君は観たか?!聴いたか?!歌って踊った女子プロレスのアイドルたち
2020年11月28日 更新

君は観たか?!聴いたか?!歌って踊った女子プロレスのアイドルたち

70年代後半から80年代、女子プロレスのアイドルたちは歌ってました。踊ってました。リング上とは正反対に力の抜けるような歌唱力のレスラーからプロ顔負けのレスラーまで、レスリングだけでなく歌も歌った女子プロレスラーの振り返りです。

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女子プロレスのアイドル

70年代後半から80年代、女子プロレスの人気は凄まじかった!日本が世界に誇る、そして世界でも類を見ない文化といえる女子プロレス。最初に大人気となったのはジャッキー佐藤とマキ上田からなる「ビューティ・ペア」でした。

ビューティペア(マキ上田,ジャッキー佐藤)

ビューティペア以降も続々と魅力あふれる女子プロレスラーが登場し、アイドル的な人気を集めました。
人気の秘密は、当時はちょっと考えられなかったのですが、彼女たちはリング上でマイクを握り、歌謡ショーを行っていたんですよ。歌ってました。踊ってました。黄色い声が飛び交いました。そう、紛れもなく彼女たちはアイドルだったのです。

70年代後半から80年代に花咲いた女子プロレスの女神たちの、忘れ去られた最強のアイドル歌謡を特集します。

マッハ文朱

女子プロレスラーとして最初にレコードを出したのはマッハ文朱です。女子プロ界最初のアイドルレスラーといってもいいでしょう。何と言っても、長身、ルックスの良さ、もって生まれたスター性と三拍子そろってましたからね。試合後にリングで歌を披露するなど、マッハ文朱の登場は従来の女子プロレスのイメージを変えました。
リングデビューは1973年。歌手としてのデビューは1975年3月のシングル「花を咲かそう」です。
花を咲かそう

花を咲かそう

リングネーム:マッハ文朱
本名:渡辺文枝
身長:174 cm
誕生日:1959年3月3日
出身地:熊本県
デビュー:1973年
引退:1976年
そもそも歌手志望で、13歳の時に「スター誕生!」に出場し、決戦大会まで進んだという実力の持ち主ですから流石に歌は上手いです。
「花を咲かそう」は、なんとなんと40万枚ものヒットとなりました。

マッハ文朱 - 花を咲かそう - 1975

マッハ文朱を名乗ってからわずか2年8ヵ月、1976年には早々にプロレスラーを引退し芸能活動へと移行しています。短い期間でしたがマッハ文朱が切り開いた女子プロレスラーのスタイルはその後に現れるアイドルレスラーたちの雛形となりました。

ビューティペア

マッハ文朱がリングを去ったその年、1976年の2月24日に結成されたのがビューティ・ペアでした。それまではオジサンばかりだった女子プロの会場に女性ファンが詰めかけるという現象が起こり、ビューティ・ペアは女子プロレスの状況を一変させたのです。

そして1976年11月、デビューシングル「かけめぐる青春」が発売されます。
かけめぐる青春

かけめぐる青春

リングネーム:ジャッキー佐藤
本名:佐藤 尚子
身長:173cm
誕生日:1957年10月30日
死亡日:1999年8月9日(41歳没)
デビュー:1975年4月27日
引退:1988年3月20日

リングネーム:マキ 上田
本名:上田 真基子
身長:168cm
体重 62kg
誕生日:1959年3月8日
出身地:鳥取県鳥取市
デビュー:1975年3月19日
引退:1979年2月27日
「かけめぐる青春」は売上80万枚という大ヒットとなりました。
ビューティペアはマッハ文朱とは逆に試合前のリング上で歌うという斬新なスタイルだったですね。

ビューティ・ペア - かけめぐる青春 (夜のヒットスタジオ) [1976]

コンビ結成から3年後、二人はビューティ・ペアの解散と女子プロレス引退を懸けたタイトルマッチを行ったことはファンならずとも多くの方がご存じですね。
今にして思えば僅か3年ですが、ビューティ・ペアは強烈な印象を残しました。

クィーン・エンジェルス

1978年にルーシー加山とトミー青山で結成されたクイーン・エンジェルス。レコードデビューはビューティペア解散の年の1979年3月。デビュー曲はファンカブルな「ローリング・ラブ」で、ビューティペアをはるかに上回るパフォーマンスを見せてくれました。
ローリング・ラブ

ローリング・ラブ

リングネーム:ルーシー加山
本名:伊村幸恵
誕生日:1960年2月3日
出身地:東京都江東区
デビュー:1977年6月28日
引退:1981年

リングネーム:トミー青山
本名:冨高 千賀子
身長:167cm
体重:58kg
誕生日:1958年10月6日
死亡日:2011年7月19日(52歳没)
デビュー:1977年9月5日
引退:1980年8月
ジャケットの左がルーシー加山で、右がトミー青山です。それにしても難しい曲だと思いますが、二人とも歌が上手い!よく歌いこなしてるなと感心します。

歌詞は旅行中に男に騙され観光地近くに捨てられるという女の情歌です。な、な、なんでこんな歌を!と思わず後ずさりしてしまいそうな内容ですね。相手はレスラーやぞ、ただではすまんぞ。この男、分かっとんのか?!と思わず関西弁で心配してしまいます。
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