【積木くずし】爆発的な反響を呼んだ実話と、著者・穂積隆信の更に悲劇的なその後。
2020年2月3日 更新

【積木くずし】爆発的な反響を呼んだ実話と、著者・穂積隆信の更に悲劇的なその後。

「積木くずし」子どものころにテレビで見ましたね。あまりにも壮絶で、見ていて怖かった記憶しかありませんが。その積木くずし、描かれた実話も壮絶でしたが、ご本人たちのその後はあまりに悲劇的です。

339,078 view
【2018年10月20日追記】
2018年10月19日未明、「積木くずし」著者の穂積隆信さんが、胆のうがんのため神奈川県内の病院でお亡くなりになりました。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

積木くずし

積木くずし

積木くずし

「積木くずし」は1982年に桐原書店から出版された、実話を基にした穂積隆信による体験記。
副題は「親と子の二百日戦争」。映画化、テレビドラマ化されている。
ある日突然不良少女となった実娘・穂積由香里との200日間の葛藤を描いた作品であり、日本国内で300万部を出版。
「積木くずし」出版後、由香里の再度に渡る補導や穂積の妻との離婚、後に大麻所持の容疑で由香里は再逮捕へ。
社会問題となっていた非行を、著名な俳優の家庭環境として描いたことは、反響を呼び、テレビドラマ化もあいまって、穂積自身も「積木くずし」関連の仕事や講演が急増することに。
暗くて重苦しいドラマ「積木くずし」。

幼いころには衝撃しかなかったですが、改めて見ると世相や時代背景を感じざるを得ません。

積木くずし TV版 暴走シーン 5連 ラクカラーチャ la cucaracha - YouTube

著書の出版の1年後の1983年から1984年にかけて、東宝によりテレビドラマ化、映画化、舞台化された。

中でも1983年からTBSで放送された最初のテレビドラマ版である『積木くずし・親と子の200日戦争』は全7回で放送され、高い視聴率を獲得した(作中で穂積に該当する人物を演じた前田吟は、「男はつらいよ」で穂積と実兄弟役で共演)。

横浜銀蝿の音楽が流れる中、わらべの高部知子が主演、高部は第2の大竹しのぶと目される注目株となった。最終回の視聴率は関東地区で45.3%、関西地区で34.6%であった(ビデオリサーチ調べ)。

関東地区の45.3%は、民放で1977年以降に放送された連続ドラマとして、2013年時点で歴代1位の記録である(総合ではNHKで放送された「おしん」が最高、奇しくも当作品と同年放送である)。

83年 渡辺典子 【積木くずし】映画パンフレット - YouTube

同書のモデルとなった穂積由香里

タレント活動も行っていた

タレント活動も行っていた

穂積 由香里(1967年12月16日~2003年8月18日)は俳優・穂積隆信の第一子。
1982年に発刊された「積木くずし」は、持病といじめにより非行に走った由香里本人と両親との葛藤がつづられたとされる、父親による手記。
約300万部売れた本書は後に東宝映画化、民放各社の複数テレビドラマ化もされるが、1983年にはトルエン所持による毒物及び劇物取締法違反で、また覚せい剤取締法違反でも2度逮捕。
1986年に穂積由里の芸名でテレビドラマ「妻たちの課外授業」で女優デビュー。ヌードまで披露した芸能活動は成功せず、アメリカ留学中に知り合った男性と結婚するが、間もなく離婚。
ナイトクラブ「積木の家」を経営するなどしたが、亡くなる前は父とその再婚相手の後妻と同居し、知人のスナックの手伝いをしていた。
20代で腎臓を患って、十数年の闘病生活を送り、2000年には腎不全で入院。その年の秋には実母(2001年死去)からの提供で生体腎移植を受ける。35歳になった2003年8月18日、隆信夫妻と同居する都内マンションの自室で亡くなっているところを発見された。死因は多臓器不全。

著者で穂積由香里の父親である穂積隆信

穂積隆信

穂積隆信

穂積 隆信(1931年7月20日~)は俳優・声優。
1953年に俳優座養成所を卒業、若い頃より脇役を中心に各映画会社の作品に出演する。テレビ全盛期からはドラマにも多数出演した。時代劇や刑事ドラマでは主に悪役として活躍する。声優としてはアニメや映画のテレビ向け吹き替など。

「積木くずし」の反響とその後

実の娘で後にタレントとなった穂積由香里との家庭内での葛藤の記録をまとめたノンフィクション『積木くずし』シリーズ3部作(『積木くずし〜親と子の200日戦争』『続・積木くずし』『積木くずし崩壊 そして…』)の執筆で話題を集め、教育関連の講座・講演に多数出演した。

これらの著書はテレビドラマ化、映画化もされ、そのヒットにより多額の印税を得た。しかし、その反動や悪徳会計士により多額の負債を抱え、最初の妻の美千子はアパートで自殺、由香里も2003年に自宅で亡くなった。

現在は1993年に再婚した妻の玲子と2人暮らしであるが、2010年に彼女は脳梗塞で倒れ、穂積が介護をしている状態である。2012年発行の自著において、いまだに多額の負債を背負っていることを明かしている。

