ワープロ
via pr.fujitsu.com
ワープロが日本で普及した背景
文章を入力し、活字で印字するシステムとして、欧文を用いる地域ではタイプライターが利用されていた。日本語ではアルファベットだけでなく仮名や漢字も使うため、欧文タイプライターのように個別のキーの押下が印字ヘッドの運動に変換される機構では文字数が不足した。
日本語用の和文タイプライターも存在したが、1000以上の文字が並んだ盤面から目的の文字をひとつずつ検索して拾い上げる必要があり一般的ではなかったといえる。
日本では技術的発展と市場への普及時期の関係から、ワープロ専用機の時代を経てパソコンでのワープロソフトの利用へと移行することに。
一方欧米ではアルファベット文字を使用しタイプライターが普及していたためワープロ専用機の必要性が少なく、タイプライターからコンピュータのワープロソフトに短期間で移行したためワープロ専用機は普及しなかった。
日本語用の和文タイプライターも存在したが、1000以上の文字が並んだ盤面から目的の文字をひとつずつ検索して拾い上げる必要があり一般的ではなかったといえる。
日本では技術的発展と市場への普及時期の関係から、ワープロ専用機の時代を経てパソコンでのワープロソフトの利用へと移行することに。
一方欧米ではアルファベット文字を使用しタイプライターが普及していたためワープロ専用機の必要性が少なく、タイプライターからコンピュータのワープロソフトに短期間で移行したためワープロ専用機は普及しなかった。
各国のタイプライターまとめ「和文タイプライター」は絶対使いたくない!今では考えられない機械だ! - Middle Edge(ミドルエッジ)
タイプライターと言えば、欧文用のタイプライターを思い浮かべる人が多いと思いますが、それでは日本語が打てない。ということで【和文タイプライター】がありました。その絶対使いたくない機械を紹介しましょう。
初の日本語ワープロ、東芝 JW-10
1977年にシャープが試作機を開発、5月のビジネスショウに出品した。
1978年、東芝が初の日本語ワープロJW-10を発表。これはワープロ専用機で価格はなんと630万円。
1979年3月、沖電気が OKI WORD EDITOR-200 を発表。キーボード入力を採用して漢字入力は1字ごとに変換する方式だった。
1979年9月、シャープが書院WD-3000を発表。なんとこの時代にタッチペン方式を採用、「キーボードアレルギー」対策だったとのこと。
1978年、東芝が初の日本語ワープロJW-10を発表。これはワープロ専用機で価格はなんと630万円。
1979年3月、沖電気が OKI WORD EDITOR-200 を発表。キーボード入力を採用して漢字入力は1字ごとに変換する方式だった。
1979年9月、シャープが書院WD-3000を発表。なんとこの時代にタッチペン方式を採用、「キーボードアレルギー」対策だったとのこと。
via pds.exblog.jp
電機メーカーが続々と参入
1980年より電機メーカー、事務機メーカーなどが次々と日本語ワープロ市場に参入、大手企業のビジネスユースも進んだ。1980年代後半には持ち運びが可能な大きさまで小型化され、中小企業や個人への導入が始まった。
この頃のワープロは、本体キーボードに一体化されたプリンタと数行程度の液晶表示パネルを備える専用機で文章の作成、校正、編集、印刷などの機能を持つだけだったが、性能が向上するに連れて、液晶表示パネルの表示行数が増加し文書全体のレイアウトを把握しやすくなり、また印字機能の発達により明朝体のみだった印刷フォントもゴシック体や毛筆体など種類が増えていった。
この頃のワープロは、本体キーボードに一体化されたプリンタと数行程度の液晶表示パネルを備える専用機で文章の作成、校正、編集、印刷などの機能を持つだけだったが、性能が向上するに連れて、液晶表示パネルの表示行数が増加し文書全体のレイアウトを把握しやすくなり、また印字機能の発達により明朝体のみだった印刷フォントもゴシック体や毛筆体など種類が増えていった。
via www.sharp.co.jp
一方、パソコンにも漢字ROMが搭載され、BASICでも漢字を使用する事ができる様になり、ソフトウエアをベースとするワープロが登場した。
この後、当時パソコンの代表的なOSだったMS-DOS上でも漢字処理ができる様になり、パソコンの普及とその市場の拡大とともに安価なワープロソフトが誕生することに。
この後、当時パソコンの代表的なOSだったMS-DOS上でも漢字処理ができる様になり、パソコンの普及とその市場の拡大とともに安価なワープロソフトが誕生することに。
CM キヤノン ワープロ トムとジェリー [ Canon / Word processor ] - YouTube
1993年
via www.youtube.com
1999年にはパソコンの売り上げがワープロを上回る
1990年代に入ると画面が白黒からカラー液晶へと進化を見せたが、もっぱらパソコン向けのワープロソフトやプリンターの進化と消費者への浸透が勝り、ワープロ専用機は売れ行きが落ち、1999年にはついにパソコンの売上がワープロ専用機の売上を逆転、2001年までに製造が中止された。
via www.pinpo.jp
ワープロの特徴
今となっては当たり前な機能も、当時は最先端
1980年代、デジタル文房具として急速な普及を見せたワープロ、当時クローズアップされていた主な特徴。
・電源を投入して即文章を書き始めることが可能。
・キーボード入力で高速な文書作成が可能。
・カナ⇒漢字変換機能により辞書が不要に。
・文字、行、段落の挿入、削除、複写、移動が自由自在。
・文章をフロッピーディスクに保存可能。
・複数の活字書体。
・任意の単語を変換辞書に登録可能。
・デフォルトで使用できない文字、記号を外字として登録。
これらのほか、さらに次のような機能をもつ機種もあった。
・はがきの宛名書きなどを住所録を利用して半自動化。
・表を容易に作成でき、その表からグラフを作成することも。
・目次の自動作成、アウトライン編集が可能。
・作成文書のスペルチェック、自動校正が可能。
・電源を投入して即文章を書き始めることが可能。
・キーボード入力で高速な文書作成が可能。
・カナ⇒漢字変換機能により辞書が不要に。
・文字、行、段落の挿入、削除、複写、移動が自由自在。
・文章をフロッピーディスクに保存可能。
・複数の活字書体。
・任意の単語を変換辞書に登録可能。
・デフォルトで使用できない文字、記号を外字として登録。
これらのほか、さらに次のような機能をもつ機種もあった。
・はがきの宛名書きなどを住所録を利用して半自動化。
・表を容易に作成でき、その表からグラフを作成することも。
・目次の自動作成、アウトライン編集が可能。
・作成文書のスペルチェック、自動校正が可能。
富士通
via pr.fujitsu.com
機能をROM化して組み込むワープロ専用機と、パソコン上で動作するワープロソフトに区分された。