『税務調査官・窓際太郎の事件簿』に出演するまで
麻生祐未は、1983年、少年隊主演の映画『あいつとララバイ』に "樹由美子" という芸名で出演し、女優デビュー。その後、"麻生祐未" に改名し、1985年には「カネボウ水着キャンペーンガール」に選出されます。女優としては、1986年にNHK時代劇『武蔵坊弁慶』、1987年にTBSの人気ドラマ『男女7人秋物語』、1988年にNHK大河ドラマ『武田信玄』、フジテレビの月9ドラマ『君が嘘をついた』、1989年に『教師びんびん物語II』に出演し、人気を確立。その一方で、『オールナイトフジ』や『ドリフ大爆笑』などのバラエティ番組にも出演し、幅広い活躍を見せます。
そして、本作と出会うのが1998年のことです。
そして、本作と出会うのが1998年のことです。
カネボウ「サンセラミィ」CM
カネボウ サンセラミィCM
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『税務調査官・窓際太郎の事件簿』とは
『税務調査官・窓際太郎の事件簿』は、TBSの月曜日21時の2時間枠(名称は「月曜ミステリー劇場」、「月曜ゴールデン」など)で主に放送された、2時間ドラマの人気シリーズです。1998年6月から2020年12月までの22年半、35作に渡って放送されました。主人公の "影の調査官・窓辺太郎"(あだ名が「マドギワ」)を演じたのが小林稔侍、東京国税局査察部に所属し、窓辺のサポートをする "椿薫" を演じたのが麻生祐未です。
窓辺は、表の顔こそ世田谷南税務署の "平" 署員ですが、裏の顔は東京国税局の "影の調査官" で、極秘案件の調査の際、東京国税局から駆り出されます。地方税務署への研修という表向きで各地に派遣されますが、極秘任務のことは、世田谷南税務署も、研修先の地方税務署も知りません。そして、その調査のサポートをするのが、東京国税局査察部の椿薫です。
窓辺と薫は、最初は電話で連絡を取りながら調査を進めますが、しばらくすると、薫が東京から窓辺のところに押しかけてきます。すると、現地で協力していた税務署員等に正体がバレてしまい、結局、窓辺、薫、地方の税務署員等が協力して調査を行うことになるのがいつものパターンです。調査の結果、黒幕が判明した暁には、窓辺自らが部下を連れて黒幕の元に査察に向かいます。その際、国会議事堂の見える大通りで、査察部長から預かった令状を、薫から窓辺へ手渡すのがお決まりのシーンです。
窓辺は、表の顔こそ世田谷南税務署の "平" 署員ですが、裏の顔は東京国税局の "影の調査官" で、極秘案件の調査の際、東京国税局から駆り出されます。地方税務署への研修という表向きで各地に派遣されますが、極秘任務のことは、世田谷南税務署も、研修先の地方税務署も知りません。そして、その調査のサポートをするのが、東京国税局査察部の椿薫です。
窓辺と薫は、最初は電話で連絡を取りながら調査を進めますが、しばらくすると、薫が東京から窓辺のところに押しかけてきます。すると、現地で協力していた税務署員等に正体がバレてしまい、結局、窓辺、薫、地方の税務署員等が協力して調査を行うことになるのがいつものパターンです。調査の結果、黒幕が判明した暁には、窓辺自らが部下を連れて黒幕の元に査察に向かいます。その際、国会議事堂の見える大通りで、査察部長から預かった令状を、薫から窓辺へ手渡すのがお決まりのシーンです。
12/6(日)よる6時「税務調査官・窓際太郎の事件簿スペシャル」小林稔侍さんコメント込み動画【BS-TBS開局20周年記念ドラマ】
12/6(日)よる6時「税務調査官・窓際太郎の事件簿スペシャル」小林稔侍さんコメント込み動画【BS-TBS開局20周年記念ドラマ】
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椿薫のキャラクター
麻生祐未は、シリーズが放送された22年半に渡って、椿薫を演じ続けました。正確には、出産の時期と重なる第12作のみ「海外研修」という名目で出演していませんが、それ以外はすべて出演しています。
