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鮮やかな舞台の裏には当時の黒い影があり、映画では当時の様子がよく描かれていました。
映画解説
本作は2つのストーリーが同時に進行している。1つは白人ミュージシャンの話。もう1つは黒人ダンサーの話。この2つはコットンクラブを中心に供えた裏と表の物語であると言えるだろう。
表となるのはグレゴリー・ハインズが演じる黒人ダンサーのサンドマンの話。彼はコットンクラブのオーデションを受け合格する。コットンクラブは彼にとっての最高のひのき舞台。だが、本を正せば極端な話、黒人が輝ける表舞台はコットンクラブでしかないという事でもある。表舞台に姿を現し、開かれたかに思えたサンドマンの人生は、開かれたからこそ人種差別の厳しい現実に翻弄される事となる。
裏となるのはリチャード・ギアが演じる白人ミュージシャンのディキシーの話。彼はギャングに気に入られたが為に、暗黒街へと引きずり込まれてしまう。彼は、元々は有能なミュージシャン。言ってみればサンドマンと同じ世界の人間である。しかし、一旦引きずり込まれてしまっては、抜け出そうにも抜け出せないのが常である。
古のギャングの世界を描き、2つのストーリーが混在する点は、本作と同じくフランシス・フォード・コッポラとマリオ・プーゾのコンビで製作されたゴッドファーザーと共通している。だが、似て異なるのが本作であり、それこそが価値である。
映画の名作を作ってきたフランシス・フォード・コッポラだからこそ、厳しい評価が・・・。
「ゴッドファーザー」のフランシス・コッポラの作品とは思えないほど、「ゴッドファーザー」の重厚な演出とはかけ離れた感じ。
「地獄の黙示録」を作ったコッポラ監督としては、単なるノスタルジック映画ではなく人種差別など社会的なテーマをもりこもうとしたのかもしれないが、かえって作品の焦点がぼやけてしまった感じ。
巨匠フランシス・フォード・コッポラが描いた駄作ともいわれ、興行成績はふるいませんでしたが、それは、作品的な価値として「ゴッドファーザー」と比較されてしまうから
映画の舞台コットンクラブ
映画では、当時のコットンクラブを見事再現していました。下記が実際にあったコットンクラブの様子です。
ご覧の通り、人気で車が沢山止まっていました。
しかし、1935年のハーレム人種暴動のあと1936年にしばらく営業を中断したが、年内にブロードウェイの48番街で営業を再開。そして1940年にとうとう閉鎖しました。
経営者は、映画にも登場するオウニー・マドゥン。
アイルランド系のギャングスターとして名が知れています。
1920年、ヘビー級チャンピオンのジャック・ジョンソンが「クラブ・デラックス」を142番街レノックスアベニューに開き、オウニー・マドゥンがシンシン刑務所入所中の1923年に経営権を握り、店の名を「コットン・クラブ」に改名しました。
1920年、ヘビー級チャンピオンのジャック・ジョンソンが「クラブ・デラックス」を142番街レノックスアベニューに開き、オウニー・マドゥンがシンシン刑務所入所中の1923年に経営権を握り、店の名を「コットン・クラブ」に改名しました。
コットンクラブでは、アフリカ系アメリカ人のジャズ・シンガー、バンドリーダーのキャブ・キャロウェイが出演していました。
エネルギッシュなスキャット唱法の歌手として知られ、彼のビッグバンドは1930年代初頭から1940年代後半にかけて、アフリカ系アメリカ人のバンドとしてはアメリカ最大級の人気を博した。