性とドラッグ、暴力に溺れる未成年!映画『KIDS(キッズ)』
2017年1月24日 更新

性とドラッグ、暴力に溺れる未成年!映画『KIDS(キッズ)』

1995年、アメリカの青春映画。ストリート・ギャングまがいの生活を送るストリート・キッズたちの生態を描いた問題作。監督はラリー・クラーク。本作はクロエ・セヴィニーの出世作としても知られる。また、当時クロエと脚本を担当したハーモニー・コリンは恋人関係にあったとされる。

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映画『KIDS(キッズ)』

1995年、アメリカの青春映画。
ストリート・ギャングまがいの生活を送るストリート・キッズたちの生態を描いた問題作。

監督はラリー・クラーク。ティーンエイジャーのリアルな姿を撮り続けてきた写真家でもあった。
KIDS(キッズ) [DVD]

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脚本は、スケーターだった高校生の時にクラークと知り合い、19歳で初のシナリオである本作を執筆したハーモニー・コリン。
本作はクロエ・セヴィニーの出世作としても知られる。また、当時クロエとコリンは恋人関係にあったとされる。

予告動画

KIDS/キッズ 予告

映画『KIDS(キッズ)』 あらすじ

ある夏の暑い日の午後、NY。テリー(レオ・フィッツパトリック)はいつものようにバージンの女の子を首尾よくモノにし、例によって親友キャスパー(ジャスティン・ピアース)にそれを自慢気に話しながら街をブラついている。
仲間がたむろしているポールの家に向かうと、ビールを飲み、ドラッグをキメ、陽気にとりとめもなくセックスの話で盛り上がる。

一方、ルビー(ロザリオ・ドーソン)の家では、ジェニー(クロエ・セヴィニー)たち5人の女の子が、やはりセックスの話で盛り上がっている。ジェニーは、バージンを奪ったあと、知らんぷりを決め込むテリーを許せない。
思春期特有の”性”や”ドラッグ”が描かれた話題作だった!

思春期特有の”性”や”ドラッグ”が描かれた話題作だった!

ジェニー役のクロエ・セヴィニー

ジェニー役のクロエ・セヴィニー

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キャスパー(ジャスティン・ピアース)とテリー(レオ・フ...

キャスパー(ジャスティン・ピアース)とテリー(レオ・フィッツパトリック)のコンビ

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経験豊富なルビーは、自分の体験談をおもしろおかしく話す。その後、ジェニーとルビーはHIV検査の結果を聞きに行く。ルビーは無防備なセックスが多いのでちょっと心配だ。テリーとのセックスしか経験のないジェニーは、彼女のお供で検査を受けただけだ。
しかし、HIVポジティブの宣告を受けたのはジェニーの方だった。突然のことに、彼女はどうしたらいいか分からず、呆然と街をさまよい歩く。ジェニーは、とにかくテリーに会ってこの事実を伝えようと彼を捜し求める。途中で、タクシーの運転手が慰めてくれた。

一方、そんなこととは知らず、テリーはキャスパーと一緒に公園で売人からドラッグを買い、ケンカで黒人の男を半殺しの目に遇わせる。そして、前からお目当てのバージンの女の子ダーシー(ヤキーラ・ペグエロ)を誘い、仲間たちと夜のプールに忍び込んで遊ぶ。
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友達の両親が留守なのを幸い、上がり込んで小さな子供たちも含めて乱交パーティ。

皆が疲れて眠った頃、ようやくテリーの居場所を捜し当てたジェニーがやって来るが、彼はダーシーと事に及んでいる最中だった。それを見て何も言えなくなったジェニーは疲れて眠り込むが、起き上がったキャスパーが彼女を犯した。

朝が来て、テリーのモノローグ「僕はセックスのことしか頭にない」。寝ぼけまなこのキャスパーの「マジかよ?」と言う呟きで映画は終わる。
大人の世界へ興味津々な子供たち

大人の世界へ興味津々な子供たち

監督は写真家のラリー・クラーク

1943年1月1日生まれ。オクラホマ州タルサ生まれ。
写真家であり、映画監督、作家、映画プロデューサー。

薬物乱用や未成年のセックス、暴力、パンクやスケートボードというサブカルチャーに関心を示し、自らもドラッグを使用していた。

写真集『タルサ』と『ティーンネージラスト』の期間中、銃の不法所持と傷害罪で逮捕され5年間収容された。
『タルサ』は、マーティン・スコセッシ監督の『タクシードライバー』、本作で製作総指揮を務めたガス・ヴァン・サント監督の『ドラッグストア・カウボーイ』に影響を与えたと言われている。
近年のラリー・クラーク

近年のラリー・クラーク

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