CHARADE - Trailer - HQ - (1963) - YouTube
「シャレード」予告
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ジバンシィが提供したヘップバーンの衣装が話題となった。
『シャレード』(Charade)は、1963年のアメリカ映画。ユニバーサル・ピクチャーズ制作のサスペンス映画である。クレジットに「MISS HEPBURN CLOTHES BY GIVENCHY」とあるように、ジバンシィが提供したヘップバーンの衣装が話題となった。
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パリで一緒に Paris When It Sizzles 1964年
ヘプバーンは1964年の『パリで一緒に』で、『麗しのサブリナ』で共演したウィリアム・ホールデンと、ほぼ10年ぶりにコンビを組んだ。
パリで撮影されたこのスクリューボール・コメディは、「マシュマロみたいに中身のない空想譚 (marshmallow-weight hokum)」とも呼ばれ、「一様に酷評された」。ただし、作品自体に低評価を下した批評家たちも、ヘプバーンの役作りには好意的だった。ヘプバーンが演じたガブリエル・シンプソンは、ホールデンが演じるスランプに陥った脚本家リチャード・ベンソンの手助けをする女性という役割だった。ヘプバーンの演技は「大げさに誇張された馬鹿話のなかで、一服の清涼剤だった」といわれている。
Paris When It Sizzles (1964) Official Trailer #1 - Audrey Hepburn Movie HD - YouTube
「パリで一緒に」予告
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撮影時は、いろいろとグダグダだった・・・
『パリで一緒に』に対する批評家たちからの悪評には、作品そのものだけでなく背景に使用されたセットの出来栄えの悪さも影響していた。さらに、『麗しのサブリナ』の撮影中にヘプバーンと恋愛関係にあったといわれるホールデンが、既に人妻であるヘプバーンを口説こうとしたことや、ホールデンがアルコール使用障害になっていたことなども、撮影現場の雰囲気や状況を悪化させた。主なシーンの撮影を終えて編集前のフィルムを目にしたヘプバーンが、あまりの出来の悪さに撮影カメラマンのクロード・ルノワール (en:Claude Renoir) の解雇を要求するという事態にまで発展した。
『パリで一緒に』あらすじ
著名な脚本家であるリチャード・ベンソンは、プロデューサーのアレギザンダー・マイヤハイムからの依頼を受け、映画『エッフェル塔を盗んだ娘』の脚本に取り組んでいる。とはいえ、決まっているのはタイトルだけで、パリのホテルに滞在しながら遊び呆ける毎日。
締切まであと2日となったある日、若き美人タイピストのガブリエル・シンプソンがホテルの部屋にやってくる。ガブリエルは脚本が1ページもできていないことに驚きあきれるが、彼女の刺激を得ながら、リチャードはようやく脚本の執筆にとりかかる。彼はガブリエルをモデルにして“ギャビー”(ガブリエルの親称)というキャラクターを立ち上げ、自分をモデルにした嘘つきで泥棒の“リック”(リチャードの親称)との、巴里祭を舞台にしたラブ・ストーリーを描き始めるが……。
(出典:Wikipedia)
締切まであと2日となったある日、若き美人タイピストのガブリエル・シンプソンがホテルの部屋にやってくる。ガブリエルは脚本が1ページもできていないことに驚きあきれるが、彼女の刺激を得ながら、リチャードはようやく脚本の執筆にとりかかる。彼はガブリエルをモデルにして“ギャビー”(ガブリエルの親称)というキャラクターを立ち上げ、自分をモデルにした嘘つきで泥棒の“リック”(リチャードの親称)との、巴里祭を舞台にしたラブ・ストーリーを描き始めるが……。
(出典:Wikipedia)
マイ・フェア・レディ My Fair Lady 1964年
