アカデミー出版の「超訳シリーズ」
超訳とは、天馬龍行(アカデミー出版社長・益子のペンネーム)が考案した翻訳法で、作者が何を言おうとしているのかを主眼にして、読者が読みやすいよう自然に訳す、という概念の翻訳法である。直訳や意訳など、他の翻訳法と比較される。アカデミー出版の登録商標。
アカデミー出版の「超訳シリーズ」は、80年代後半から90年代初頭にかけて大人気となった翻訳シリーズです。
超訳は読みやすい!?
日本語訳版は1987年刊)は、その日本語の読みやすさに裏づけされたストーリーの面白さ、リアルさが受け入れられ、なんと上下巻合わせて700万部の大ヒットを記録。
日本人にわかりやすい言葉で訳してあるので、中高校生でも読みやすく、学生の間でも人気となりました!
超訳には批判の声も・・・
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このような翻訳手法には「原文をいちじるしく逸脱している」などの批判もあるが、シドニィ・シェルダンはアカデミー出版に絶大な信頼をおいていると明言している。
原文とは違う言葉に戸惑いを覚える人もいましたが、何より作家本人が了承しているなら文句は言えませんねえ・・・。
シドニィ・シェルダン「超訳シリーズ」作品
ゲームの達人
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初めて「超訳」がなされた『ゲームの達人』(シドニィ・シェルダン/原作、中山和郎・天馬龍行/訳、日本語訳版は1987年刊)は、その日本語の読みやすさに裏づけされたストーリーの面白さ、リアルさが受け入れられ、なんと上下巻合わせて700万部の大ヒットを記録。
超訳第1号の「ゲームの達人」
時間の砂
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今回もあまり期待せずに読み始めたのですが、多少の「超訳」に疑問は感じながらも、ストーリーの面白さで、上下巻を一気に読んでしまった、という感じでした。
今まで読んだシェルダンの作品はきらびやかな大都会が舞台で登場人物は金と権力を奪い合うようなストーリーでしたがこの本は少し毛色が違っていました。スペインからの独立と言う理想を掲げて戦う武装闘争集団メンバーと4人の修道女のスペイン縦断旅行の物語です。