90年代にホリプロが生んだバーチャルアイドル「伊達杏子」って覚えてる!?
21世紀に入り、珍しい存在ではなくなった「バーチャルアイドル」。最近ですとバーチャルYouTuber(VTuber)なんてのもいますよね。そんな仮想空間にも存在するアイドルですが、90年代半ばに「伊達杏子」というバーチャルアイドルがいたのを覚えていますでしょうか?
こちらが伊達杏子です。
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ホリプロから鳴り物入りでデビュー!!
伊達杏子がデビューしたのは1996年のこと。大手芸能プロダクション・ホリプロに所属する3DCGのバーチャルアイドルとして、鳴り物入りでデビューを飾りました。正式な芸名は「伊達杏子 DK-96」。1979年10月26日生まれで、東京都福生市出身。身長163cm、体重43kg、スリーサイズはB83・W56・H82と、具体的なプロフィールが設定されていました。
そもそも、なぜ伊達杏子が生まれたの?
伊達杏子が誕生した背景としては、当時の人気ゲームであった「ときメモ」の存在が大きいと言われています。同ゲームのヒロインである藤崎詩織を中心に、ゲームの登場キャラが半ばアイドルのような扱いを受け人気を博しており、キャラ名義のCDなども発売されていました。そこに目を付けたのがホリプロの現在の社長・堀義貴氏です。
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1996年に早速CDデビュー!!
数十名のスタッフが投入され、初期投資だけで数千万円という大プロジェクトとして「伊達杏子」は動き始めました。1996年のデビュー当初は、伊達杏子は海外メディアが報道するほど大きな話題となっており、テレビ番組やラジオ番組にも積極的に出演。そして、11月にはシングル「LOVE COMMUNICATION」でCDデビューも飾りました。
「LOVE COMMUNICATION」のPVはこちらです!
Kyoko Date - Love Communication PV
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しかし人気は長続きせず・・・
1996年には活発な活動をしていた伊達杏子。1997年には「DK-97」にバージョンアップし、通産省(現・経済産業省)のポスターを飾ることもあったものの、徐々に活動は縮小し、結局デビューから数か月で姿を消すこととなりました。当時の彼女は藤崎詩織とよく比較されており、藤崎がヒットしたのと裏腹に伊達がヒットしなかったのは「伊達は旧来のアイドルの延長線上でしかなかった」という指摘があります。
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その後はどうなったの?
その後の伊達杏子ですが、実はマイナーチェンジを繰り返しており、前出の「DK-96」「DK-97」に続いて1999年には「DiKi」となり、2001年には2代目「伊達杏子 DK-2001」が登場。そして、2007年には3代目「伊達杏子」となり現在に至ります。まだ活動は続けているんですね!
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