寿司屋を継ぐ日にポプコンでグランプリを獲得【CHAGE本人が語った半生】大学では教科書代を払わず留年・・・
2018年5月10日 更新

寿司屋を継ぐ日にポプコンでグランプリを獲得【CHAGE本人が語った半生】大学では教科書代を払わず留年・・・

CHAGE&ASKAのお二人が、「SAY YES」で大ブレイクした時期のインタビュー記事が、「月刊カドカワ1992年6月号」に掲載されていました。ビートルズで育ったCHAGEさんですが、実は意外な職業になる予定が、歌手になったというエピソードを話してくれています。

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「第一」つながりで・・・。

CHAGEさんは別に新聞を作りたかったわけでは全然なくて、学園祭でバンドをやりたい、しかし「部活」でないと学校からお金が出ない。そこで廃部同然だった新聞部を乗っ取り、新聞は適当に作りながら、バンドを教室でバンバンやっていたそうです。
新聞部で好き勝手やっていたCHAGEさんは、福岡第一高校という高校に進学していました。
そこで、全国の「第一」とつく高校の新聞部に、「お前の高校の新聞を送れ」という手紙を出したそうです。
その中に、ASKAさんのいた「札幌第一」高校があったという、すごい偶然性が起こります。
しかも、その後、父親の北海道の転勤から故郷の福岡に転勤で戻った時に、ASKAさんも福岡第一高校に転校してきます。
CHAGEさんが教室でバンバン練習している隣の教室で、やたらどでかい声を出す人がいて、CHAGEさんは「誰なんだろう」と思ったのが、後のASKAさんでした。
こうして、ASKAさんとの接点ができたんですね。

CHAGE&ASKAの礎を作った福岡第一高校。

CHAGE&ASKAの礎を作った福岡第一高校。

大学へ進学。

2人はエスカレーター式に第一経済大学に進学。
そこでまた偶然の事件が起こります。
2人はともに音楽部に入部しますが、入部してすぐはASKAさんとの接点はありませんでした。
ASKAさんは一人で他の大学に行くなどして単独活動が多かったのですが、音楽部の先輩が部費を使い込み、他の先輩は責任を取って退部し、CHAGEさんとASKAさんの世代が資金面も含め、一から立て直すことになります。
そこでASKAさんとの強い接点が出来上がります。

教科書代を払わなかったことで留年に。

しかし、CHAGEさんの「いい加減」な性格は残っていて、体育理論の教科書代としてのお金を使ってしまい、払わなかったそうです。
それを教授が激怒して、いくら懇願しても単位をくれず、ここまで自由奔放な行動を許してきたCHAGEさんのお父さんの堪忍袋の緒が切れました。
体育理論の教科書(イメージ)

体育理論の教科書(イメージ)

大学なんて辞めて、寿司屋を継げ!!。

CHAGEさんは寿司屋になる運命だった。

CHAGEさんは寿司屋になる運命だった。

お父さんが激怒して、「ここまでいい加減なヤツだとは思わなかった。もう十分遊んだんだから、大学なんか辞めて、寿司屋を継げ!丁稚奉公から始めろ!」と、引導を渡されます。

ちょうどその時・・・。

ちょうどその時、ASKAさんがCHAGEさんに無断で、勝手に「面白い奴がいるから」と、ポプコンに応募してしまいます。
CHAGEさんはお父さんに、「1週間待ってくれ。1週間後にコンテストに出るから、それで落ちたら寿司屋をやる。」と懇願します。
しかし1週間ではさすがに何もできません。CHAGEさんも受かるなどとは思っていなく、俺の人生は寿司屋になるんだと、心を決めました。

「悪い!グランプリ取った!諦めてくれ!」。

この第15回ポプコンの福岡地区大会で、友達の彼女が選んだ、「夏は過ぎて」で、戦いに挑みます。しかし、終わって各賞の発表の時でも、CHAGEさんは賞をもらえるとは思っていないので、「はいはい、明日から寿司屋やります。」という心境だったとのことです。
そしてASKAさんが「最優秀歌唱賞」を獲得する快挙を見届けた後、「さあ、飲みに行くか」と帰り支度を始めた時、なんとCHAGEさんがグランプリを獲得します。
これで寿司屋の道が消えました。すぐにロビーでお父さんに電話し、「悪い!グランプリ取った。諦めてくれ!」と。

その後のCHAGEさんの活躍は、皆さんご存知の通りです。
このアルバムの7曲目に「夏は過ぎて」が収録されています。

博多は日本のリバプールか。

CHAGEさんのインタビューから引用させていただきます。
合わないと思ったんですよ。あいつ、歌い込みますからね。僕はどっちかというと細いし。それがねぇ、混ざるんですよ。変な具合に聞こえるのが面白かったんですね。考えてみたら、お互いのリーダーがバンドを解散して一匹狼になってくっついたんですから、強いですよね。ビートルズだってリバプールの片田舎にジョンとポールがいたっていうのもすごいでしょう。その時に、僕は重ねましたね。大宰府の下の、(中略)あの大学に飛鳥と俺がいたというのを(笑)。
via 月刊カドカワ 1992年6月号 39ページより引用。
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