そんな不遇にまみれたライフだが1997年ごろから見直され、ついに再販されることとなる。
残念なことにフェンダーミラーは変わり、普通のドアミラーになってしまっている。さらに1年半の生産で打ち切り。
開発コンセプトは「ハートフルテクノロジー」。主に女性をターゲットに開発され、広告展開された。「Hondaメイドのおいしいデザイン」をテーマとする丸みを帯びたワンモーションフォルムとなり、ボクシーな先代、先々代とは印象の異なるスタイルになった。全高は軽トールワゴンとしては低い1,575㎜(4WD車は1,595㎜)に抑えられ、先代の途中からオプション設定となっていたルーフレールや手回しのウィンドウ、手動ドアロック、アクセサリーソケットレスといった極端な営業車系のグレードは完全に廃止された。またFF軽では標準装備とはいかないEBD付ABSも当初は標準装備であるなど安全面も配慮された。
エンジンも新開発のP07A型が搭載され、先代と同じくNAとターボの2種類が設定された。トランスミッションはMTが廃止されATのみとなり、変速数は3速から4速となった。
多機能表示ディスプレイがスピードメーターの横に設置し、価格面よりも走りやインテリアなどの質感が重視された。どの方向からでも握りやすく、アイスクリームのスプーン等をイメージしたと言われる丸型のドアハンドルを装備した。全グレードに当時の軽自動車ではまだ珍しかったインパネシフトが採用された。
主に若い女性層をターゲットに想定していたが、走行性などにおいては重厚感を打ち出しており、現在でも評価が高い。オートカー・ジャパンの軽自動車対決テストでは2位となった。
発表時のグレード体系は「C」・「F」・「D」及び各グレードのターボ仕様(「Cターボ」・「Fターボ」・「Dターボ」)の6グレードで、先代で設定されていたターボエンジン搭載の派生モデル「ダンク」は「ライフ」のターボ仕様に吸収される形で廃止となった。2004年12月発売のスポーティ版特別仕様車「ディーバ」が人気を博し、翌年カタロググレードに昇格、専用デザインのバンパーが与えられた。「ディーバ」はその後のライフのスポーティグレードの名称となった。
上記の画像は4代目。
そんな現在のライフではあるが、現代にのまれながらも形を変え中身を変え生き残ろうとしているあたりはまさにライフの名に恥じない「生活」という意味をまさに表した本田の代表作である。
そんな現在のライフではあるが、現代にのまれながらも形を変え中身を変え生き残ろうとしているあたりはまさにライフの名に恥じない「生活」という意味をまさに表した本田の代表作である。