因みに、彼女以外で全作に出演したのは、窓辺の世田谷南税務署の上司を演じた渡辺いっけい、窓辺の真の上司・東京国税局査察部長を演じた北村総一朗のみです。
では、椿薫のキャラクターを見てみましょう。
因みに、彼女以外で全作に出演したのは、窓辺の世田谷南税務署の上司を演じた渡辺いっけい、窓辺の真の上司・東京国税局査察部長を演じた北村総一朗のみです。
では、椿薫のキャラクターを見てみましょう。
ずっと変わらない外見
薫の外見・ファッションは、毎回ほぼ同じです。特に、髪型とメガネが印象的で、髪型は真ん中分けの三つ編みおさげ、メガネは度の入った鼈甲ぶち。衣装は、黒やグレーの地味なスーツに白のブラウスを合わせ、足元は黒のハイソックスというのが定番です。22年半もの間、同じコーディネートで同じ役柄を演じていますが、あまり年齢を感じさせないのが麻生祐未の魅力かもしれません。他には、ショルダーバッグをたすき掛けにしたり、現地に向かう際に資料の入ったバッグや紙袋を持参するところも薫らしい出で立ちです。
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窓辺のことが好き
自ら告白したことはありませんが、薫の言動や振る舞いを見れば、窓辺に好意を寄せているのは一目瞭然です。査察官として尊敬しているのはもちろんのこと、強く優しい人間性にも惹かれ、窓辺のことが好きになったようです。第23作では、菊川怜演じる元村早苗の前で、自分の気持ちを以下のように語ったことがあります。
あのー、窓辺さんのこと好きですか?
わたしはー、わたしはー、大好きです!!!
強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない、と
窓辺さんは、そういう人なんです
ずっとそばにいたいし、そばにいられるだけでいいと、思うんです
あのー、窓辺さんのこと好きですか?
わたしはー、わたしはー、大好きです!!!
強くなければ生きていけない、優しくなければ生きていく資格がない、と
窓辺さんは、そういう人なんです
ずっとそばにいたいし、そばにいられるだけでいいと、思うんです
いつもオドオド
緊張しやすい性格のため、いつも白いハンカチを握りしめています。普段は低いテンションで普通にしゃべるのですが、好意を寄せる窓辺を前にすると緊張してしまいます。すぐに高いテンションになり、「ままま窓辺さん!」とうまく言葉が発せなかったり、「あーーー!」と奇声をあげたり。特に、地方で任務に当たる窓辺を追いかけてきた際、窓辺が若い女性と親密に話をしていると、すぐに誤解してしまい、声を上げてしまいます。しかし、不器用ながら真面目でひたむきで純粋な一面が現れており、視聴者を和ませてくれる存在です。
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査察部長の姪
薫は、北村総一朗が演じる、東京国税局・森村真一郎査察部長の姪でもあります。薫は森村のことを「おじさま」、森村は薫のことを「かおる」と呼んでいます。査察部長を辞職するまでは、窓辺と薫への指示は森村が出していました。
第28作では、森村が辞職に追い込まれる際、薫が窓辺に「おじさまをやめさせないでくださいー」と号泣しながら懇願するシーンがあります。いつも視聴者を笑顔にしてくれる薫とは対照的で、胸がいっぱいになるシーンです。
第28作では、森村が辞職に追い込まれる際、薫が窓辺に「おじさまをやめさせないでくださいー」と号泣しながら懇願するシーンがあります。いつも視聴者を笑顔にしてくれる薫とは対照的で、胸がいっぱいになるシーンです。
好奇心旺盛で多趣味
薫は好奇心旺盛で、放送回ごとに違うものに没頭する様子が見られます。洋菓子コンクール、プロゴルファー資格、ご当地検定試験(明石タコ検定など)、テディベア、K-POP、りんごの皮むきなどなど。ドラマの最初の方で、窓辺と電話で話す際に、趣味に没頭する様子が見られます。