2016年12月26日 更新

五味太郎の『みんなうんち』や『ことわざ絵本』に親しみ育った!

70年代から活躍している絵本作家・五味太郎(ごみ たろう)。本稿では年代を追って、五味の絵本をご紹介!皆さんにとって懐かしの絵本はあるでしょうか!?また、五味のプロフィールや絵本に対する考え方もお伝えします。

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幼い頃に読み聞かされたり、小学校の図書としても親しみ育ってきた五味太郎(ごみ たろう)の絵本。
柔らかな絵のタッチに隠されたユーモアがとても痛快でした。

愛情溢れる五味の作品を、いくつか年代を追ってご紹介します。
時代を経ても楽しめる五味の世界をご堪能ください!

1977年、『みんなうんち』

1977年7月1日に発売された『みんなうんち』。
本書で五味は”動物はみんなうんちをするものだ”と伝えています。排泄物という一見扱い辛いテーマを五味独特のユーモアで描いています。

ミッフィーを日本に紹介し、福音館書店の編集者としていわさきちひろなどを発掘した松居直は、本書を「知識の枠を超えた科学の絵本」と評し、「意外性と語りのユーモア」が「心に残る絵本体験」を生みだしたとしています。
『みんなうんち』

『みんなうんち』

『みんなうんち』は特にストーリーはない。 初めの16ページはうんちをめぐるいろいろな情景が対照(ゾウとネズミのおおきいうんちとちいさいうんち)、比較(いろいろな動物がいろいろなうんちを排泄)、質問(くじらのうんちはどんなか)などを用いて描かれる。

17ページでは、名前の書いていない男の子が赤いシャツを着てと黒のつなぎを脱ぎながらトイレに駆け込んでいく。
絵本は次におとな、こども、幼児、あかちゃんがどうやってうんちをするかまたはおむつをしているかを描く。 そのあと、男の子を含まないイラストが3つ続き、その次のページでは、男の子ひとりがトイレットペーパーを使い水を流している場面。

絵本は最後に、動物はだれでも食べるからうんちをするのだと説明し、男の子と6匹の動物がうんちをしている場面を背面から描いて「みんなうんち」と言葉を添える。

みんなうんち 絵本 読み聞かせ 五味太郎 Study of Japanese

1978年、『たべたの だあれ』

第25回サンケイ児童出版文化賞した絵本『たべたの だあれ』。1977年に文化出版局より発売されました。
「どうぶつあれあれえほん」シリーズでは他に『かくしたの だあれ』があります。

同書はページをめくる度に登場する動物が増えていき、数も覚えることができる仕掛けがあります。
当時はまったく気が付きませんでしたっ!
『たべたの だあれ』

『たべたの だあれ』

「さくらんぼ たべたの だあれ」。ゾウのイラストをよく見ると、尻尾がさくらんぼになっている。「いちご たべたの だあれ」と探してみると、ライオンの鼻がいちごに。ウシの模様が目玉焼きになっていたり、へビがサンドイッチ柄になっていたり、トンボの体がソーセージになっていたり。

かくしたの だあれ 五味太郎作【絵本の読み聞かせ】

絵本 読み聞かせ たべたのだあれ

1986年、『ことわざ絵本』

1986年に岩崎書店より発売された『ことわざ絵本』。
一つのことわざを1見開きで構成。右が従来通りの絵と解説、左が五味の創作した面白ことわざになっています。発売後にロングセラーとなり、五味の代表作の一つと言えるのではないでしょうか。
『ことわざ絵本』

『ことわざ絵本』

日本人のくらしの中で、ながい間使われつづけてきた「ことわざ」を、見聞きの片ページでその意味や使われ方を紹介した上で、もう片ページで、五味流の現代的解釈による、新しい「ことわざ」再創造の冴えを見せている。

古くから使われてきたがゆえに、子供にとって馴じみにくいことわざを、今の子供のくらしにとけ込ませて再創造したところが面白い。たとえば、「船頭多くして船山にのぼる」は、「主役ばかりじゃ芝居にならぬ」―というように…。イラストによる表現は、いっそう「ことわざ」のもつ、意味や意義をきわだたせている。
「帯に短したすきに長し」のページ