歌手の島倉千代子・女優の佐藤オリエとは長らく家族ぐるみで交流しており、両人は由香里とも接触が多々あった。このため両人は『積木くずし』シリーズにも実名で登場しており、テレビドラマ化に際しては島倉が本人役で出演している。また、穂積自身も2013年に放送された『積木くずし 最終章』に出演した。
「積木くずし」に記された壮絶な親子関係。

「積木くずし」がヒットしても、印税以上の多額の借金を背負い妻が自殺。また積木くずしのモデルとなった実施の由香里も亡くし、再婚した妻も脳梗塞で介護状態。その上いまだ多額の負債を抱えています。

積木くずし―親と子の二百日戦争 | 穂積 隆信 |本 | 通販 | Amazon

417
Amazonで穂積 隆信の積木くずし―親と子の二百日戦争。アマゾンならポイント還元本が多数。穂積 隆信作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また積木くずし―親と子の二百日戦争もアマゾン配送商品なら通常配送無料。
17 件

思い出を語ろう

     
  • 記事コメント
  • Facebookでコメント
  • 2020/3/1 22:45

    最初のドラマ編は全7回で、意外と少ないと思った。主演の高部知子さんは熱演だったが、悪い友人達の罠にはまり嘘の見出しで男友達が売った写真を載せられた。 由香里さんは辛い思いをしているのに、無責任な父親がそれを出版して晒し者にした。その事が益々由香里さんを追い詰めた。この作品は色々な犠牲者を出してしまった。 高部さんの暴露本もゴーストライターが書いた偽物。事務所が高部は悪いイメージでないといけない、異常な考えで作り話を書いた。後に高部さんがインタビューで告白した事。 高部さんも『欽どこ』で仲間外れにされていた。このドラマと掛け持ちで、萩本欽一も高部さんをよそ者扱いしていた。

    警視庁公安部長 2019/2/27 10:34

    昭和58年の作品、是非とも再放送を見たい

    2018/10/21 00:05

    子供の頃に観ていたはずですが、壮絶すぎで観てられなかった記憶しかありません。
    実話が元になっていることは知っていましたが、事実はドラマの上をいく壮絶さだったことに言葉がでません。ご冥福をお祈りします。

    2018/7/22 18:27

    お笑い芸人にしかみえません

    非行という言葉を知った 2017/11/19 18:50

    このドラマで「非行」という言葉を知りました。ヤンキーとかツッパリよりも先に知った言葉ですね。

    すべてのコメントを見る (5)

    コメントを書く
    ※投稿の受け付けから公開までお時間を頂く場合があります。

あなたにおすすめ

関連する記事こんな記事も人気です♪

『積木くずし』も気になるでしょう出演者その後・・・

『積木くずし』も気になるでしょう出演者その後・・・

積木くずし 〜親と子の200日戦争〜1983年2月15日~放送された全7作。なんと最終回には45.3%の視聴率を叩き出した大ヒットドラマ、皆さんも出演者の現在が気になるのではないでしょうか?
ギャング | 116,893 view
茅ヶ崎の不良!ヤンキー伝説『杉本哲太』!!(意外な前科も)

茅ヶ崎の不良!ヤンキー伝説『杉本哲太』!!(意外な前科も)

現在は渋い演技もこなすベテラン俳優の杉本哲太さんですが、デビュー当時はヤンチャで尖っていました。実際、地元茅ヶ崎の族のメンバーで高校もろくに通わず喧嘩に明け暮れていたとか。そんな杉本さんをまとめてみました。
ギャング | 25,621 view
80年代にヤンチャした方必見!映画「ビー・バップ・ハイスクール」全6作品を徹底解剖したムックが好評発売中!!

80年代にヤンチャした方必見!映画「ビー・バップ・ハイスクール」全6作品を徹底解剖したムックが好評発売中!!

辰巳出版より、不良少年青春映画の金字塔「ビー・バップ・ハイスクール」を徹底解剖したムック「映画『ビー・バップ・ハイスクール』血風録 高校与太郎大讃歌」が現在好評発売中です。
隣人速報 | 6,542 view
「今日から俺は!!」がいよいよ10月14日放送開始!!漫画の第1話ってどんなだったっけ?

「今日から俺は!!」がいよいよ10月14日放送開始!!漫画の第1話ってどんなだったっけ?

80年代から90年代にかけてサンデーで連載されていた“伝説のヤンキー漫画”が実写で蘇る!日本テレビ系列にて連続ドラマ「今日から俺は!!」の放送が決定しました。放送開始は10月14日午後10時30分より。
隣人速報 | 7,571 view
国内で最も売れたタレント本「窓ぎわのトットちゃん」をご存知ですか?

国内で最も売れたタレント本「窓ぎわのトットちゃん」をご存知ですか?

黒柳徹子さんが1981年に発表し、現在までに累計800万部以上とも言われる売り上げを記録しており、芸能人はおろか日本人が執筆した中で最も販売された本ともいわれています。発売から40年近く経った現在でも関連本が出たりテレビドラマ化されるなど、日本の文化の一部として深く浸透しているように感じます。今回はそんな作品に関わるものを少し紹介したいと思います。
pepe | 558 view

この記事のキーワード

カテゴリ一覧・年代別に探す

あの頃ナウ あなたの「あの頃」を簡単検索!!「生まれた年」「検索したい年齢」を選択するだけ!
リクエスト