながら、現代の世にはびこる鬼たちを斬るため、鬼切丸の少年が暗躍する姿を描いたヒューマンドラマとなります。
『鬼切丸』OVA全4話のエピソード
第一章 小角の章
女子高生・萌子は驚くべき強運の持ち主で、これまで自身に降りかかる数々の事故を回避してきました。しかし、その強運の理由は、萌子自身に宿っていた鬼によってもたらされたものだったのです。とうとう臨月を迎えた鬼は、母体である萌子から生まれて具現化してしまいます…
第二章 大嶽丸の章
古の世に封印されたはずの悪鬼・大嶽丸。しかし、その効果も薄れ、浮遊する大嶽丸の魂は具現化して、人間たちを襲うようになっていました。鬼切丸の少年は、四つの寺院仏閣に分割されていた封印を解き、本体を復活させて退治しようと奔走します…
第三章 般若の章
なかなか子宝に恵まれず、悩んでいた節子。とうとう地元で鬼が祀られていることで知られている寺院にお参りしてしまいます。その寺院は、子供を授かれる代わりに、生まれた子供は5歳までに神隠しに合うことでも有名でした。
そして、時は流れ、節子の娘・朱根は5歳の誕生日を迎えようとしていました…
第四章 怨鬼哀歌の章
幼いころに両親に売られ、名家の家政婦としてお世話になっていた良子。その扱いは奴隷のようで、虐待を受ける日々を過ごしていました。名家で行なわれた舞踏会に鬼が現れたことで、良子は鬼切丸の少年と出会い、どこか似た雰囲気を感じた両者はお互い心を通わせるようになっていくのですが…
『鬼滅の刃』との比較検証
鬼退治のアニメといえば、現在、大人気のコンテンツ『鬼滅の刃』を思い浮かべますよね。こちらでは『鬼切丸』と『鬼滅の刃』の相違点・類似点を抽出して、それぞれを検証していきたいと思います。
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出版社 :小学館
掲載誌 :少年サンデー超増刊号
掲載期間:1992~2001年
巻数 :全20巻