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夕士の唯一無二の友人。容姿端麗、頭脳明晰だが、いつか実の父の会社を乗っ取ろうと画策する野心家で、陰では地元の不良達を束ねて着々と準備を進めている。合気道が得意。怒らせてはいけないタイプ。学業だけでなく、父親から酒、女、帝王学などを教え込まれている。夕士の居住環境については熟知しており、長期の休みにはバイクでアパートに高価な食材を伴ってやってくる。アパートに住む子供の幽霊クリにいちばん懐かれている。

久賀秋音（くがあきね）

鷹ノ台の高校に通う女子高生。昼間は高校に通い、夜は人間・妖怪両方を診る「月野木病院」で丁稚奉公として働く、除霊師の卵。夕士が「プチ」の主となったことから、彼の霊力トレーニングを手助けする。かなりの大食い。プロの除霊師になるため四国に修行に行き、その後は月野木病院で介護福祉士として勤務することになる。

るり子

妖怪アパートの賄いで、「手だけ」の幽霊。生前はホステスで「るり子」は当時の源氏名。小料理屋を開くのが夢だったがストーカーに殺され手首だけの幽霊となった。意志疎通は筆談で可能。
彼女が作る料理は絶品で、和洋を問わず、様々な料理を作ることができ、住人たちにも好評である。それぞれ季節の食材を使った料理を提供している。料理をほめられた時両手指をもじもじさせるポーズを取る。

田代貴子（たしろたかこ）

条東商業高校の夕士のクラスメイト。夕士が「姦し娘」と呼ぶ3人組の1人。女子のわりにサバサバしていて付き合いやすい性格。夕士と同じ英会話クラブ所属。千晶の熱烈なファンで、夕士と千晶のことをダーリン、ハニーと命名、学内のイベントで千晶が歌う際にはぬかりなくDVDに収め販売する。
かなりの情報通で、千晶の情報でさえやすやすと入手してしまうその手腕には周囲も驚かされる。三年生に進級した際に生徒会副会長になった。高校卒業後は、情報収集力を活かして企業コンサルタントとなり、長谷の会社を顧客に持つ。

千晶直巳（ちあきなおみ）

条東商業高校の簿記の教師で、夕士のクラス担任。天才的な歌唱力とルックスから女子生徒に絶大な人気を誇る。喫煙者。生まれつき血が薄く、貧血を起こすこともしばしば。教師になる前は会員制クラブのオーナーをしており、いろいろな事件を乗り越えるなど、かなりの苦労をした。その後交通事故で右腕を失い、教師を辞めてかつて運営メンバーだった会員制クラブで歌手デビューする。

フール

小（プチ）ヒエロゾイコンに封じ込まれている妖魔。番号0、タイトルは愚者（フール）。小ヒエロゾイコンの案内人。
身長15センチメートル前後の道化師の姿で、22組の妖魔・精霊で唯一主人の命令なく本を出入りできる。動作がいちいち大袈裟で、言動がインチキくさい。

マンガ「妖怪アパートの幽雅な日常」の見どころ

学校の寮に入ったのに焼け出されていくところがない夕士が勧められたのは「寿荘」。そこはオーナーも妖怪だし、妖怪やら妖怪に近い変な人間が住んでいるアパート。でも、それを受け入れられる素地がある夕士だからこそ、そのアパートを紹介されたのだとわかります。怖いことはアパート内ではほぼなく、むしろ季節を感じさせるイベントだったりいきなり地下に温泉ができたり滝ができたり、面白いことがどんどん起こる。そしてるり子さんの絶品の賄い！
むしろ人間界の方に怖いことが多く、変なミステリめいた事件を夕士たち城東商高の面々が解いていきます。ひょんなことからプチヒエロゾイコンという魔導書のマスターとなった夕士は、日々の修行と鍛錬を積み上げながら、多くの人や妖怪とつながっていきます。妖怪の世界も人間の世界も同じような目線で過ごす日常の、カラフルで驚きに満ちた日々を楽しんでください。