イライザ役を持ちかけられたヘプバーンは、自分よりもアンドリュースのほうがイライザに相応しいとしていったん断ったが、最終的にはヘプバーンがイライザ役に決まった。
1964年のミュージカル映画『マイ・フェア・レディ』は、ジーン・リングゴールドが「『風と共に去りぬ』以来、これほど世界を熱狂させた映画はない」と1964年の『サウンドステージ』誌 (en:Soundstage) で絶賛した。しかしながら、ヘプバーンが演じた下町訛りの花売り娘イライザ・ドゥーリトルの配役決定の経緯は大きな論争を巻き起こした。ジョージ・キューカーが監督したこの作品は、同名の舞台ミュージカル『マイ・フェア・レディ』の映画化である。舞台でイライザを演じていたのはジュリー・アンドリュースだったが、アンドリュースには映画出演の話は来なかった。これは製作のジャック・ワーナー (en:Jack Warner) が、ヘプバーンかエリザベス・テイラーをイライザ役に据えたほうが興行的に「儲かる」と考えたためだった。イライザ役を持ちかけられたヘプバーンは、自分よりもアンドリュースのほうがイライザに相応しいとしていったん断ったが、最終的にはヘプバーンがイライザ役に決まった。
My Fair Lady (1964) - YouTube
「マイ・フェア・レディ」予告
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自分の歌が吹き換えられることを知って、ヘプバーンは怒って、家に帰ってしまったが、しっかり反省して、翌日、全員に謝った。
ヘプバーンは以前出演したミュージカル映画『パリの恋人』で歌った経験があり、さらに『マイ・フェア・レディ』出演に備えて長期間の発声練習をこなしていたが、映画の中でヘプバーンが歌う場面はマーニ・ニクソンによって歌が吹き換えられた。ニクソンが吹き替えに使われたのは、劇中のイライザの歌のキーが高く、ヘプバーンの声域である低めのメゾ・ソプラノまでキーを落とすことが困難だったためである。理由はどうであれ、歌を吹き替えることを知らされたヘプバーンは、激怒してその場から立ち去った。しかし翌日になってヘプバーンは戻ってきて、「ひどい態度だった」とその場の全員に謝罪している。
ヘプバーンのイライザ役を巡る騒動は、第37回アカデミー賞授賞式で最高潮に達した。
『マイ・フェア・レディ』はアカデミー賞に12部門でノミネートされ、そのうち8部門を受賞するという高い成績を残したが、ヘプバーンは主演女優賞にノミネートすらされなかった。そしてその年の主演女優賞を獲得したのは舞台版でイライザを演じたジュリー・アンドリュースで、『マイ・フェア・レディ』と同じミュージカル作品『メリー・ポピンズ』での受賞だったのである。マスコミはヘプバーンとアンドリュースが対立していると報道し、煽り立てようとしたが、ヘプバーンもアンドリュースも、両者の間には悪い感情はなく、仲のいい友人であるとこれらの報道を否定した。このような騒動はあったものの、多くの評論家は『マイ・フェア・レディ』でのヘプバーンの演技を「最高」だと賞賛した。ボズリー・クロウザーは『ニューヨークタイムズ』誌で「『マイ・フェア・レディ』で最も素晴らしいことは、オードリー・ヘプバーンを主演にするというジャック・ワーナーの決断が正しかったことを、ヘプバーン自身が最高のかたちで証明して見せたことだ」と評した。舞台版『マイ・フェア・レディ』でイライザの相手役のヒギンズ教授役を演じ、映画版でも引き続きヒギンズ教授役を務めたレックス・ハリスンはヘプバーンのことをお気に入りの一流の女優だと呼び、『サウンドステージ』誌のジーン・リングゴールドも「オードリー・ヘプバーンはすばらしい。彼女こそ現在のイライザだ」「ジュリー・アンドリュースがこの映画に出演しないのであれば、オードリー・ヘプバーン以外の選択肢はありえないという意見に反対するものは誰もいないだろう」とコメントしている。
舞台版のイライザ役であったジュリー・アンドリュース(右)は、同年公開の『メリー・ポピンズ』の主役に抜擢され、アカデミー賞主演女優賞を受賞した。
これには、同情票もあったとされるが、吹き替えではなく本人が歌っていたことにあると言われている。