アリー・シーディとは
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アリー・シーディ(Ally Sheedy)は、1962年6月13日生まれニューヨーク州出身の女優です。父親はアイルランド系、母親はユダヤ系。6歳から14歳まで世界最高峰のバレエ団の一つ「アメリカン・バレエ・シアター」でバレエを踊り、わずか12歳で童話『She Was Nice to Mice』を出版した異色の経歴の持ち主。それが縁で雑誌や新聞に寄稿したこともあるという。その後、演技の道を志しテレビ番組『Mike Douglas Show』で女優デビューを果たしました。
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スクリーンデビューはショーン・ペン主演の少年院を舞台にしたちょっとハードな青春映画『バッド・ボーイズ』(1983年)。シーディはこの作品でペン演じる非行少年のミックを愛する同級生の恋人JC役を演じました。若い頃からお芝居が上手なペンと、初々しいシーディにも注目したい1本です。
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同年、マシュー・ブロデリック主演のSFサスペンス『ウォー・ゲーム』にも出演し着実にキャリアを重ねていくアリー・シーディ。ブロデリック演じる天才パソコン少年デビッド・ライトマンは、教師用コンピュータに侵入し、自分の成績を書き換えたり、電話のタダ掛けテクニックを使用しイタズラ半分に遊んでいると、ひょんなことから軍事コンピュータにアクセスしてしまい、本人も気づかぬまま、あわや第三次世界大戦の危機を引き起こす事件へと発展していくのです。子供の悪ふざけのつもりが事件最大のキッカケを作ってしまい……シーディは本作でデビッドのクラスメイト、ジェニファー・マックを演じました。
マイクロコンピュータの本格的な普及が始まり、同時に従来からあった電話のタダがけ(en:Phreaking)などを駆使したハッキング行為が一般に注目されるようになった時代を背景に制作されている。
青春アイドル「ブラット・パック」の一員として
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そんなアリー・シーディの存在を一躍有名にしたのがヒットメーカー、ジョン・ヒューズ監督が1985年に発表した青春映画の名作『ブレックファスト・クラブ』です。エミリオ・エステベス、モリー・リングウォルド、アンソニー・マイケル・ホール、ジャド・ネルソンら同世代の若手俳優が一堂に会したこの作品は、世界中で大ヒットを記録し、青春映画の代名詞として今もなお多くの人々の心を惹きつけてやみません。
接点のない異なるタイプの高校生5人が懲罰登校を命じられ、休日に図書室で「自分とは何か」を見つめ直し、作文にすることを課せられます。それまで付き合いのなかった彼らはお互いへの不快感をぶつけ合い喧嘩になりますが、次第に家族や学校に対する悩みや疑問を吐露するように……こうして自分たちの心をさらけ出した彼らはいつしか強い絆で結ばれていくのです。シーディは同作で不思議ちゃん的なキャラクターのアリソン・レイノルズを好演しました。
接点のない異なるタイプの高校生5人が懲罰登校を命じられ、休日に図書室で「自分とは何か」を見つめ直し、作文にすることを課せられます。それまで付き合いのなかった彼らはお互いへの不快感をぶつけ合い喧嘩になりますが、次第に家族や学校に対する悩みや疑問を吐露するように……こうして自分たちの心をさらけ出した彼らはいつしか強い絆で結ばれていくのです。シーディは同作で不思議ちゃん的なキャラクターのアリソン・レイノルズを好演しました。
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『ブレックファスト・クラブ』で一気に人気女優の仲間入りを果たしたアリー・シーディ。ティーンエージャーのアイドルとなった彼女は、80年代当時ハリウッドの青春映画に出演していた若手スターを総称した「ブラット・パック」の一員として大活躍し、『ブレックファスト・クラブ』とともにブラット・パックの代表作として知られる『セント・エルモス・ファイアー』ではエミリオ・エステベス、ジャド・ネルソンと再共演したほか、ロブ・ロウ、アンドリュー・マッカーシー、デミ・ムーア、メア・ウィニンガムらと共に、大学を卒業したばかりの若者たちの姿をリアルに描きました。ちなみに前作で高校生を演じたシーディとネルソンですが、この作品では同棲中のカップルを演じています。
下降するキャリア
しかしブラット・パックの一員としてティーンのアイドルだったアリー・シーディの人気にも次第に陰りが見え始め、キャリアは下降の一途を辿りました。そして彼女の人気が低迷した原因の一つに当時交際していたリッチー・サンボラから強要される形で始めたドラッグ問題があり、その後中毒になってしまったことなどが挙げられています。
演技派女優への道・・・
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アイドルとしては下降したシーディですが、90年代に入ると活動の場をテレビや舞台に移し、主演したミュージカル『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』では性転換した歌手という難しい役どころに挑戦!見事仕事の幅を広げることに成功し、ここから演技派女優としての道を歩み始めます。1998年にはインディペンデント・スピリット賞を受賞した映画『ハイ・アート』で、かつて名声を博した写真家ルーシー役を好演し、新境地を開きました。
アリー・シーディはいま何してる?
そんなアリー・シーディはいまも変わらずテレビを拠点に活動しています。しかし映画界にも少しずつ顔を出しており、近年ではドキュメンタリー映画『デブラ・ウィンガーを探して』や『13歳のハゲ男』『クリステン・スチュワート ロストガール』などに出演。また『ブレックファスト・クラブ』で一緒だったアンソニー・マイケル・ホールとは、彼が主演を務めた人気ドラマ『デッド・ゾーン』にゲスト出演した際に再会し、ファンを喜ばせました。