「帯に短したすきに長し」のページ

sou 読み聞かせ ことわざ絵本2 五味太郎さん

1990年、『らくがき絵本 50%』

1990年にブロンズ社より発売された『らくがき絵本 50%』。
「らくがきこそが絵のはじまり」と五味太郎が、らくがきの楽しさを伝えるかきこみ式絵本です。
大ボリュームのページに塗り絵やことば遊び、めいろなどが散りばめられた楽し過ぎる一冊。
以降、「らくがき絵本」はシリーズ化され、人気の絵本となっています。

アメリカ、イギリス、スペイン、フランスなど海外でも翻訳され、発売されています。
フランス版が現地で人気となり、各国で翻訳されるきっかけとなったそうです。
『らくがき絵本 50%』

『らくがき絵本 50%』

子供は白い紙にかくより
絵がある紙や広告なんていうのが好きですよね。
だから、このらくがきの本は最高!
好きなように楽しむだけです。
そうしたら、もっと楽しい絵ができる。
大人だって楽しくなりますよ。
(もぐもぐもぐもぐさん 30代・ママ 男の子2歳)
「雪がふってきましたよ」「ふくにもようをかきましょう」

「雪がふってきましたよ」「ふくにもようをかきましょう」

五味太郎 らくがきの愉しみ 1

五味太郎 プロフィール

1945年8月20日生まれ。東京都調布市生まれ。

桐朋高等学校、桑沢デザイン研究所ID科を卒業しました。
同校卒業後は工業デザイン、エディトリアルデザインなどのデザイナーを経て、1973年に『みち』(福音館書店)で絵本作家としてデビューしました。

これまでに400冊以上の絵本を手掛けています。絵本以外にもエッセイスト、作詞家として主に子供向けの楽曲を書いています。

ちなみに阪神タイガースファンだそうです。
若い頃の五味太郎

若い頃の五味太郎

【受賞歴】
・1978年に『たべたの だあれ』(文化出版局)で第25回サンケイ児童出版文化賞
・1981年に『仔牛の春』(偕成社)でボローニャ国際絵本原画展賞
・2000年に『ときどきの少年』(新潮社)で第22回路傍の石文学賞
など、他にも受賞多数。
近年の五味太郎

近年の五味太郎

≪五味太郎の”絵本”に対する考え方≫

作品は400を超えているのかな。もちろん、数をこなそうと思ってやってるわけじゃない。いつも、「これ、かいたことないなあ」「新しいことしたいなあ」と思ってる。たぶん、死ぬまで変わんないんじゃないかなあ。そんなふうに作業をし続けているオレってちょっといいな、って思うよ(笑)。
子どものために絵本かいてるつもりはぜんぜんないんだ。自分がわくわくする作業をして、それを伝えている。そのときハートが伝わりやすいのが、絵本が好きな子どもなんだね。もっというと、絵本の好きな人間。大人でも、好きといってくれる人が多いんだよ。

プロットはかかないから、「おれの主人公はここから先どうなるんだろう?」っていつも自分が楽しんでる。
「きんぎょがにげた」(福音館書店)、本当はきんぎょ、にげてないんだよね(笑)。なんとなくぶらぶらしてるだけ。おれ自身、学校からぬけ出たい、自分を解放してやりたい、と思っているタイプだったから、そういう意味では象徴的な内容かもしれない。
こちらも名作『きんぎょが にげた』

こちらも名作『きんぎょが にげた』

1982年に福音館書店から発売されました。
金魚鉢から逃げだした金魚の話。カーテンの模様や花の中に隠れたりします。絵さがしの大型絵本。
70年代から活躍し、未だに絵本の世界で上質な作品を作り続けている五味太郎。
五味による読み手を巻き込んだ絵本作りは、時代を超えたエンターテイメントとなっています。
また、作品によって異なる絵の雰囲気で、飽きずに楽しむことができるのも特長だと思います。

子供の感覚や感性を大事にして育てたいなと思っているお父さん、お母さんには、五味の絵本をオススメします。ご自身も絵本を懐かしみつつ、楽しんで子育てができるのではないでしょうか。

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