伝説の出版社!民明書房
とにかく嘘ばっか書いてあることで有名な本作ですが、民明書房という架空の本屋があります。まぁ完全嘘本屋です。
明治37年(1904年)。書籍の聖地として知られる神田(千代田区)の製本業者の子として生を享けた民明丸が、自著を世に知らしめるべく大正15年(1926年)に設立したのが民明書房のはじまりである。当時は明治後期~昭和初期にかけて有名出版社が次々と設立された最中であり、奇しくもその年は名作『魁!!男塾』を輩出した集英社が設立された年でもあった。
だが「小学生の作文以下」と称された民明丸の文才が世に認められる筈もなく、翌27年には早くも倒産の危機に追い込まれる。しかし世を儚み、首を括る縄を片手に辿り着いた森にて、民明丸はひとりの中国人拳法家との運命の邂逅を果たす。奇妙な技を使い宙を舞うその老人の姿を目の当たりにした民明丸は出版人として開眼、その場で中国へと渡る事を決意。老人もそれを受け入れ、民明丸は中国全土やその隣国等の拳法や格闘技を精力的に取材し、一冊の書物を著した。これが民明書房を代表する奇書のひとつ『世界の怪拳・奇拳』である。同書は発売と同時に話題を集め、民明書房倒産の危機を救い、そして現在へと続く礎の一冊となったのだ。
武術書、自然科学、歴史、スポーツ等の幅広い専門書籍を出版し、その殆どが一般的に知られていないマニアックな事柄について記述されている事が多く、特に古代中国武術を解説する際に引き合いに出される。また、漫画家の宮下あきらは同社書籍の熱烈な読者であり、彼の手掛けた漫画『魁!!男塾』でその記述が多く引用された事が民明書房の名をより広く世に知らしめるきっかけとなった。
長々とありますが、全部嘘です。
こんな嘘をつくために写植屋を非常に苦労させたという逸話まで持っています。
男塾よ永遠なれ!
実は男塾は人知れずこっそり実写映画化されていたり、人気はなぜか高いみたいです。涙が止まらなかった、何て声もありますからむちゃくちゃな作品でもファンは多いようです。現代ではこんなむちゃくちゃな漫画はありませんから、それがファンを惹きつける魅力になっているんでしょう。
男塾の前に男塾なし、男塾の後に男塾なし。とは言ったものですが、やはり最後はこの方に締めていただきましょう。世界のEDAJIMA。