大映青春映画『レモンセックスシリーズ』
昭和40年代に突入するや、テレビのモーレツな台頭により、映画は娯楽の王様の座を呆気なく奪われてしまう。
一気に斜陽の道に転がり落ちた惨状の最中、人気再燃の策を練る各製作社の出した答えの1つが《エロへの傾倒》である。
要は、裸・セックスで客を呼ぼうと云う、極めて安直なアイデアだが、それまでタブー視されてきたテーマにスポットを当てた取り組みは、日本の性カルチャーの表現及び認識において大きな転換期を迎える事になった。
日活はロマンポルノへ、東映はバイオレンス&異常愛欲(いわゆるエログロ)に活路を求める傍ら、既に風前の灯火と化し、切迫していた大映が打ち出した路線こそ、《レモンセックスシリーズ》である。
等身大の学生たちの抱く初々しいセックス観をドラマに取り入れ、新たな青春映画像を構築しようと試みたのだ。
旧大映末期(1970~71年)の看板女優『関根恵子』
via blog.goo.ne.jp
旧大映末期(1970~71年)を、看板女優として支えた関根恵子。思春期の性の目覚めや、処女喪失、学生妊娠、心中といった青春の傷みを、15~16歳の若さで担い、日本の青春映画史における記念碑となった“レモンセックス”シリーズ
関根恵子の主演映画「ラブレター」(1981年)(26歳頃) にっかつロマンポルノ10周年記念エロス大作。
関根恵子の主演映画「ラブレター」(1981年)(26歳頃)予告編 - YouTube
『ラブレター』は、1981年公開の日本映画。東陽一監督、関根恵子(現・高橋惠子)、中村嘉葎雄主演。にっかつロマンポルノ10周年記念エロス大作。カラー / ワイド / 83分。
詩人・金子光晴と34歳年下の女性の、30年にも及んだ愛人生活に取材した江森陽弘のノンフィクション作品『金子光晴のラブレター』が原作。ロマンポルノの枠を超えた異色の豪華キャストと成人映画色を抑えた宣伝のおかげで、女性客が上映館に足を運ぶ異例のヒットとなり、にっかつロマンポルノ史上最高の興行収入を上げた。封切時の併映は、『モア・セクシー 獣のようにもう一度』(加藤彰監督、畑中葉子主演)。
タイトルのラブレターは、手紙ではない。
(出典:Wikipedia「ラブレター (1981年の映画)」)
詩人・金子光晴と34歳年下の女性の、30年にも及んだ愛人生活に取材した江森陽弘のノンフィクション作品『金子光晴のラブレター』が原作。ロマンポルノの枠を超えた異色の豪華キャストと成人映画色を抑えた宣伝のおかげで、女性客が上映館に足を運ぶ異例のヒットとなり、にっかつロマンポルノ史上最高の興行収入を上げた。封切時の併映は、『モア・セクシー 獣のようにもう一度』(加藤彰監督、畑中葉子主演)。
タイトルのラブレターは、手紙ではない。
(出典:Wikipedia「ラブレター (1981年の映画)」)
via www.youtube.com
関根恵子(現・高橋恵子)主演のレモンセックス路線「高校生シリーズ」
関根恵子(現・高橋恵子)(15歳頃)の主演映画『高校生ブルース』(1970年)
関根恵子(現・高橋恵子)(15歳頃)の主演映画『高校生ブルース』(1970年)
『高校生ブルース』(こうこうせいブルース)は、1970年8月22日公開の日本映画。原作は柴田成人の『傷だらけの十六歳』。
当時15歳の関根恵子が初主演し、体当たりの演技で挑んだ話題作。
16才の美子は、同じクラスの昇と自然な成り行きで関係を持った後、自分の胎内に生命のめばえが息づくのを感じた。性に関して無知だった美子は、葛藤のあげく狼狽する昇に「私のお腹を思いっきり踏みつけて欲しいの」と告げる・・・・。
出典:角川映画「高校生ブルース」
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/koukouseiblues/
当時15歳の関根恵子が初主演し、体当たりの演技で挑んだ話題作。
16才の美子は、同じクラスの昇と自然な成り行きで関係を持った後、自分の胎内に生命のめばえが息づくのを感じた。性に関して無知だった美子は、葛藤のあげく狼狽する昇に「私のお腹を思いっきり踏みつけて欲しいの」と告げる・・・・。
出典:角川映画「高校生ブルース」
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/koukouseiblues/
当時15歳の関根恵子(現:高橋惠子)がフルヌードで体当たりの演技を見せ、鮮烈なデビューを飾った衝撃作。“レモンセックスシリーズ”の第一弾として位置づけられている。
妊娠する女子高校生という当時としては衝撃的な役を演じ、ヌードだけではなく、白いパンティに透けたアンダーヘアや、透け透けのネグリジェ姿を披露するなど、15歳とは思えない大胆な演技で、話題を集める。
関根恵子(15歳頃)の主演映画『新・高校生ブルース』(1970年)
関根恵子(15歳頃)の主演映画『新・高校生ブルース』(1970年)
1ヵ月後に迫った学園祭までに童貞を捨てる!と同盟を組んだ健次・正樹・亘の3人組は、同級生からグラマー女教師まで手当たり次第に声をかける。一方健次はクラスのマドンナ・京子にアタックするが、京子の部屋で正樹からのラブレターを発見してしまう。果たして3人は想いを遂げられるのか!?
出典:角川映画「新・高校生ブルース」
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/sin_koukouseiblues/
出典:角川映画「新・高校生ブルース」
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/sin_koukouseiblues/
柴田成人の原作「京子ちゃん心配しないで」を、関根恵子の主演で映画化。
童貞を捨てようとする3人の高校生のドタバタを描いた青春学園ドラマ。岡田正樹(水谷)、和島亘(菅野)、椎名健次(内田)の3人は、学園祭までに童貞を捨てようと決意。椎名は、学校一の美人の田村京子(関根)にアタックするが・・・。関根恵子の裸身が眩しい、「高校生ブルース」第二弾。
~第1作の続編ではなく、童貞喪失に躍起になる3人組が愛の大切さに気づくまでを描く、王道の青春ムービー~
童貞をもてあましている高校生3人組の健次(内田喜郎)、正樹(水谷豊)、亘(菅野直行)は1か月後の学園祭までに童貞を捨てるべく“フラレタリア同盟”を結成し、手当たり次第に女性に声をかけていく。そんな中、健次は幼なじみの京子(関根恵子)にアタックするが…。
『高校生ブルース』のヒットを受けて、その原作者・柴田成人の『京子ちゃん心配しないで』を同作の帯盛迪彦監督が映画化。
主演ももちろん関根(現・高橋)恵子で、デビューから半年にして彼女は旧大映最後の正月映画を飾る青春スターへと登り詰めることになった。
本作では昔も今も変わらない思春期の性への憧れがテーマとなっているが、今とは大分異なる70年代初頭の世相が反映された描写の数々は、どこか恥ずかしくもあり、懐かしくもあり。いずれにせよ、関根恵子の初々しさが大いに魅力的な作品であることだけは間違いない。(的田也寸志)
(出典:Wikipedia「高橋惠子」)
https://ja.wikipedia.org/wiki/高橋惠子